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やはり、すんなりとは終わりませんねぇ・・。
問題となったのは、新体育館の建築主体工事についての西松建設との契約に関する議案でした。
西松建設には、先日、外為法違反の疑いで東京地検特捜部が捜査に入りました。
この事実を私が知ったのは、6月5日の夕方のテレビのニュースです。
翌日6日の朝刊にも、この件は報じられました。
6日には、議会運営委員会が開かれ、件の工事契約の締結についての議案は、「初日即決」として上がっていました。
私は議運のメンバーなので、「このニュースがあったのに、初日に採決してしまっていいものか」と思い、執行部の意思を確認したところ「取り下げる気はない」とのこと。
しかし、軽々に判断すべきではないと思い、「慎重にやるべきでは」「最終日の採決でいいのでは」と提案しました。
協議の結果、最終日まで捜査の進展を見守り、採決を行うことで一致、初日には審議が行われませんでした。
本来なら執行部側から、捜査の件について議会に報告があるべきで、情報があるなら情報を開示すべき、情報を何もつかんでいないなら、情報収集中の旨を報告すべきだと思います。
誰も、この件について議運で発言しなければ、すんなり初日即決になっていたのですから。
今日の本会議でこの件について質問したところ、9日になって西松建設に事情聴取を行ったということで、非常に緩慢な対応であり、議会に対しても不誠実と言わざるを得ません。
もし、「もう上程してるから、後は議会で判断してよ。上程した後の発覚でラッキー。」というような気持ちがあったなら、「不誠実」どころか「卑怯」の域に達しています。
その後、捜査の進展の報道はなく、現時点で新しい情報は入っていません。
そして、今日の本会議では、委員会付託の動議が議員から出されたりもして、波乱の最終日となってしまいました。
結果、委員会付託は否決され、採決が行われました。
「怪しいところと契約すべきではない」といった理由で、6名の議員が反対しました。
私は、「怪しい」というだけで、反対は出来ないという理由で賛成に回りました。
わが国は法治国家で、「けしからん」とか「怪しい」という理由で、人を罰することは出来ません。
最近の風潮として、「怪しい」というマスコミ報道に視聴者が踊らされ、犯人を作り上げてしまうということが少なくありません。
捜査や、裁判で事実が明らかになる前に探偵ごっこを国民皆でやってしまうわけです。
一般の方なら、どんな推理を展開しても自由でしょう。
しかし、社会的に影響力のある立場の者はそういったことを避けるべきです。少なくとも公の場では。
年端も行かないアイドルタレントでさえ、探偵ごっこが高じて活動休止に追い込まれてしまったことは記憶に新しいですよね。
ならば、継続審議で採決を引き延ばすということも選択肢の一つですが、捜査の状況も分からず、一体いつまで引き伸ばすかの見当さえつきません。
相手が大手の西松建設だから、もしかすると3ヶ月やそこら引き伸ばしても平気かもしれませんが、これが地場の中小零細企業であれば、3ヶ月の遅れで会社が倒れることも、今のご時勢であれば十分考えられます。
ここで、「怪しいものとは取引しない」前例を作れば、将来、これが恣意的に利用される可能性も否定できません。
タレコミ等で「怪しさ」を捏造し、敵対する会社にダメージを与えることが可能になるのですから。
雑談の中でですが、ある保守系の議員は、「秋には選挙もあるから、賛成すると市民の反感を買う」と言ってました。
とんでもない話です。
「民意の反映」と「大衆迎合主義」を履き違えてもらっては困ります。
左巻きの党派の方々は、「人権侵害」には過敏過ぎるほど、過敏で、ともすると公共の利益より個人的な人権(の濫用)を保護しようとするきらいがあります。
しかし、相手が企業であれば、その「人格」は否定してもいいと思っておられるようです。
企業だって、「法人」という「人格」を持っているのです。
「人格」とは権利能力を認められた存在のことで、「自然人」(いわゆる「人」)と同じく、「法人」も権利能力を認められているのです。
自然人格は崇め奉るが、法人格は軽く扱うでは、道理が通りません。
有権者ウケは良いかもしれませんが、二枚舌と言われても仕方がない。
もちろん私も「きっとこうなるだろう」という推理もしてますし、予想もしています。
(疑いが事実ならば、)「けしからんなぁ」とか「許せんなぁ」という感情だってあります。
この点では、市民の皆さんの感情と全く同じだと思います。
しかし、我々議員は「けしからん」とか「怪しい」とかの感情や推理を判断基準にすべきではなく、現時点で明白になった確固たる事実を判断基準とすべきです。
いたずらに「魔女狩り」のようなことを行えば、これは議会の権利の濫用と言わざるを得ず、将来に危険な前例を残してしまうことになります。
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