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古民家の記事が続くが、先日、千葉県の成田に近い印旛郡栄町にある「房総のむら」を訪れた。
車で成田インターをおりて、20分ほどの広大な敷地の中にある。
「房総のむら」は、千葉県立の「体験型博物館」として、房総地方の伝統的な生活様式や技術を再現し、それらを来館者が直接体験することができる博物館である。
専用駐車場から、すぐのところに入り口があり、その手前に、「ロケ写真館」の看板のある洋風の建物がある。
房総の村で行われたドラマや映画のロケの写真やポスターなどが展示されている。NHKの連ドラ「花子とアン」などのロケ風景の写真もあった。
管理棟。ここから入場する。大人300円、高・大学生150円、中学生以下と65歳以上は無料である。
入り口で受付をして抜けると、そこには、ゆるくカーブした土の道の両脇に商家の町並みが再現されている。
江戸時代後期の香取市(旧佐原市)など県内に残る古い町並みを参考にしたものだそうで、総屋(総合案内所)と商家16棟と稲荷境内などで構成されている。
子どもたちが打ち水をしていた。
蔵づくりの建物。
それぞれ建物の中では、その営みに関連した独特の体験ができるようになっていて、どこも親子連れや女性客で賑やかだった。藍染めや、紙すき、郷土料理作などもできるところもある。
また、「食事(めし)処」もあり、昼食が食べられる。
駕籠屋の駕籠に乗ることができる。
商家の町並みを逆から眺める。まるで時代劇のようだ。
武家屋敷。佐倉藩の中級武士の家。
武家屋敷では、甲冑の試着もできるらしい。
「むらの茶室」でお茶をいただいた。
お茶の作法についても教えていただける。
茶道で、お茶を頂く前に茶碗を回すのはなんでなのか。
客人にはお茶碗の正面、茶碗の一番美しい面(絵柄が綺麗な部分)を向けて差し出す。頂いた側はこの綺麗な模様を見ながら、その正面の部分には口を付けないように3回す。それが約90度になる。
お茶を頂いた後は、茶碗が正面を向くように、逆に3度回して戻す。そして、お茶碗を、手で持ったり、下に置いて身をかがめるなどして美しい面をよく観賞して堪能するのだそうだ。
絵柄を観終わったら、今度は茶碗の正面を相手のほうに戻して、お返しする。
このように「茶道」の作法というものが、お茶を出す側の「おもてなし」の心だけでなく、頂く側も、相手を最大限に思いやり、尊重する、最近よく使われる言葉で言えばリスペクト(尊敬を表す)が詰まった、日本の古来からの文化・風習であることを知ることができる、たいへん有意義な機会である。
夏休みの企画で「子ども茶道教室」もある。
上総の農家の家。
農作業の体験をする人たち。他にも、機織りなどの体験ができるところもある。
藁葺き屋根の民家の中で太鼓をたたくことができる。
子どもたちが駒回しをしている。都会では見なくなった光景だ。
ちゃんと回せるようにやり方を指導してくれる。 古民家の中に、福笑いが置いてあるところもあった。
蔵と米俵を積んだ手押し車。
水車小屋。
炭焼き小屋。
機織り小屋。
これは竹風鈴か?
これは、竹を回して水を蒔くもの?
風土記の丘資料館(平成16年4月1日より県立房総風土記の丘と県立房総のむらと統合した)では、県内から発掘された出土品が多数展示されている。昔の住居や古墳がたくさんある。
ナウマン像の子どもの骨格模型。1966年(昭和41年)6月に当時の印旛村で水路の工事中に日本で最初のナウマン象の化石が、ほぼ完全一個体で発掘されたという。ナウマン像は、2万年ぐらい前まで生息していたといわれ、発掘されたものは、およそ15万年前のものとされる。)
随所に実際の畑や田んぼもあり、数種類の米を作っている。
房総のむらでは、他にも季節に応じて、「春のまつり」や「むらの縁日・夕涼み」「むらのお正月」など、四季折々のイベントや、民俗芸能の上演、企画展なども数多く行われており、いずれも親子で楽しめるように工夫されているという。また、大人だけでも十分楽しめる。
古い町並みや歴史的建造物、道具などをただ見るのではなく、その当時の人たちの暮らしや文化、歴史などについて、五感を通して触れながら知っていくという点で、非常に貴重な博物館だと思う。
日本の良き伝統的文化を次世代に継承していく上でも、今後も、こうした取り組みが各地で広がることが期待される。
正門入り口近くの風鈴 ■千葉県立房総のむら
千葉県印旛郡栄町龍角寺1028
0476-95-3333
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