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基本的にはベスト盤は紹介しない方針なのだが、所謂「グレーテスト・ヒッツ」みたいな寄せ集めとはちょっと趣が違うので、今回は敢えてこのアルバムを選んでみた。お得な「ベスト盤」というものは昔から存在する訳だが、それは自分が欲しいと思う曲や有名な曲を発売されているアルバムから探すのではなく、お手軽に全部聴きたいという要求を満たす為に作られたもので、確かにリスナーやレコード会社にとっては美味しいものだ。しかし、良くあるベスト盤というものはミュージシャンのある程度の活動の歴史の中からピックアップされた一つの見本の様なもので、外国の料理店等や菓子の詰め合わせで云うサンプラー、つまり「お試しセット」である。
勿論、これらが悪いと云うつもりは全く無く、むしろ初めての体験で選択を誤って永遠に嫌いになってしまうよりは、知るきっかけとしてはるかに良いと思う。また、目的の曲が収録されているオリジナル・アルバムが既に廃盤になってしまっていて手に入らない場合等、ベスト盤を買うのが最良となるシチュエーションも多々ある。ただやはり、どうせイイとこ取りなのならば未発表ヴァージョンやシングルB面曲を入れてくれたり、そうでなくともミュージシャン自身が収録曲をセレクトしてくれたりすると、単なるベスト盤が新たな作品集として一つの輝きを放つ事もある。この「No Damage」もそんなアルバムだ。佐野元春がデビューして3年の間に発表した3枚のアルバムの曲の中から、彼自身が吟味して曲を並べた新たなアルバムとも云える内容なのだ。
佐野元春という人は、そのスタイルの好き嫌いはともかく、音楽に対してとてもストイックな探求者だ。やっと売れ始めた1983年に突然渡米して自分の新たな音楽を創り始めた。「No Damage」はそんな彼の渡米中に発表されたアルバムなので、彼の中では第一期佐野の完成盤という意味で一つの区切りをつけたつもりなのかもしれない。
そういうアルバムなので当然「SOMEDAY」、「ガラスのジェネレーション」、「Sugertime」等の有名な曲も収録されており、現在30代以上の人なら誰しも一度は聴いた事があると思われる。また、1982年に大滝詠一、杉真理と共にレコーディングした「ナイアガラ・トライアングル Vol.2」からも「彼女はデリケート」が少しミックスを変えて収録されている。
佐野の歌は桑田佳祐等と同じ様に大変癖があるので好き嫌いはあるかもしれないが、押し殺した様なシャウトが激しい曲調に良く合う個性的な歌い方だ。しかし声域が高いのであんまり泥臭くならないのが良い。当時のシティー・ボーイズ&ガールズ(死語)に広く受け入れられた所以だ。
最近はあまり目立った活動を聞かないが、依然として新しいスタイルを探求しながら活動しているのは彼のライフ・スタイルからして容易に想像される。彼の生き方はそれ程にポジティヴで、確かな説得力を持っている。しかし、それがガラスの様な繊細な舞台の上で営まれているのが、彼の音楽が力強くも粗野にはならない秘訣なのだろう。
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▼曲目
Boy's Life Side
1.スターダスト・キッズ
2.ガラスのジェネレーション
3.SOMEDAY
4.モスリンは朝、空港で
5.IT'S ALRIGHT
6.Happy Man
7.グッドバイからはじめよう
Girl's Life Side
8.アンジェリーナ
9.So Young
10.Sugertime
11.彼女はデリケート
12.こんな素敵な日には (On The Special Day)
13.情けない週末
14.Bye Bye Handy Love
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中学生の頃ですかね〜、よく聴きました♪ロックとしてはあんまり暗くないしちょっとオシャレな感覚だったんですよね〜
2005/7/8(金) 午後 1:33 [ ozz**oseza*k ]
シャンデリアの街で眠れなかったり、君をど〜にも守りたかったり、手遅れと言われても口笛で答えていたアノ頃、カシミアのマフラーにイタリアンシャツでタフでクールでそしてヒューマンタッチ。今夜もアイを探してる、NYから流れてきた寂しげなAngel。ちょうど波のように「さよなら」が来ました(意味不明) 私の中の【サノモト】は「ここまで」かなぁ〜って。この後の楽曲にはあまりピン!と来るものがないって言うか…。 スターダスト・キッズ、Happy Man、アンジェリーナ。サイコーに好きな曲です。あぁぁ聞きたくなってきた(笑)
2005/7/8(金) 午後 2:37 [ koo**ondo* ]