自転車かついで御岳山〜日の出山 2019,04,10
参考地図 昭文社山と高原地図24 奥多摩
標高 御岳山929㍍、日ノ出山902㍍、 コース 西東京市自宅 ―(新青梅街道)― JR御嶽駅 ― 滝本ケーブル下 ― (表参道) ― ケーブル上 ― 御嶽神社 ― 日の出山 ― 松尾 ―
武蔵五日市駅 ― (五日市街道・新青梅街道) ― 西東京市自宅
徒歩標準時間
滝本 ― ケーブル上 60分 ケーブル上 ― 御嶽神社 20分 御嶽神社 ― 日ノ出山 40分 日ノ出山 ― 松尾 85分 計 3時間25分
水場 駅前、滝本、神社周辺、明王峠、相模湖駅付近
トイレ 駅前、滝本、神社周辺、日ノ出山直下、松尾 必要な自転車技術 初級 必要な体力 初級 吹雪 多
プロローグ
久々に自転車を担いでの登山です。前回が2018年10月の富山(→こちら)ですから、ざっと半年振りです。3カ月の間自転車をかついで山登りをしていないと、筋肉が普通の人並みになってしまうと自覚しているのに、その倍ですから、その衰えは明らかなのでしょう。そこで、技術レベルの低い低山を探していたのですが、10日は雨で都心でも最高気温7度との天気予報が伝わってきました。
気温は100㍍上昇すると0,6度下がるから、標高1000㍍ならおそらく1度。ひょっとしたら降雪を期待できるかもしれないと、予定を変更し、イソイソと軽アイゼンと防寒の準備を始めるのでした。しかし、致命的な忘れ物をしている事は、この時まだ知る由も無いのでした。
①御嶽駅 ②滝本ケーブル下 ③御嶽神社 ④日ノ出山 雨、そして降雪
仮眠から起きられなくて出発が2時間遅れてしまい、午前3時40分出発です。気温は随分温かく感じられるので、時間が進むにつれて徐々に下がっていくのでしょう。星が視ることのできない暗い曇天の中、東大和市も通過した辺り、走り始めて1時間で雨が降ってきました。急いで雨具を着る必要性も感じない雨量ですが、念のため雨具を装着できる安全で明るい場所を探しコンビニで小休止とします。
ライトを灯さなくとも風景を観ることができる様になってきました。青梅を過ぎると桜はまだまだ盛りなのが目に嬉しいですね。それにしても気温はかなり低くなってきたようです。午前7時30分、リニューアルされた御嶽駅(①)を目にしたころには、雨粒が霙状に変わって来ました。滝本(②)に向かう道中、ついに雪が降ってきました。前方から降りてきた軽自動車は徐行しながら職人の様な素晴らしい手つきで滑り止めの塩化カルシウムを撒いています。満開の桜と降りしきる雪を同時に観賞できるとは、なんとも不思議な感じです。
満開の桜と雪景色を同時に愉しめる贅沢
当初は表参道の急坂を乗車して登っていたのですが、滑って落車して滑落でもしたらおもしろくないので、押して黙々と往く事に。この天気でもケーブルカーが動いているのは意外ですが、考えてみれば生活の足でもあるのですから当然なんですよね。
降雪の続く表参道
ケーブル上に着くと見慣れた景色は一変していました。水墨画でも観ているような幽玄の世界がそこには在りました。まさにアメイジング。大欅のある急坂に差し掛かったところで、ついにアイゼンを装着です。これで一歩一歩が楽になりました。門前のおみやげ屋さんでは、店主の方がガラス戸越しにうらめしそうに空を見上げていました。
幽玄の世界がひろがっていました
社殿へ続く階段では、雪掻きが行われています。そうですよね、ケーブルカーが動いているのですから、参拝客が来る可能性はゼロでは無い訳ですもんね。いよいよ御嶽神社(③)の拝殿が視えてきましたら、雪掻き中の巫女さんは、この時間、この天気で自転車を担いでいる私を視て、かなりぎょっとされている様でした。
全力で転んで滑って日の出山へ
雪の中で参拝する極彩色の拝殿も趣が変わって美しいものです。この時間にこの場所に来なければ視られない特別な景色ですね。もう一つの目的であった「猪」をカメラにおさめたら、宝物殿前のベンチで小休止とし、炭水化物の補給を済ませます。熱いお茶が体に沁みます。しみるといえば、本日この天気なのにザックカバーを忘れてきてしまったので、ザックは濡れ放題です。まぁ、着替えなどの荷物は個別にビニール袋にくるんでいますので、それは良いのですが、問題は首周りの防寒です。この気温の防寒としては申し分なかったのですが、布地が水を吸ってしまい、それが徐々にインナーの服に浸みてきたのです。これが元で体温が下がる様な事になれば低体温症の可能性もでてきかねません。あともう一つ加えるなら、この頃からカメラのレンズに水滴が染みてしまい、以後一部ぼやけた写真ばかりとなってしまいました。
雪の白と拝殿の朱が素晴らしい対比を生み出しています
さぁ、日ノ出山に向かって走りはじめましょう。雪掻き中のおじさんに再び挨拶を交わし、登山道へ下ってゆきます。普段でしたら、歩きやすく人も多いメジャーなコースですので、自転車で走ろうとは思わないのですが、こんな悪天候だからこそ自転車で走れるチャンス到来となりました。とは言え、自転車は雪上を安全に走り、雪上で正確に止まるようには設計されていませんので、転ぶことを前提に走行を続けます。振り返ると、白雪の上に新しく刻まれたタイヤのシュプールとあちこちに残る人型の窪み。こんなこと、都会でやっていたら変な人でしかありませんが、ここなら思う存分滑って転べます。これがなかなか楽しいんです。とは言え、一歩間違えれば滑落ですので、その辺は理性を保ちつつ楽しく進行を続けます。
鳥居を過ぎると石段が現れてきましたが、傾斜は楽なので歩みはスムーズです。山荘からは炊煙が立ち昇っているので、誰か登山者さんがいるのでしょう。最後の石段を登りつめればいよいよ日ノ出山(④)頂上です。誰も居ないだろうと思っていたら、五日市方面から両手にストックを持った方が一人向ってきました。正直驚きましたが、むこうも相当驚いていた表情でした。
変調
晴れていれば、都心を一望できる景観を望めるのですが、今日に限っては鋼色の空と真っ白な世界が広がるばかりです。東屋で小休止としましょう。自転車を担いで歩く分には消費カロリーが高いので零下でも汗ばむほどですが、じっとしているとインナーに水の浸みこみ始めた身としては、ちときついかな。
さて、本日はつるつる温泉への3,6キロメートル下山路を選択です。さすがに登山者に人気のメジャーコースだけあってよく整備されています。もちろんここでも転倒覚悟の下りを敢行です。時折、樹上から落雪があるのですが、直後細かな雪が空中に飛散してゆきます。使い古された言い方ですが、まるで宝石を散りばめたような煌めきです。でも、そんな予測不能な落雪をカメラにおさめるほどの機敏さも技術も持ち合わせていないので、私の目にだけ焼き付けておこう。
無様に滑ること複数回で日本武尊に由来する顎掛岩まで下ってきました。ここまでくると積雪量も減ってきたので、土をえぐってはいけないとの配慮からアイゼンを外します。
日本武尊に由来する顎掛岩
やっと辿りついたつるつる温泉ですが、靴やザックがあまりにも泥でぐちゃぐちゃですので、入館は遠慮してこのまま帰路につきます。舗装路の下りは雪もなくスピードが出ますのでとにかく寒いです。拝島を過ぎた辺りから、体温が奪われだして体が変調をきたしてきました。ならばと、交通ルールは遵守しつつ、最大速度で走り続け体温の維持に努めます。とは言っても腿の筋肉で発生した熱が体全体を暖めるには20〜30分かかり、その間、雨と風が吹き付ける上半身は更に体感温度を下げています。それに、最大速度なら30分で家に着いてしまいます。何か根本が間違っているんじゃないかと思いながらも最大速度を出し続け、家まで500㍍のところで気が付きました。そうだ、服を乾いたものに着替えればよかったんだと。
チェーンの洗浄や錆止めの作業は後回しにして、まずは熱いお風呂へ一目散に向います。
山の神にお礼を申し上げたら
まもなく登山道は終わります
おしまい
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自転車担いで登山
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詳細
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自転車は置いて南高尾山稜草戸山、そして景信山、明王峠 2019,01,30カテゴリは自転車を担いで登山ですが、今回登山中に自転車は登場しません
参考地図 昭文社山と高原地図27 高尾・陣馬
標高 草戸山364㍍、大洞山536㍍、大垂水峠392㍍、城山670㍍、景信山727㍍、
コース 西東京市自宅 ―(小金井街道、国道20号線)― 京王線高尾口駅 ― 草戸峠 ― 草戸山 ― 榎窪山 ― 三沢峠 ― 泰光寺山 ― 西山峠 ― 中沢山 ― 中沢峠 ― コンピラ山 ― 大洞山 ― 大垂水峠 ― 城山 ― 小仏峠 ― 景信山 ― 白沢峠 ― 堂所山 ― 底沢峠 ― 明王峠 ― 与瀬神社 ― 相模湖駅 ― 高尾駅 ― 京王線高尾口駅 ― (国道20号、府中街道、青梅街道) ― 西東京市自宅
徒歩標準時間
高尾山口 ― 草戸山 95分
草戸山 ― 三沢峠 30分
三沢峠 ― 西山峠 25分
西山峠 ― 中沢山 50分
中沢山 ― 大垂水峠 60分
大垂水峠 ― 城山 70分
城山 ― 景信山 60分
景信山 ― 堂所山 50分
堂所山 ― 明王峠 30分
明王峠 ― 与瀬神社 100分
与瀬神社 ― 相模湖駅 5分
計 9時間35分
水場 駅前、城山、景信山、明王峠、相模湖駅付近
トイレ 同上
必要な技術 初級
必要な体力 中級
倒木 多
プロローグ
新年最初の山登りはどこに行こう。ワクワクしながら地図を視て検討していましたが、まだ体が出来上がっていない事に気づき、ならばと、シモバシラを観察できるかもしれない高尾山系にしました。ただ、身についた自転車を担いでの山登りの感覚が抜けきらず、小さなミスを重ねることに・・・。
深夜自転車走行
現在、温度は2度くらいでしょうか。未明のうちに自転車で出発するのも久しぶりです。この肌を刺すような空気の冷たささへも懐かしさを感じます。低温下の状況で長距離を走る時、気をつけねばならないのは、大汗をかいてはいけないと言う事です。説明する必要も無いかと思いますが、汗が冷える事で低体温症の危険があるからです。と、いうことで、低速走行でなかなか体温の上がらない中で深夜の走行が続きます。
西八王子を過ぎた辺りでボトルの水が凍ってきました。どうやら氷点下になったようですので、シモバシラを観るチャンスはありそうです。家を出てきっちり3時間で、間もなく日の出を迎える高尾山口駅に到着しました。準備を整えて出発です。(高尾山南山稜の過去レポートは→こちら)
登り始めてしばらくは右手に高尾山、左手に日の出を眺めながら歩みを進めます。自転車を担いでいないので足取りは極めて軽いです。肩にずっしりとかかるいつも通りの荷物の重さに安心感を覚えます。・・・いつも通りの荷物の重さ?しまった!高尾山口駅で、自転車関連の荷物を降ろしてくるのをすっかり忘れていました〜!!!もう一つミスを白状しておくなら、本日は自転車を担がない登山なので、登り始める時間を日の出時刻に合せる必要もなかったのです。このミスは後ほど結果として現れます。
左手には今まさに昇り行く太陽が
今さら戻るのも癪なので、このまま進みます。ふと、貼り紙を見ると、「立ち止まると危険です そのまま通りすぎてください」と記されています。スズメバチの巣でもあるのかと上を見上げたら・・・。この後も似た様な倒木が複数回目撃されました。いくつかのピークを越え、尾根路を辿り、町田市最高峰の草戸山に到着です。軽く炭水化物を補給し、炙り干し芋で締めて出発です。城山湖からの陽光の反射に時々目を細めながら順調に距離を稼ぎます。三沢峠を過ぎた辺りから対向者とすれ違うようになります。皆さん一様に、自転車のヘルメットを被った私の姿にギョッとされます。 振り返ってみると・・・
![]() ところどころ補給や大休憩に適した休憩所が設置されていますが、次の小休止は見晴台までグッと我慢です。私は昭和のおっさんですから、新幹線の車窓から富士山を見掛けると必ずカメラにおさめますし、富士山を眺めるとやはり癒されます。見晴台から山容を正面に飲むお茶の美味しい事。
上半身は自転車に乗る格好のまま
視線のその先には
もちろん富士山
中沢峠の観音様に今日の無事を願い、さらに歩みを進めます。耐えがたい生理現象がおこったので、マグナム級と自認する愚息を取り出したところ、前方からご婦人が登ってきましたが、すんでのところでチン事件になることは食い止めました。大洞山を過ぎた辺りで氷の華シモバシラを期待していたのですが、時刻はすでに午前10時、もう消え去っていました。登山開始時刻をあと2時間早めていれば可能性はあったかもしれません。
中沢峠にて
大垂水峠を渡り、城山へ1,8キロの道を急ぎます。山腹の急な道は概ね南斜面なので、30分歩んだところで1枚脱ぎました。両側は針葉樹林に覆われているので景色の変化に乏しいのが惜しいですが、誰とも逢うことがないので気楽な路でもあります。そうこうしているうちに、小仏城山に到着しましたので、30分の大休憩をとります。訪れる方は例外なく素晴らしい白峰をカメラにおさめています。ここの電波塔の形状はよく覚えておくと、景信山に至った際、振り返るのに便利です。
城山の天狗
自身の体力を過信しないことが大事ですね
小仏峠から緩やかに登り返し、12時40分景信山に到着です。平日の昼間ですが中高年のハイカーがそこそこいらっしゃいました。さてこの後の計画ですが、本来なら陣馬山まで足をのばして藤野駅に下りたいところですが、どうも時間が微妙です。自転車を担いでいれば、陣馬山から一気に車道を下る選択もあり、時間も読みやすいのですが。
道中でみかける彩に一服の癒しを得ます
景信山を出発すると、武田と北条の戦いに由来する堂所山を経ますが、ここには由来を示すものはありません。さしたる急坂もなく、間伐で見通しのよい場所以外は変わらぬ風景が続き底沢峠に到着です。ここで底沢に降り、相模湖駅を目指すのも手ですが、0,6キロ先の明王峠まで進んでみます。トイレと茶屋の設置されている明王峠では1組の老齢のご夫婦が寛いでいらっしゃいました。いつまでもお元気で。現在午後1時40分、足を速めればこの先の奈良子峠、さらに陣馬山まで行く事も可能なのでしょうが、計画通り午後2時までには下山に取り掛かる事とします。
道中には階段も多い
石投げ地蔵を過ぎると林道が現れますので、標識に惑わされて車道を下らない様に。与瀬への標識に従い、林道を横切ります。順調に下り、大平で残ったおにぎりを全て平らげ、少し軽くなった荷物を背負い直し下りの足を速めます。大平で先行したハイカーの荷物が路脇に置いてありますが姿が視えません。なるほどね、声をかけないのがマナーと心得、先を急ぎます。しばらくすると、相模湖の湖面が樹間から視える様になりました。もうあと僅かで山歩きも終わってしまいます。
与瀬への標識は林道を渡った先にあります
イノシシの・・・何だろう?
与瀬神社で今日の無事にお礼申し上げ、相模湖駅に向かいます。しかし、なかなか電車がやって来ません。いつもは自転車でそのまま帰路についてしまいますので、電車の時刻表は調べないのが習慣になっていました。こんなに待つなら、陣馬山まで行ってもよかったかも。高尾山駅で下車し、高尾山口まで戻ったら自転車で帰途につくのでした。楽しかった高尾の山々よありがとう。今年はどこのお山に行こうかな。
眼下の相模湖
高尾山口駅6:50 − 草戸山8:00 − 見晴台9:30 − 大垂水峠10:40 − 城山11:20 − 景信山12:40 − 明王峠13:40 − 相模湖駅15:10
おしまい
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戌年に犬にまつわる場所を訪ねる 番外編 富山 2018,10,03
目的地は千葉県の富山(とみさん)349メートルです。なぜ富山が犬にまつわるのか、知っているあなたは文学通なのでしょう。
岩井駅まで
内房線岩井駅までは自転車で走ると9〜10時間くらい(休憩含む)で着く見込みなのですが、仕事終わりに走りだすと、登山口に辿り着くのが午前9時くらいになりそうです。自転車をかついで山に登るスタイルの私は、登山者との摩擦を避けるため、日の出の時間には登山口に居たいのですが、今回は適いそうにありません。そこで、千葉駅までは自走し、そこから始発電車に乗車する事に。
仕事終わりに1時間だけ仮眠をとり、10月3日午前12時50分、ペダルを漕ぎだします。数か月前までの私でしたら、1時間の仮眠で事足りたのですが、今は睡眠負債が蓄積しているので、眠たくてたまりません。生欠伸が影を潜めたのは錦糸町駅を過ぎたころです。
京葉道路から国道14号(千葉街道)に入ると交通量も落ち着き、正面はるか上空に煌々とした月を眺めつつのんびり進みます。コンビニの駐車場で持参のオニギリを食しながら30分ほど寝落ちしていたのにはさすがに焦りました。
千葉駅では、上り線に向かう通勤客で混雑していますが、内房線下り線ホームは閑散としたものです。コンビニで予定外の時間を消費してしまったので、当然ながら始発には間に合いませんでした。手持ちの文庫本をかなり読み進めてしまった頃、ようやく乗車となります。岩井駅まであとわずかというところで耐えがたい生理的欲求に屈し一時下車、また数十分ホームで読書に耽ります。
岩井駅には午前8時53分に到着。名所案内には、岩井海水浴場、岩井の蘇鉄、房州枇杷の生産地などが並びます。見上げる空には灰色の雲が敷き詰められていますが、雨の心配はなさそうです。
早朝の岩井駅にて
岩井駅〜富山山頂
跨線橋からは山並みがよく視えます。目指すは双耳峰と聞いているので、きっとあの山が富山なのでしょう。今回の犬にまつわる旅は登山でもあるので、いつものフォーマットも載せておきましょう。
参考地図 地形図「保田」「金束」「那古」
標高 富山南峰342㍍、富山北峰349㍍
コース 岩井駅 ― 岩婦温泉分岐 ― 伏姫籠窟 ― 鞍部 ― 富山南峰 ― 富山北峰
徒歩標準時間
岩井駅 ― 岩婦温泉分岐 20分
岩婦温泉分岐 ― 伏姫籠窟 45分
伏姫籠窟 ― 鞍部 50分
鞍部 ― 富山南峰 5分
富山南峰 ― 鞍部 5分
鞍部 ― 富山北峰 10分
計 2時間15分
水場 岩井駅、あか井、
トイレ 岩井駅、伏姫籠窟山門前、富山北峰
食糧 岩井駅から富山に至る今回のルート上にコンビニなど無し
必要な技術 初級
必要な体力 初級
倒木 多
①岩井駅 ②岩婦温泉分岐の立て札 ③伏姫篭穴 ④富山鞍部 ⑤富山南峰 ⑥富山北峰 ⑦平群天神社 ⑧伊予ヶ岳南峰 ⑨伊予ヶ岳北峰 ⑩道の駅
岩井駅改札を出たならすぐに左手に進みます。視えてきたのは、伏姫と八房の像。もうお解りかと思いますが、富山とは南総里見八犬伝において、八房の背中に乗せられた伏姫が辿りついた地であり、八犬士終焉の地でもあるのです。犬塚信乃と犬飼現八の決闘が行われた芳流閣の場面は手に汗・・・と、うんちくを解説する気満々なのですが、あの壮大な物語を2行程度に解り易く紹介する自信はないので、紙幅の都合もあり詳細は検索ででも調べてください。
伏姫と八房の像
滝沢馬琴
踏切を渡ったなら、道なりにまっすぐ進みます。岩婦温泉分岐の立て札を過ぎたなら、伏姫籠穴への案内に従い左折します。緩い坂を登って往き、富山学園前の道標をたよりに登坂を続けます。道路に落ち葉が多いのは先日の大型台風24号の影響なのでしょう。せせらぎを聞きながら進み、いつしか伏姫籠穴の山門が視えてきました。
物語は架空であるのに、こうして籠穴が実存するとはおもしろい事です。滝沢馬琴がこの洞窟の存在を知っていたのかどうか興味のあるところです。狭い石段を登りつめると洞窟がみえてきました。
沿道では稲刈りが行われていました
階段を登ること数分で
山門まで戻りいよいよ登山の開始です。とは言え、登山道に入るまでには舗装路をあと5分進む必要があるのですが。傍らには、猪用の罠が多数仕掛けられていますので、でくわすかもしれない気構えだけはしておきます。大量の落ち葉と共に、落石も多数見掛けます。山中では、地肌が脆くなっている可能性も考慮しておきましょう。
予想通り、往く手には倒木が随所に現れます。跨げるものは問題ないのですが、潜らねばならないものは一仕事です。しばらく進むとあか井という水場が現れます。あか井とは、仏に供える水を汲む場なのだとか。
丸太階段の多い登山道からは、時折富山山頂が視えます。しばらく歩みを進めると、倒木に起因する難所があらわれました。写真では分かりづらいと思いますが、道が完全に塞がれています。戻ろうかと逡巡しましたが、進むべき方向を正確に割り出し、自転車を担いだまま藪こぎの開始です。蜘蛛の巣が顔に張り付くくらいなら我慢して前へ進みます。実は、強引に分け入っていくのは好きだったりします。別の方面のことですが
![]() 登山道がはじまりました
![]() 今回の旅の準備段階から、富山の後は八犬伝に縁の地を訪ねまわるか、伊予ケ岳に挑戦するか決心がつかなかったので、両方の地図を用意しておいたのですが、広葉樹の茂る気持ちの良い路を進むうち伊予ケ岳へ向う決心が固まりました。最後の丸太階段を登り切ると鞍部にあたります。
持参した案内図によると、鞍部から伊予ケ岳へ向う道が記されているのですが、スズメバチによる被害を防ぐため閉ざされています。長年人が踏み入った形跡もないので、このルートは断念です。またあの藪こぎはしたくないので、富山南峰から福満寺方向に降りてから遠回りで伊予ケ岳へ向う道しかルートはないのだろうか。とりあえず、南峰へ向います。5分も進むと、ベンチが視えてきました。ここから石段を登れば観音堂です。観音堂左手の草むらに踏み跡があるので辿ってみると、南峰の山頂に出ました。ベンチのない東屋が設置されており、樹木に遮られて展望も得られないので早々に鞍部まで戻ります。
富山鞍部にて
北峰に向けて進むと、最初に現れたのは愛の鐘、独身の私が鳴り響かせたら、虚しさだけがこだましました。次に現れたのがトイレの設置された展望台。里見八犬士終焉の地の案内板もあります。眼下に広がるのは岩井海水浴場、その先に天気さえ良ければ伊東や熱海も視えたことでしょう。
眼下に広がるのは岩井海水浴場
金毘羅宮を通過すると展望台の在る広場が視えてきます。右手の電波塔方向へ進むと、北峰の頂上に到達です。展望台に戻り目を凝らしますと、かろうじて東京湾観音は視えます。向きを変えると、南峰がよく視えます。北峰と南峰のアンテナの形は違うので、覚えておくと良いでしょう。
お待ちかねの食事なのですが、寝落ちしたコンビニで慌てていたので積み残してきてしまいました。それでも、常に2日分の行動食は携行しているので、今回の旅を完遂するカロリーに不足は無いのですが、モチベーションがねぇ〜
後続の登山者に挨拶をしたら、伊予ケ岳へ向けて北峰を降りてゆきます。
富山〜伊予ケ岳
トイレの在る展望台まで戻ってくると、伊予ケ岳へ誘う道標が有ります。手持ちの地図には全く記載が無いけど、新しい道なのかな?脳内で地図補正を働かせながら、自転車で舗装路を下ります。農道としか思えない道ですが、前方の伊予ケ岳が段々近づいてきているので、間違いないのでしょう。忘れた頃に伊予ケ岳への道標を視つけるとホッとします。
25分ほどで伊予ケ岳の玄関口、平群天神社に到着です。
忘れたころに道しるべをみかけます
平群天神社に到着です
参考地図 地形図「保田」
標高 伊予ケ岳北峰336㍍
コース 富山展望台 ― (県道89号線) ― 平群天神社 ― 富山分岐 ― 展望台 ― 伊予ケ岳南峰 ― 伊予ケ岳北峰 ― 伊予ヶ岳南峰 ― 展望台 ― 平群天神社 ― (県道89号線) ― 道の駅 ― 岩井駅
徒歩標準時間
平群天神社 ― 富山分岐 40分
富山分岐 ― 展望台 15分
展望台 ― 伊予ケ岳南峰 10分
伊予ケ岳南峰 ― 伊予ケ岳北峰 10分
伊予ケ岳北峰 ― 伊予ケ岳南峰 10分
伊予ケ岳南峰 ― 平群天神社 60分
計 2時間25分
水場 平群天神社、道の駅、コンビニ
トイレ 平群天神社、道の駅、コンビニ
必要な技術 岩場を登る技術中級
必要な体力 初級
羽アリ 多
平群天神社で登山の安全を願ったら出発です。境内のぎんなんをうっかり踏んでしまったので、しばらくは秋の香には不自由しないで済みそうです。本殿左手の登山道入り口には、蛇出没の立て看板があります。ヤマカガシかマムシでしょうか。
ヤマカガシかマムシかな
針葉樹林に囲まれた緩い登りを経て、広くはないがよく整備された路をひたすら進みます。展望台までは、会話しながらでも登れるファミリー向けのイージーなコースが続きます。
展望台の東屋には、頂上までは険しい道のりであると、警告が掲げられています。気を引き締めて進みましょう。丸太階段を30段ほど登ると、さっそく岩場が現れます。雨の日は滑りそうです。両手両足を自由に使えて、そこそこの登山技術を有する人なら、ロープや鎖を頼りに難なく登ってしまえる代物ですが、私の様に自転車を担ぎながらだと話は違ってきます。自由に動かせるのは片手と両足のみですので、逆にロープを掴んでしまうと動きが制限されてしまいます。絶妙な体重移動で少しづつよじ登ってゆきます。
しばらく自撮りの余裕なし
![]() ふと景色を眺めると、双耳峰が視えます。あのアンテナの形は富山で間違いないでしょう。頂上にベンチはありますが、猫の額ほどしかないので、記念撮影が終わったら次々と場所を譲り移動した方が良いでしょう。それにしても、羽アリがわんさか飛んでいたのには辟易でした。
![]() 羽アリから逃げるように北峰を目指します。少し路は荒れ気味ですが10分と経たずに到着です。しかしこちらにも羽アリが・・・。富山や南峰への展望が有り、三角点も有りますが、記念撮影向きの頂上を示す標識は無いので、あまり人は来ないのかもしれません。北峰からの下山ルートがあったら利用しようかと思っていたのですが、存在しないので、またあの岩場を通らねばなりません。登山者1人と交代するように北峰を後にし、南峰へ戻ってきました。少しリスクを下げるべく、車輪はバックに括りつけることに。一度通った路ですので、どこに足がかりが有り、どのような路面状況なのかは克明に記憶していますが、大変なのには変わりありません。富山分岐も過ぎ、まもなく平群天神社が視えてきました。
伊予ヶ岳北峰にて
車輪はバックに括りつけることに
平群天神社〜岩井駅
さて、岩井駅へはバスの路線を辿って戻るつもりでしたが、自転車を平群天神社から走り出すと県道89号線が岩井へ通じている模様。しばらくは岩の露出が特徴的な南峰を眺めながらの走行が続きます。しばらく走ると、富山分岐に通じる登山口も視えてきました。なるほど、ここに出ると分っていれば、使ったのになぁ。
左手に富山を眺めていましたが、それも遠くに過ぎ、富津館山道路を潜ると道の駅が在ります。レストランのほか、枇杷を使ったお菓子や、美味しそうな干物が並びます。でも、今一番口にしたい安上がりな炭水化物はないもよう。跨線橋を渡れば、内房線に沿ってのびる国道127号線です。岩井駅まであと僅かというところでコンビニを見掛けました。
都内へ向う内房線各駅停車の中で、先ほど購入した蛸の珍味とお酒で、静かに独り宴会を始めるのでした。
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甥っ子1号と棒ノ折山 2018,08,15カテゴリーは自転車かついで登山ですが、今回、自転車は担いでいません
プロローグ
昨年甥っ子と約束していた棒の折れ山登山が雨のため流れてから早1年(→こちら)。やっと約束を果たせるチャンスが巡ってきました。ただ、チーフ役の義弟が仕事で不参加のため、サブに徹するはずだった私が甥っ子を引っ張って往く事に。
甥っ子の家まで
甥っ子の家からは、午前6時台の電車に乗りたいので、私は甥っ子の家に午前5時30分には着きたいところなのですが、寝坊のため、私が家を出るのが30分遅れてしまいました。交通ルールは遵守しつつ、必死にペダルを回しながら青梅街道を西進します。やうやうしろくなりゆく山ぎわ すこしあかりて と春の夜明けの素晴らしさを綴った清少納言に、夏の夜明けの素晴らしさも教えてあげたいくらいの景色が右後方の天空に広がります。
ドライバーさん達はあまり気にしてもいないかもしれませんが、途中の横田基地脇からは富士山も視え、清々しい気分になります。このままペダルを緩めなければ、午前5時50分には甥っ子の家へ着きそうですが、果たして登山できるだけの脚は残るんでしょうか?
家を発ってからおよそ2時間。午前5時55分に甥っ子宅に到着です。玄関先で身支度を整え、自転車用の道具類をバッグから抜き出し、準備が整った頃に甥っ子が玄関から出てきましたので、最寄駅に向けて足取りはやや重く出発です。
叔父の思惑
午前7時48分、東飯能駅前からバスに乗り込みます。ざっと車内を見まわしてみますと、棒の折山でご一緒になりそうな方がちらほらいらっしゃいます。平日のこの暑さですから、まぁこんなものなのでしょう。空いている車内で立っているのも不自然ですので着座していますが、車の揺れで私の車酔いは徐々に進行していきます。 実は今回の登山、甥っ子に楽しんでもらうのはもちろんなのですが、思惑がもう一つ有るんです。それは、思春期を迎え親に対してちょっと生意気になってきた甥っ子に、大人ってすごいんだぞという思いを抱いて欲しいのです。私も中学生になった頃には親に反抗もしましたので、気持ちはわかるのですが、今回は甥っ子にとって高くて厚い壁になってみようと画策しているのです。ただ、ここにきて一つ問題がありまして、ここ数ヶ月間は生活リズムが乱れ、トレーニングも足りていない中年の私と、入学以来運動部で日々トレーニングをしている甥っ子とでは、明らかに私にとって分が悪いのです。大丈夫なんでしょうか。
登山口〜休憩所
棒ノ折山に登るのであれば、さわらびの湯バス停で降りるのが定石なのですが、甥っ子1号の登坂能力を確認しておきたいので、一つ手前の河又バス停で午前8時30分に下車します。それにトイレも利用できますしね。 私にも覚えがあるのですが、中学生くらいになると、ポーズをとって写真におさまるのがなんとなく気恥ずかしいものです。甥っ子1号も、カメラを向けるとファインダーから逃れようとしますので、今回の写真は行動中に隠し撮りの様な撮影ばかりとなりそうです。
焦点も合せず、動く甥っ子を写すのですから、使えない写真が多くなりそうです
。 有間ダムからは、直射日光を避ける様に木陰を選んで進みます。途上の駐車場はすでに満杯で、親子連れが数組登山の準備を進めています。
白谷沢登山道入り口で登山届を提出し、最終点検を行い、私と甥っ子1号を命綱で結んだら、文字通り引っ張る様に登山の開始です。15分に1回は小休止をとりながら、熱中症には常に留意しつつ、甥っ子の登坂能力の5%増しで歩みを進めてゆきます。
数日前の降雨のため予想通り水量が増しており、沢渡りで靴が水没する箇所が増えてきました。上流では迫力ある景色を望めることでしょう。沢沿いの路をずんずん登って往きます。甥っ子1号は、自身の登坂能力より微妙に速度が速い事には気づいていない様子です。私は普段が自転車を担いでの登山なので、手の置き方を教えるほど熟達はしていないのですが、甥っ子は工夫しながら手の使い方を学んでいるようです。
甥っ子に見せたかった岩壁の迫る峡谷が近づいてきました。この迫力ある景色に、甥っ子からは感嘆の声がもれていました。これで今回の目的の一つは果たせました。あとは、無事に下山して家に送り届けるだけです。
岩階段の鎖は信用しない様に伝え、一歩一歩足元を確かめながら登り、難所をクリアしたら、うっとうしがっていたヘルメットをようやく外せ一息ついていました。私は荷物が増えるので被ったままですが。途上、カジカガエルを見掛けました。今日の山行はラッキーなのかもしれません。丸太階段を過ぎれば、あと10分ほどの登りで林道を跨ぎ、休憩所に到着です。
休憩所〜頂上
ベンチは直射日光が遠慮なく降り注ぐので、給水所の脇にシートを広げ甥っ子を休ませます。髪から上着まで汗でぐっしょりですが、音を上げる様子は無いようです。ここまでの歩みで抜いてきた数グループが私たちを抜いて往きます。そよぐ風が気持ち良いです。
沢から離れた事で暑さが増してきましたので、10分に1回は小休止をとることに。山腹を登り切ると岩茸石が視えてきました。登って良いよと伝えると、楽しそうに登っていました。尾根路に出て、木の根と岩の続く登りが始まります。もうこの時点で私と甥っ子をつなぐ命綱は外してありますので、自由に登らせます。順調に高度をかせいで往きますが、やはり崩れた丸太階段は手強いようです。
岩茸石にて
予定通りの時間に権次入峠に着き、気分を新たにしたら、最後の登りに入ります。午前11時20分、無事頂上に到着です。この景色を甥っ子1号と共に眺められて、叔父冥利に尽きます。自宅の方角に向かって手を振るあたり、無邪気なところもまだまだ有るんですね。
今回、唯一ポーズをとって撮った写真。あ、私が写っている唯一の写真でもあります。
ひとやすみ
頂上〜さわらびの湯
さて下りましょう。着地の衝撃を膝で吸収しながら駆け下りるのは、自転車で下ることを考えれば何倍もコース取りが楽なので、自然とスピードが上がってしまいます。甥っ子もこのスピードには楽しんでついてきているようです。岩茸石を過ぎたところで甥っ子共々足を止め、ラジオから聞こえてきた黙祷の掛け声に合せて頭を垂れるのでした。今はまだ理解できないだろうけど、いつか8月15日の意味を分かってもらえればと、叔父は願うのです。
単調な尾根路の下りに飽きてきたころ、ようやく麓に到着しました。途上、私がゴミ拾いを続けてきたのを視て、甥っ子1号も最後の方は積極的に拾ってくれるようになりました。
木陰を抜けると、容赦の無い日差しが拷問のように降り注ぎます。さわらびの湯に向かうわずかな道のりすら遠く感じられます。
浴場の前に到着すると、男湯からチンチン丸出しの男の子が走り出てきて、女湯の暖簾をくぐって往くのが視えました。う・羨ましくなんか、な・無いやい。やはり山行あとの温泉は格別です。一緒にアイスを食べて、充分にクールダウンができたら、甥っ子宅までの長旅を始めましょう。着いたら起こしてあげるからね。
やまのすすめラッピングバスにて
帰途とそれから
甥っ子を無事送り届けたら、私は再び自転車で帰途につきます。あれほどの酷暑もこの時間では落ち着いてきたようです。横田基地では、大型の輸送機を撮れたので満足していると、基地のフェンスに沿ってカメラマンが数人待機しています。「何かある!」察知した私は即座にペダルを止めカメラの用意をしました。数秒後、ヘリコプターにしては異常に激しい爆音が北側から聞えてきました。あの形、間違いなくオスプレイの様です。正式配備は10月との事ですが、離着陸訓練はすでに始まっていたんですね〜。機密と言う事は無いでしょうけども、撮影したらなんだか捕まってしまいそうな気がして、即座にその場を離れます。しばらく北上すると、誘導灯のところにもカメラマンが。もしやと、待機していると本日2回目の撮影に成功となりました。 大型輸送機を撮影できてラッキー
甥っ子1号に、大人ってでかいんだぞ。と示すことが出来たと自負しています。ま、私自身はブログを読んでいただけた通り小さい人間なんですけどもね。
さて、成功の代償は、全身の極度な筋肉痛と免疫力の低下を招いてしまいました。やはり、寄る年波には勝てないということなのかなぁ。
おしまい
自宅3:50 − 甥っ子宅5:55 − 河又バス停8:42 − 白谷沢登山口入り口9:11 − 休憩所10:05 − 権次入峠11:02 − 棒ノ折山着11:23 − 発11:57 ー さわらびの湯13:30
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自転車担いで霞丘陵散歩 2018,07,11
参考地図 昭文社山と高原地図24 奥多摩
標高 塩船観音寺187㍍、笹仁田峠179㍍、七国峠222㍍ コース 西東京市自宅 ―(青梅街道)― 東青梅駅 ― 塩船観音寺 ― 愛宕山グラウンド ― 笹仁田峠 ― 七国峠 ― 岩蔵温泉郷 ― 飯能駅 徒歩標準時間 東青梅駅 ― 塩船観音寺 30分 塩船観音寺 ― 愛宕山グラウンド 20分 愛宕山グラウンド ― 笹仁田峠 25分 笹仁田峠 ― 七国峠 25分 七国峠 ― 岩蔵温泉郷 30分 計 2時間10分
水場 東青梅駅付近コンビニ、道中自販機、飯能駅付近コンビニ
トイレ 東青梅駅公衆トイレ、塩船観音寺、道中コンビニ 必要な技術 初級 必要な体力 初級 古刹と花 多 3か月ぶり
この3カ月の間に、生活のリズムが大きく変わりました。端的に申しますと、労働時間が増えて、睡眠時間が減ってしまいました。まずは、新しい生活リズムに体を慣らすのが先決と考え、意識して山から遠ざかっていました。トレーニングにあてる時間も捻出できないわけですから、体力も当然落ちることが予想されます。
3か月が経過し、ようやく今の生活リズムに体がついていける様になったので、体力の低下具合を知るべく、アクセスしやすい家から近い地点、エスケープしやすい駅からも近い低山を探してみたところ、東青梅駅を出発点とする今回のコースとなりました。もっとも毎度のことですが、3カ月の間、「自転車をかついで山歩き」から離れていると筋力は普通の人に戻ってしまうので、へなちょこぶりを露呈する事は解り切っているのですが。果たして。
東青梅駅から塩船観音まで
東青梅駅には、日の出を過ぎたくらいに到着すればよいので、急ぐこともなく、のんびりと青梅街道を西進します。漆黒の天球が藍に染まり、やがて東方が茜色に変わっていく流れは、やはり良いですね〜。久しぶりに走っているという歓びを感じます。 まだ通勤客もまばらな東青梅駅北口に到着です。みずほ銀行を右手に視ながら進むと、すぐに変形五叉路の交差点にあたりますので、「花と古刹の歩き道」の道標に従って、右奥の道を往きます。まだシャッターの上がらない商店街通りを数分進むと、青梅六万薬師の堂宇が視えてきました。フェンスには納涼盆踊りの張り紙があります。もう、そういう季節なんですね〜。
早朝の東青梅駅
花と古刹の歩き道の道標に従って、右奥の道を往きます
青梅六万薬師前にも道標がありますので見落とさずにコースを進みます。前方の小高いところにお墓がみえてきました。どうやらその一帯が光明寺のようです。質素なお堂を左手に視ながら太陽の昇りゆく方向に進みます。道中、妙光院を過ぎ、東青梅六丁目東交差点(道標在り)で進路を左に変えて、ひたすら道なりに進みます。宗泉寺の大カヤは時間があれば見学するのも良いでしょう。
青梅六万薬師の堂宇
吹上しょうぶ園を過ぎ、しばらくするとグラウンドのフェンスに、塩船観音の看板が掲げられているのを目にするので、道標に従い緩やかな登り路を進みます。切り通しを抜けると下りがはじまりますので、老人ホームを過ぎたら塩船観音の山門を見落とさない様に注意です。 グラウンドのフェンスに、塩船観音の看板
霞丘陵
山門前の案内板を眺めていても、まだ参拝客や散歩人が訪れる気配はありません。やはり、ハイキングコースのように訪れやすい整備されたコースを走らせていただく場合、散歩人との摩擦を防ぐためにも、早朝に走るのがベストでしょう。
境内案内図を頼りに大観音像まで進みます。巨大な杉を過ぎ、つつじ園を抜けると、大観音像下の展望台にたどりつきます。振り返ってみると一面のつつじの原、季節ともなれば、さぞ見応えのある景色を愉しめることでしょう。目をこらせば、富士山も視えます。
塩船観音寺の広報に大観音像を確認
大観音像下の展望台からの眺め
挨拶を返さないトレイルランナーは先に行かせ、大観音像裏手からいよいよ霞丘陵のはじまりです。しばらくは左手にゴルフ場のコースを樹間に確かめながらの走りとなります。
大観音像裏手
いよいよ霞丘陵のはじまり
所々にベンチが設置され、時折名残の紫陽花を見掛けながら進みます。道標も要所に必ず在るので、生活路と間違える心配もなさそうです。高低差もほとんど有りませんが、たまに丸太階段が出現するくらいで、実に走り易いです。
のんびりと20分も進むと、舗装路に出ますので、「七国方面へ」の道標に従い、坂を少々登って往きます。愛宕山グラウンドに行きついたら左手に目を向けますと、車止めがあるのでこれを直進します。桜並木の舗装路が続きますが、実はこれ大きな宗教法人の施設の一部なのだとか。再び車止めが現れるまで、快適な下りを楽しみます。車止めを越えると、前方の植え込みの中に、「七国へ」と記された道標を視つけ、これに従い右手の道を下ってゆきます。すぐに、当施設の門が現れます、ここが笹仁田峠で、目の前を横切るのが岩蔵街道です。
舗装路に出たら少し上ります
横切り、七国へのハイキングコースを進む
岩蔵街道を横切り、歩道に沿って右手に進むと、すぐに岩蔵温泉、七国峠への道標が現れます。走ってみて気が付くのですが、この森もさきほどの宗教法人の所有のようです。しばらく進むと、上空が開けて広場にでました。ここが七国峠です。まだしばらくは植林のなかの整備された路を往きます。途中の富士山が視えるポイントからは、八合目の登山渋滞がよーく観察できます(ウソ)。植生に多様性が出始めて、散策がおもしろくなり始めたところで、東京青梅病院の駐車場脇にでます。物足りない感は残りますが、当初の主旨にマッチしたよいコースでした。
しばらくは植林のなかを進む
東京青梅病院の駐車場脇にでます 熱中症にかかったかも?
せっかくですので、東京都内では唯一と言われる岩蔵温泉郷に立ち寄って往きます。道案内はしずらいので、左手に進んで、司翠館などの案内に従って下って往けば岩蔵温泉郷に辿りつけます。時間が早いため、入浴は期待していませんでしたが、立ち寄り湯のサービスそのものが無さそうです。残念。湯乃権現に今日の無事をお礼申し上げたら、ひたすら飯能駅に向けて自転車を走らせます。直射日光によって、露出している肌がチリチリと焦がされていくのが解ります。あまりにも暑いので少し頭痛がしてきた様です。 地図に従って、入間川を越えたところが、天覧山下バス停の近く。飯能駅まではあと10分ほどでしょうか。 岩蔵温泉郷湯乃権現
残りの帰途に備えて飯能駅前で補給をしていると、突然の体調変化に襲われました。どうやら、熱中症の初期症状のようです。体力はまだ在るのですが、根はへなちょこですので大事をとり、ここから輪行(りんこう)で帰宅することに。ただ一つ懸念されるのが、50歳も近くなって加齢臭もでてきたこの身が、汗と埃にまみれたまま、クーラーの効いた車内という密閉空間にとどまった場合、周りの乗客から白眼視されるのではないだろうか?そんな事を低下した思考力の中で考えながら自転車の袋詰めを黙々と進めていると、初老のハイキングの一団が目的地に向けてバスに乗り込もうとしていました。この暑さの中を?その軽装で?
おしまい
東青梅駅 5:15 ― 塩船観音山門 5:50 ― 愛宕山グラウンド 6:30 ― 笹仁田峠 6:40 ― 七国峠 6:50 ― 東京青梅病院の駐車場脇 8:20
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