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同級生の死7
私は、仕事を世話して貰ったので、彼の自宅に妻と一緒に挨拶に行った。
豪壮な社長の自宅だった。
門でピンポンすると、自動で中からガチャリと鍵が開いた。
当時、吉伸ちゃん事件という誘拐事件があり、それを言うと、
「うちも心配している」と三人の娘のことを言った。
その三人は、十歳を頭に応接間を走りまわっていた。
「おれが世話していれば、埼玉では食っていける」と彼は私の妻に言った。
「おれは学校ではこいつに負けたが、社会では勝った」と彼は、三回も言った。
私は黙って聞いていた。
(学校では「勝った」とは、一度も私は思ったことはなかった。当時の日本は、勝ち負けしか価値判断
を言わなかったように思う。それは今の時代も、変わっていないと改めて思う)
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