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「次世代にツケを回してはいけない」
何度も聞いた言葉です。
私も同じ考えです。
しかし、この“ツケ”という言葉をただ“借金”という理解は間違っているのではないかと思っています。
“聖域なき行財政改革”という言葉が流行る中で“借金することは悪いこと”というイメージが定着してしまいました。
しかし、借金にも「良い借金」と「悪い借金」がある。
「した方が良い」、「すべき」借金もあるのではないでしょうか。
たとえば、必要な道路整備、学校の校舎の建て替えや防災など命に関わることなど、やらなくてはならない事業を行うとします。
その設備が30年間使用可能なものならば、今、事業に必要な金額すべてを支払うよりも30年かけてこれを支払う方が“公平”です。
今、すべてを支払うということは、極端に言うと明日死ぬ人にも払わせるが、明日から税金を支払う立場になる人には負担させないということになります。
これは公平ではないですね。
つまり、借金には世代間の公平性を確保する役割があります。
「必要のない物」「あったら良いなという物」を造るために借金をすることはマズイでしょうが、「必要な物」「やらなければならない物」のための借金はした方が良いこともあります。
どうせする借金ならば、金利が下がっているときにする方が「次世代へのツケ」を少なくできるという考え方もあります。
とにかく単純に「借金が悪い」と考えるべきではありません。
とくに「やらなければならないこと」をやるための借金ならば、むしろすべき。
当然、財政規律は意識すべきですし、「やらなければならない」という判断が正しいかどうかも難しいところではあります。
しかし、やらなければならないことを借金を嫌がり、やらないということは、今すべきことを「後回し」にしているだけです。
前述の例の学校の校舎であれば、例えば10年前に借金して建て替えていれば10年分の支払いを我々が負担できたはずです。
それを今よりさらに5年後にすれば、支払うことのできた15年分の支払いを含め、すべての支払いを5年後以降の納税者に負担させることになります。
借金するより、しない方がより大きなツケを回してはいないでしょうか。
借金が少なくて、貯金の多い自治体の財政が健全などというのは、非常に一面的で単純極まりない見方です。
すべきことを後回しにし、次世代により大きなツケを回す愚だけは犯さないようにしなければなりません。
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2011年02月13日
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