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中原(なかはら)よ。
地球は冬で寒くて暗い。
ぢや。
さやうなら。
これは中原中也が亡くなった時、草野心平が詠んだ詩だ。
私は詩人の魂を持つ人というのは、地球以外の星に合わせて間違ったチューニングをされている人だと思っている。
だからこの地球で彼らは必死に遭難者信号を出す。それが詩だ。
一般に信じられているのとは違い、詩はいつの時代も詩人の魂を持つ人によって作られているとは限らない。
子どもの時は皆学校で詩を強制的に作らされるが、時代によっては詩を作ることが立派な字を書くこと同様、いいポストを得る必須条件で、教養と言葉のセンス溢れるとうぬぼれる官僚たちが必死に歌や詩文を作っていた時もある。そしていい詩の何割かはそういう政治エリートの手によるものだ。
そして歴史を振り返って何よりも悲しいのは、いつの時代も自分の感性を表現できる手だてがあれば、後世に残るような作品を作れる詩人の魂を持つ人が、現実の悲惨さに耐えられず酒や麻薬その他の自傷行為に走って死んでいることだ。
(才能のある人間は、とにかく作品を作りあげるまでは死んでも死ぬな。カウントスリーまでに生きかえって書け!ほら、起きろ。いつまでも死んでるんじゃねえ!!)
と吼えたくなる人の死を実際いくつ見たか。
しかし草野心平は詩人の魂を持つ者にとって、この地球がどんなに生きにくいところかを身をもって知っていてこの詩を詠んだのだ。
詩人のままで普通に生きていける星はどこにあるのだろう。死んだら詩人はそこに戻れるか。
どっちの方向にその星があるかがもしわかっても、私には送る合図を知らない。
せめて向こうの星の住人たちに、手をふることだけでもしたい。
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無念。4446だった。。。詩は遭難者信号かあ。私も詩を書くがどこからかイメージがやって来ますが、だとしたら納得ですね。
2006/12/18(月) 午前 8:53 [ - ]
私も昔、詩を書いていました……いやもう、今では絶対に読み返せないですね、恥ずかしくて(大笑。
2006/12/20(水) 午前 0:54 [ - ]
昔々…口にした言葉が本当になるという『言霊』というものが信じられていた時代において、歌や詩というのは世界の平和を保つための呪術だったようです。太平な世を言葉にすることによって、それが本当になる…ただ、そのチカラは一部の人間にのみ独占されていたと。
2006/12/20(水) 午前 0:58 [ - ]
今でも、国のお偉いさんとかお金持っている人は、コトバをもてあそんで、そのチカラを自分たちのためだけに使っているという感じで。私はなんかもう、それに抗うことに虚しさを感じます…ウツロな言葉に、魂のこもった言葉で抗っているのが詩人なのかな…と思うこともありますね。
2006/12/20(水) 午前 1:03 [ - ]
芸術家の自殺は、何もかも出し尽くして、一種のカスになってしまい、“燃え尽きた”のかなあと理解していました。親鸞は90歳まで生きましたが、道元は53歳で亡くなりました。どちらも、その歳まで生きる必然があつたのではと。道元が90まで生きる道理はなく、53歳で完結したんじゃないかとね・・・。
2006/12/21(木) 午後 4:02