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ずっと、映画やドラマの原作ばかり読んでいましたが
初めて違う選び方をして読み始めた作家さんです。
何となく本屋さんのレジ待ちをしていた時に
目に留まって購入しました。
『イン・ザ・プール』という作品で、プールをイメージした表紙の中に
外国のかわいい赤ちゃんが描かれていました。
私はたぶん、本についてはかなり保守的で食わず嫌いではないかと思います。
そして、面白く読めるかどうかをすごく心配しながら本を選ぶところがあります。
ストーリーに入りこめなくて、早くページを消化して次の本を読み始めたい。
そう思いながら読むのが嫌なんです。
面白くなければ途中で止めてしまえばいいのですが
なぜかそれもできず、そうなるとつまらないと感じた本を読み終えるまでの数日間は
本当に辛い読書タイムになってしまいます^^;
だから、映画などの宣伝で面白そうだったとか出演している俳優さんが好きとか
そういうことでもない限り、知らない作家さんの本には手を出せませんでした。
後で何度かドラマや映画化されていたことを知ったのですが
奥田さんの『イン・ザ・プール』を手にした時の私は
奥田英朗さんという方については全く何も知らない状態でした。
こういう買い方は初めてです。
前振りが長くなってしまいましたが
結果から言って、私は今回のチャレンジ(?)は大成功だったと思っています。
『イン・ザ・プール』
『空中ブランコ』
『町長選挙』
この3作品は、トンデモ精神科医『伊良部シリーズ』と呼ばれている
短編小説集です。
大病院の跡取り息子の伊良部医師と露出狂のマユミという美人看護士のいる診察室に
毎回様々な精神的病を抱えた患者が通ってきます。
その患者達が伊良部先生の治療なのか素なのかよくわからない言動を通して
次第に治癒していくというのが全編通して一貫しているストーリー展開です。
水戸黄門とか暴れん坊将軍とか
ディズニー映画のように、どのお話も全てハッピーエンドです。
伊良部医師とマユミが根本的に面白いキャラクターなので
涙、涙、という感動ストーリ−というよりは
終始笑ったりビックリしたり、患者の苦しさを思ってちょっと辛くなったりしながら
最後はホッと明るい気持ちになれる、という感じです。
最近、何かと涙もろくなっている気がします。
作り話とわかっていても、ドラマや映画を見て泣いてしまったりします。
そうなるとしばらくの間、すっごく辛くなったりするのがとても嫌でした。
そういう時にこのシリーズを読むと、スッと楽にしてくれます。
淡々として軽やかな雰囲気が漂っているせいなのか
病気まではいかないにしても、自分の感じているこだわりとかプレッシャーなんかを
「そんなに無理しなくていいんじゃないの?!」と
伊良部先生とマユミが言ってくれているような気分になるからか
理由ははっきりとわからないけど、必要以上に沈んだ時に何度も救われました。
今後も書き続けて欲しいなぁと思うシリーズです。
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伊良部医師は笑えますね。
好きなシリ−ズの1つです。
舞台化されて、
伊良部を雨上がりの宮迫が
看護婦をサトエリが演じて
話題になっていました。
原作者の奥田さんは、
直木賞受賞で印税が沢山入り
お小遣い程度に5000万円を
証券口座で一括運用していたら
株価下落で1000万円損失。
私生活でも笑いに満ちているようです。
転んでもタダでは起きないプロ魂。
次の作品には、この実体験が
描かれていそうな予感がします。
2011/7/9(土) 午後 8:58 [ ryou ]
藤井さん初めまして。
伊良部シリーズは色々な人がドラマなどでやっているようですね。マユミさんは思い浮かぶ女優さんがたくさんいるけど、伊良部さんはなかなかピンと来る人がいませんでした。宮迫さん、いいかも!小説の中の伊良部さんよりはかっこよすぎだけど、キャラ的には合っていそうですね。
2011/7/11(月) 午後 9:06 [ zoro7 ]