♪ ::: music diary ::: ☆

あまりにも重すぎるのでmixiに移しました…。

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ちょっと音楽をかじった人なら誰でも知っているのに、一般的な知名度は意外に低いのが大貫妙子かなと思ってしまう。ここでハテナ?と思っている方でも、この程リチャード・ギアが演じて話題になっている公開されたばかりの映画「Shall we dance?」のオリジナルの方、つまり役所広司の演じた映画の主題歌であるあの透き通った声の持ち主が大貫妙子であるといえばわかっていただけると思う。

もっとも「あぁ、あの声の人か」と思っていただいても、今回紹介するアルバムの頃とは歌い方が少し変わっている。シュガーベイブの紹介ページでも書いたが、1980年代後半頃からは腹式呼吸で、音程の安定を大切にしたアタックのソフトな歌唱方法に変えている。それに対してこの頃は若さの所為もあるとは思うが、もっと熱い歌唱だ。音程よりは力強く歌い上げる感じだ。もともとヴィブラート(音程に波をつけて震わせ、音を豊かにする方法。但し、下手くそな歌手はこれを大袈裟にやって音程の悪さを誤魔化す。)をほとんど使わない大貫の歌は、音域が高いだけに余計に音程にはシビアにならざるを得ないから、現在のスタイルは正常進化と云って良いのだが、このアルバムの頃の熱い歌唱も筆者はとても好きだ。

大貫妙子と云えば「いつも通り」、「突然の贈りもの」、「海と少年」、「黒のクレール」といった名曲も多く、他にも「色彩都市」や「夏に恋する女たち」といった有名曲もある。むしろ今回紹介するアルバムは大貫作品の中ではちょっと毛色が違うかもしれない。初めて大貫作品に接するのなら上記の有名曲をまんべんなく収録したベストは良いと思う。特に「突然の贈りもの」は是非知っておいて欲しい。今回筆者がこのアルバムを推すのは、時代を表しているというのか、非常にフュージョン色が強いというのもある。サポートするメンバーがまた良いのだ。全曲で編曲と演奏を担当する坂本龍一は事実上のプロデューサー的役割を果たしている。YMO前夜の坂本が正にフュージョンをやりたくて仕方なかった時期だ。既に細野晴臣や大村憲司、渡辺香津美も参加していてYMOのツアー・メンバーの様だ。

しかし、ここで注目したいのはクリス・パーカーの気持ち良いリズムに乗せて踊る二人のベーシストの活躍だ。一人は先に挙げた細野晴臣、そしてもう一人は日本ベーシスト界のもう一方の雄、後藤次利である。このアルバムではほとんど交互にこの二人の熱い演奏を聴く事が出来る。特に3曲目の「何もいらない」での新しい時代を感じさせる後藤の素晴らしいベース・プレイから、4曲目の「都会」のグルーヴィーな細野のベースへと続く流れはなんとも豪華だ。日本にもこれだけのプレイが出来るミュージシャンがいるのだと今更ながら感心してしまう。「何もいらない」では後藤のベースと渡辺香津美のジョージ・ベンソン・ライクなギター・ソロ(ジョージ・ベンソン1976年の「ブリージン」というアルバムはやはり音楽界に大きな衝撃を与えた様だ。このアルバム2曲目の「くすりをたくさん」のイントロはパロディか?)というなかなか聴けない組み合わせも別の意味でとても豪華だ。「都会」での坂本のYAMAHA CS80によるやんちゃなソロも、曲全体の雰囲気から微笑ましく思える。

まだある。このアルバムの曲は最後の「振子の山羊(坂本龍一作曲)」以外は全て大貫自身の作曲だが、「からっぽの椅子」はとても美しい。坂本のRhodesピアノとARP Odysseyがまるでスティヴィー・ワンダーの様に大貫の声に絡んでいく。清水靖晃のサックス・ソロ、後藤次利+今井裕というサディスティックス組の演奏も陰で良い味を出している。他にも「Law of Nature」での大貫の絶妙のハーモニー(小川美潮の「走れ自転車」を聴くとこのハーモニーを思いだしてしまう)、渡辺香津美の熱いギターソロ、「Silent Screamer」の疾走感、実験的試みの「Sargasso Sea」と聴き所が多い。

大貫妙子のアルバムとしては異色かもしれないが、実は気が付くとこれを聴いている事が多い。勿論、筆者の心象風景の中でこの時代の音楽が持つ独特な雰囲気が懐かしく輝いていると云う事は否定出来ない事実ではあるのだが。


山羊はその枝を食べた


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▼曲目
 1.Summer Connection
 2.くすりをたくさん
 3.何もいらない
 4.都会
 5.からっぽの椅子
 6.Law of Nature
 7.誰のために
 8.Silent Screamer
 9.Sargasso Sea
10.振子の山羊

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80年代の大貫妙子の曲は結構聴きました。この記事を読んでそんなタイトルの曲があったことは憶えていますが、なぜか音楽が思い出せません。なぜか「ピーターラビットとわたし」という曲だけ思い出し、今、私の頭の中をグルグルと流れ回りはじめました。

2005/5/12(木) 午後 11:24 [ . ]

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「ピーターラビットとわたし」や「ベジタブル」といった80年代後半の曲は坂本のテクノ色が強まって当時は僕も良く聴きました。そしてEPOとかにも繋がっていく訳です。(^Θ^)

2005/5/12(木) 午後 11:46 hiy**opr*


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