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今年も大詰めとなったが、何と言っても一年のフィナーレを飾るのはクリスマス!
俺は修験道で、切支丹じゃねえからクリスマスなんぞ無縁だ!とお思いのあなた。
あなたにぴったりのクリスマスの夜を楽しむゲームがある。その名もスナップドラゴン、はぜる龍!
(注意:これを読んでいるよい子のみんなはお父さんお母さんと一緒にやってね)
イギリスでは十六世紀から十九世紀頃までこのゲームはとても人気があった。
浅めの大鉢に温めたブランデーを注ぎ、その中にレーズンかドライ・カラントなど小ぶりのドライ・フルーツをまんべんなくばらまく。二枚目の写真は小鉢にだがどのくらいの量のブランデーとレーズンを入れればいいか、試しにやってみたところ。
ブランデーに火をつけ、青い炎があがる鉢の中からレーズンを素手で掴みとり、すぐ口に放りこむ。
大皿でやってもかまわないが炎が小さくなったらゆすって火を大きくするのにはある程度深さがあり、取っ手がついているとなお……そんな中華鍋のような鉢などないか。
口も火傷する可能性は十分にあり、実際に子どもが手や口を火傷することがこのゲームがすたれた原因だろうという説もあるが、そんなバカな遊びに私の大事なブランデーたくさん使われたくない、というイギリスの締まり屋がクリスマスのゲームに他のゲームを流行らせていったのではないか。イギリスでは王室でもクリスマスにはこのゲームを楽しみ、当たりの金色のボタンが入っていたレーズンをつかんだ者には褒美があったそうだ。チャールズ一世はスナップドラゴンの当たりの褒美として大航海士ウォルター・ローリー(日本では女王エリザベス一世が馬車から降りる時、ぬかるみの上にさっと自分のマントを敷いた。というエピソードで一番知られている)の首を刎ねるのをやめてくれ、と頼んだという。
とにかく一番安いブランデー(コニャックでやってもいいそうだが、もったいなすぎる)と大ぶりのレーズンを使い、よごしてもかまわない状態のテーブルでするようおすすめする(ちなみに池袋やまやで買った写真のブランデーは950円だった)。
イギリスの隣国、酒を飲むことにもっと真摯な態度なアイルランド、倹約家のほまれ高いスコットランドではこのゲームは流行らず、かろうじてアメリカに伝えられたくらい。
三枚目の写真はブランデーに火をつけ、本当に手ですくいあげられるかの実験をテーブルの上でなく、ガス台のところでやった写真だが、とても手が出せる状態ではなく単にレーズンのフランべを調理しているようになってしまった。
炎がついたら電気を消してゲームをするといっそう雰囲気が盛り上がるというが、四枚目の写真の状態で本当に燃えているレーズンをつかみとれるのか。
もし、うまくできたら声をかけてください。一緒にやりましょう。
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