蒼翠

そろそろ、なんとかしないといけないのかも。

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4月の本

あっという間にGWも終わり。
この先、何を楽しみに生きてゆけばいいのだろうか…なーんて冗談はさておき。
4月は推理小説を二作。

 ・ 黄色い部屋の秘密 − ガストン・ルルー 著、高野優 監訳、竹岩理衣 訳
 ・ 人形館の殺人 − 綾辻行人


イメージ 1先月、松本清張の『点と線』の感想で、約60年前の作品ということに驚いたと書きましたが、本作が書かれたのはなんと1907年。今から100年以上も前!?(@@)
ま、もちろんそんな時代を考慮して読んでみた訳で。

そもそも、この作家の本を読んでみようと思ったきっかけは、とあるゲーム。そこに出てくる館の部屋には、推理小説作家の名前がつけられていて、その一人がこの『ルルー』。
代表作として挙がっていたのが本作でした。
密室物の古典と言われる作品、と聞いたら読まぬ訳にはいきません(笑)
後で知りましたが、『オペラ座の怪人』も彼の作品だったのですねー。

で、読んでみました。
元々、新聞に連載されていたということを考えると仕方ないのでしょうが、まだるっこいなぁ、というのが正直な感想(笑)
いや、決してつまらないということではないですよ。それなりに面白く読みました。が、密室かぁ。うーん。拍子抜け、といったところか。
確かに、『盲点』と言われればそうなんだけど、なんか釈然としない。その理由はやはり、「あんだけ引っ張っておいて」に尽きるのでは。
もっと、サクサクッと進んでいれば、そんなものかと思うけど。
なので、その辺は新聞連載ということで仕方ないのかと。毎回、盛り上がり箇所を作って、次に引っ張らなきゃだろうし。
探偵役のルールタビーユが、みすみす犯人を逃がしたのには驚きつつも、そこにはちゃんと理由があり。
そして、ラストには次作に繋がる驚きの伏線が。
読んでいると、100年前の作品ということを忘れてしまいます。


イメージ 2さて、館シリーズ第4弾。今回は、ふむふむ人形ですか。早くも不気味な雰囲気を感じます。ところが、あれ?今回の舞台は京都市内。なんか今までと違うぞ?
でも、館シリーズに相応しく(笑)、敷地面積は広い。家も、和風建築の母屋&下宿として使われている洋館と、やっぱり広い。

死んだ父親が住んでいた館に引っ越してきた想一。早々に彼の目に飛び込んできたのは、奇妙な人形たちだった。いわゆるマネキンと称されるそれらは、胴が無かったり片腕が無かったりと、一体として完全なものがない。しかも、顔はすべてのっぺらぼうだ。
それらは、彫刻家だった父の作品だ。父とは疎遠だった想一は、父が何故このように奇妙な人形を作ったのかと考える。
自らも絵を描く想一が、新居にも馴染んできた頃、奇妙なことが次々と起こる。

読み始めてすぐに、過去に読んだ作品とは系統が違うと感じました。今思えば、その違和感こそが伏線だったのかーと。
途中で薄っすら犯人がわかったような気がしていたけど、Sさんの登場で、「へっ!?」となった(笑)っつーか、これSさん?みたいな。
本作を読まれた方なら、わかっていただけるかと(^^;
過去の3作が事件主体とすれば、本作は語り手(想一)の心情が主体かと。この変化は、作者自身に何か思うことがあったのか、それとも単なる心境の変化なのか。確かにミステリーには違いないんだけど、過去のシリーズ作とは明らかに舞台も話の展開も異なる。
ただ、個人的には、この結末はズルいかな。


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