民主党の最大の強みであり、そして、最大の弱点でもある、思想の幅の大きさが、現在、負の作用を増大させている。この混乱を収める事が可能なのは、君しかいない。
年上の貴方に、君とは無礼と言われるかも知れないが、敢えて君と呼ばせてもらう。
朝鮮併合100年にあたり、菅総理が総理談話として謝罪を述べた、また閣僚としての終戦記念日の靖国神社参拝を行わないとの発言に対して、民主党内からも異論が続出している。この自由さが魅力であった民主党だが、現在、この自由さが、国民からの指示を失う最大の原因である事に、そろそろ民主党議員も気付くべきときである。
しかしながら、現実には、君の政治資金問題では、「国策捜査」である事を認識しつつ、検察や一部報道に阿った発言を続ける議員も、今尚、少なからず存在する。「国策捜査」であり、小澤民主党を潰す為に行われた、通常から見るとかなり強引に考えても「形式犯」の域を超えない、この事件に対して、まるで君を稀代悪党とでも言うような、報道、あるいは検察からのリーク、そしてそれを鵜呑みにする国民という図式は、先進国として恥ずべき行為であると認識している。
説明責任と言うのも、問題で、本人が、全く違法と言う認識がない場合、説明の仕様がないのが現実、それを敢えて説明せよと言う報道もまた、本末転倒が見て取れる。説明しようのないものを説明する必要は、全くないのだ。この政治資金問題で、君に問題があるとすれば、記者会見で「居直る」事をしなかった事くらいであろう。
小生であれば、「何一つやましい事がないから、説明する気は全くないし、国民への義務とも思っていない。」と居直っている。勿論、小生は政治家ではないから、選挙を意識する事はできないが、この「居直り」こそ、君に現在、一番必要な行動ではないかとも思っている。
現在、大半の議員が、タレントの様な軽薄さ、まさに存在に耐えられない軽さであると認識している。みんなの党代表の発言の無責任さを理解できている議員が、一体、どれほど存在するのか、また、小泉ジュニアに至っては、まるでアジテーターでしかなく、反対の為の反対という、かつて社会党が得意とした意味なき反論の数々、それしか利用できない自民党。
国民世論に迎合しているのは、野党議員だけではない、反小澤と呼ばれる殆どの議員が、同様に、この世論調査と言う曖昧で信用できない数値に踊らされて、今でも政治資金問題への説明責任を背後から求めると言う卑劣さであるのだ。生方や岡田、そして前原なども同様に世論迎合した結果、検察などの司法権力に阿った発言を繰り返している。
世論は、報道や感情によって大きく変化する。その感情論に政治が動かされる危険性をどれだけの議員が認識しているのか、いささか疑問である。
9月の代表選挙に君は立つべきである、この代表選から総理となって以降、大きな国政選挙は、3年間ない、選挙が遠ければ、世論迎合の必要性はあるまい、内閣支持率が低かろうが、この3年間で、民主党が行う政策が明らかに自民党時代とは違うのだと言う明確な差別感が出せれば、間違いなく改革支持率は回復し、民主党への支持も押し上げるだろう。
これが政治であり、今、わが国に必要な政治のあり方である。この強硬な指導制を有するのは、君しか存在しないのだ。
君自身、この現実を認識すべき時であろう。
このまま、菅内閣が続くと、財務省主導の官僚主義が、残る事は、間違いない。安全保障問題も同様、かなりのブレを呈している。この膨大な官僚の権力機構と対峙できるのも、また君しか居ないのである。
君への根拠なきバッシングの殆どが、この官僚の意志であると感じている。その結果が、君への政治資金への疑義であろう。知己の司法書士が不動産登記に於ける時期のずれなど、一般社会では、少なからずある事であり、これが、そのまま刑事事件立件と言う形で現れた事例は、皆無でると述べている。また。個人資金の団体への貸付が、短期間であれば、そのやり取りを帳簿には載せずに、簿外とした事もまた、一般企業では、少なからず行われている便法であるとコンサルタントとして小生の経験でもあるほどである。つまり、法律には抵触してるものの、さほど悪質なものではなく、立件するほどのものではないと言うことである。
税の申告の折にも殆ど、税務署から、この時期の違いや、あるいは簿外での出し入れを指摘される事はありえない。万が一、指摘されれば、修正申告と言うかたちで終わる軽微な形式違反である。
この問題を大問題化して、あたかも西松建設からの疑獄事件でもあるかのように装って、君を告発した検察の横暴は、検察こそ裁かれなければならない暴挙であろう。
君は、何一つ、政治家としての節度やモラルに反している訳ではないのだから、萎縮することなく、この国家的難局を指導する立場に返り咲くべきであろう。
君の勇気と、いい意味での居直りを期待している。
小澤一郎君、今、君が立つべき最大のチャンスであり、それがわが国の混乱を解決する唯一の方法である。