太閤ブログ 〜サルと呼ばれた少年の冒険〜

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あのですね、今日は読者の皆さんに重大な報告がございます。



僕がこの蜂須賀一家にお世話になり始めてから、

早いものでもうかなりの日数が経ってしまった今日この頃なのですが、

この度、僕はある一つの重大な決意を致しました。

それは、



日「僕、日吉は、今日限りで蜂須賀一家を辞職します!」



っていう事です。

長い間お世話になった蜂須賀一家を抜け、また一人で旅に出ようかと思い立ちまして。





急にこんな事を言い出したらさ、読者の皆さんの中には、



「おいおい、前と言ってる事違ぇーじゃねぇーか!!」


『小六親分の信頼は裏切らない!!』とか言ってたのはウソだったのか!?」


「この恩知らずのエテモンキーが!! ハラ切って詫びろ!!」




等と、僕に対する不信感を露にせざるを得ない方もいらっしゃる事でしょう。

そういった意見も、僕は真摯に受け止めたいと思います。

コメント欄に「死ね!!このウジ虫!!」とか書いて下さっても結構です。やっぱ止めて下さい。

しかしですね、例えそんな目に遭ったとしても、僕の心はもう決まってしまったのです。





そもそも、僕がまた新たな旅に出ようと思い始めたのって、

以前の日記に書いた『刀盗りゲーム』がキッカケだったんですよね。

小六親分との勝負に見事勝ち、みごと名刀『村正』をゲットした僕だった訳ですが、

その事で、蜂須賀一家の皆から「日吉、お前スゲーな!!」って褒められている内に、

僕は気付いてしまったんです。自分の中にある『本当の願望』ってヤツに・・・・。




・・・・そう、僕の本当の願望は、金持ちになることでも、商売で成功する事でも何でもない。

『自分の力を世の中に認めて貰いたい!』ってコトだったんだな、って。





そして、決定打になったのは、あの『竹中半兵衛』との出会い。

世の中にはあんな凄い男がまだまだいるんだ、という事を思い知らされ、

まだ世の中で見なければならない物が沢山あるんだという事を痛感しました。

その思いが、僕の外の世界への探究心をより強い物にしていきました・・・・!






思えば、僕の今までの人生は、

誰にも認めて貰えない屈辱と失敗に満ち溢れたモノだったんですよね・・・・。

貧しい家に生まれ、体格も小さく力も無く、おまけにモンキーフェイスでブッサイクな僕。

幼い頃に父を亡くし、母の再婚相手からは『役立たず』と罵られ暴力を受ける毎日。

逃げるように奉公に出た寺でも、先輩の小僧からまた暴力を振るわれるという有様。

そんな僕でも、旅をしている間に認めてくれる大事な人も出来ました。

善光寺で出会ってから、僕の旅をずっと横で手伝ってくれた孫市。

僕の仕事っぷりを認め、一人の男として勝負をしてくれた小六親分。

僕に世の中の広さを教えてくれて、僕に足りない物を教えてくれた半兵衛。

この三人が僕を認めてくれたお陰で僕は、今までの僕には無かった、

本当の意味での『自信』っていうモノを手に入れる事が出来た気がするんです。

その自信が、僕に新しいことに挑戦する勇気をくれたんです!!

・・・・そう、


『もっと本格的な武家に仕えて、そこで自分の力を試してみたい!!』


っていう勇気をね!!





・・・・いやね、別にこの蜂須賀一家がショボいとか、

「小六親分だって、所詮ここいらへんの地侍供束ねてるだけの小物だろ?」とか、

そんな失礼な事は僕は全然考えてませんよ? いや、ホントに(笑)

ただね、やっぱ言っても土豪はしょせん土豪なんですよねー・・・・(←充分失礼)

ホラ、やっぱさ、男だったら『尾張織田家』とか『美濃斉藤家』とか、

あとは『駿府今川家』みたいなネームバリューのある大名に仕えてみてぇ!!

そんで行く行くは馬とか乗り回せる身分になって女の子にキャーキャー言われたりしてぇ!!

とか、そんな願いって潜在的には少なからずあるやん?な?


「お前みたいなPC猿人が女の子にモテたいだぁ!?

 鏡見てからモノ言えこのカス!!」



とかいうお叱りを受けそうなのは重々承知ですけど、僕だってその位の夢は見ますよ。

そのくらいいいじゃないですか。まだ夢見る少女でいたいんですよ。少女じゃないけど。





とにかくね!!そんなワケで僕だってまだまだ自分の将来に夢見たいお年頃なんです!

でもね、自分から何かしら行動を起こさない限り、夢は夢のままでしかないのです!

僕は、出来る事なら自分の夢を実現したいんですよ!!ドリカムしたいんですよ!!

その為には、まず初めの一歩として、この『蜂須賀一家』に別れを告げないといかんのです!

今年の流行語風に言うと、この現状をどげんかせんといかんのです!!





そもそもね、この蜂須賀一家ってのがあまりにも居心地が良すぎるのもいけないんですよ!

ここに集まってる人達って、どこからか流れてきた侍崩れみたいな人ばっかだから、

僕みたいに生まれが貧しかったり顔の造形がアレだったりしても色メガネで見て来ないし、

しかもさ、皆、程よくヤル気の無い、上昇志向とかとは無縁な半ダメ人間ばっかだから、

仕事の無い日は皆で朝っぱらから集まっちゃー飲み集まっちゃー飲み、

仕舞いには賭場(ギャンブル場)では男同士で脱衣花札とかやりだす始末。

全裸の酔っ払い男達が狂喜乱舞する賭場は、

さながら阿鼻叫喚の地獄絵図の様相を呈してくるワケです!品性下劣にも程がある。





いやいや、ハッキリ言って楽し過ぎるやろ(笑)!!ここは三流大学のサークルか!?

バカやって騒いで、実際僕的にはこういうノリは大好きだし、

とにかく、幸せっちゃ幸せな毎日なんですが、こんな事を数年も続ければ

僕みたいな意志薄弱な人間は間違いなくダメ人間になってしまいますわ!誘惑多すぎ!

そんな事も考慮すると、僕はそろそろこのぬるま湯の環境から自ら身を離して、

再び世間の荒波に揉まれて来ようじゃないか!!と決意した訳ですよ!!





んでね、こんだけお世話になっておいて何の挨拶もせずに出て行く訳にもいきませんし、

小六親分にブッ飛ばされるのを覚悟の上で、僕の本心を打ち明けに行ったんです。

そしたらさ、小六の親分ったら、



小「おお、別に良いんじゃないかのう。

  おヌシみたいな使えるヤツを手放すんは惜しいが、

  その代わり、もしおヌシどっかの有名な大名の下で出世したら、

  そん時ゃ、ワシの事を是非、拾ってくれると嬉しいのう!!ガッハッハ!!」




とか言って、冗談交じりに案外ノリノリで送り出してくれました。

そ、それはそれで少し寂しい様な・・・・。ちょっとは引き止めてよね!!

でも、最後にちょっと真面目な声で、



小「・・・・ワシは割と本気で言っとるんじゃがの。」



と言ってたのは少し嬉しかったです。

親分・・・・僕が出世するって信じてくれてるんですね・・・・。

例によって単に計算高いだけかも知れないけど、それでも嬉しいですよ!!

もし、将来僕が出世して偉いお侍様になれたなら、

必ず親分を迎えに着て、今度は子分にしてアゴで使ってあげますからね!!(←恩知らず)

・・・・冗談はさておき、今まで本当にお世話になりました!!親分!!

さようなら、蜂須賀小六親分!! さようなら、蜂須賀一家!!

また会うその日まで―――!!!






・・・・と言う訳で、次回からの日記ではまた僕の流浪の日々をお送りします。

さてさて、意気込んで旅に出たは良いものの、実は例によってノープランなんですよねー。

ホント、僕って自分でも行動力と知恵はあると思うんですけど、

計画性ってモンが相変わらず少々足りてないんですよねー。ウフフ。

取り合えずどこか大きな大名に仕えたい!っていう漠然とした目標はあるんですけどねー。

さぁて、明日からどこへ旅しようかな〜。駿府あたりに行ってみようかな?

皆さんも、僕の新たな旅の前途を祈っててねー。







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口を横一文字に噤んだまま、静かに盤面に視線を落とす半兵衛。

その打ち筋は、とても静かで穏やかな物に感じました。

こ・・・・この打ち方は、もしかして・・・・ 

半兵衛のヤツ、僕に稽古付けてくれるつもりなのかな・・・・?

チラリと目をやると、相変わらずの無表情のまま将棋盤を眺める半兵衛の姿が。

・・・・まさかね〜。この無愛想大王にそんな親切心なんかあるワケゃ無いもんね・・・・

大方、本気を出すと自分が楽しくないから!とかそんな理由だろーな、うん。

でも、半兵衛が手加減してくれてるんなら、ひょっとしたら僕にも勝機があるかも!!

・・・・よーし!! 時間は(不本意ながら)朝までタップリあるんだ!! 

せめて一回くらいコイツに土付けたらァ!!





・・・・3時間後。対局する事18局

6枚落ちの半兵衛相手に良い様に弄ばれ、一勝も挙げられずにいる僕がいました。

つ・・・・強えぇ・・・・!! 見事に10分に1敗ペースで負かされとる・・・・!?

こんだけハンデ貰ってても、ここまで力の差があったなんて・・・・!!

昨日、駒落ち無しで勝負を挑んだ僕はどんだけ身の程知らずだったんだよ!?

例えるなら、ベジータと手を組めばフリーザに勝てると思っていたザーボンさん位、

あの時の僕は身の程知らずでした!! ・・・・この例え、分かりにくい?





・・・・でも、今僕は一つだけハッキリと感じている事があります。

僕、コイツと将棋打つの・・・・ 凄く楽しい!!

何て言うのかな? 自分より明らかに、それもとんでもなく格上の相手と打ってると、

今まで気付かなかった将棋の戦略性や奥深さが見えて来て、

自分自身がどんどん力を付けて来ているのが実感出来るんです!!

それに、僕が新しい戦法で向かって行っても、常にさらにその上を行き、

まるで数十手先まで見越しているかの様に全て返り討ちにしてくる半兵衛!

す・・・・凄い! 半兵衛が一手打つ度に、盤上の戦局がどんどん変化してく・・・・!

まるで『将棋盤』っていう板っキレ一枚の上に、

いくつもの『戦場』があるみたいだ・・・・!





僕達は互いに一言も発しないまま、ただただ将棋盤上で一晩中語り合いました。

そして、50局目。 賭場に朝日の光が差し込み始めた、その時。



日「お・・・・王手・・・・!!」



半「・・・・!!」



僕の放った一手が、遂に半兵衛の王将を『詰み』へと追いやりました・・・・!

や・・・・やった・・・・ 6枚落ちとは言え、ようやく半兵衛に勝っ・・・・た・・・・・・

うわ、やべー・・・・ 緊張の糸が切れて、一気に疲労と眠気が・・・・・

たまらずその場で横倒しに倒れこむ僕。 げ・・・・限界です・・・・



半「・・・・まさか一晩でここまでになるとはね。

  日吉さん、やっぱあんたセンス有るよ。

  だけど、俺を本気にさせるにはまだまだ修行が足りないね。」




薄れ行く意識の中で僕は初めて、

憎まれ口を利きながら薄っすらと微笑む半兵衛の笑顔を見た気がしました・・・・。

半兵衛・・・・ お前のお陰で・・・・僕は・・・・ ZZZzzzzz・・・・・







小「・・・・おい、いい加減起きんか! 日吉!

  今、何時だと思っとるんじゃ!?

  そんな面白いポーズで寝てる場合じゃ無かろうが!!」






・・・・ハッ!!? こ、ここはドコ・・・・!? ぼ、僕は一体・・・・!?

小六親分の声で目を覚ました僕は、自分が賭場の将棋盤の前で

土下座の様に突っ伏しながら眠りこけていたという現状に気が付きました。

そ・・・・そっか・・・・! 確か半兵衛と将棋打って50局目でようやく勝てて、

安心したと同時に強烈な睡魔に襲われて・・・・ 



・・・・!! そうだ!! 半兵衛!半兵衛はどうした!?



日「小六親分!! 半兵衛はどこですか!?」


小「ああ、半兵衛のヤツなら、

  明け方、重元殿の遣いが迎えに来てのう。

  とっくに帰ったぞ。」




な・・・・何ぃ―――っ!!? もう帰ったあああ!?

な・・・・なんだよう・・・・ 折角、将棋を通じてちょっとは分かり合えたかと思ったのに、

結局最後は別れの挨拶の一言も無しかよ・・・・ チクショウ!!あの無愛想男め!!

・・・・すると、不貞腐れていた僕に小六親分が一冊の本を手渡して来ました。



小「帰り際に、アイツからヌシに渡してくれと頼まれてのう。

  ヤツなりの別れの挨拶のつもりじゃろの。 汲んでやれ、日吉。」



日「・・・・・・・・。」



そこには、『兵法三十六計』と題された一冊の本に、

やけに達筆な字でこう書かれた一通の書置きが挟んでありました。





『次に会う時までに、これ読んで精進しておきなよ。』






・・・・こうして、僕と半兵衛の長い長い二日間は幕を下ろしたのでした。

竹中半兵衛・・・・ 最後まで何考えてるか分からないヤツだったぜ・・・・

・・・・でも、確かにあの時、将棋盤を挟んだ僕と半兵衛の間には、

何か奇妙な絆の様なものが確かにあったんだ・・・・

半兵衛・・・・次会う時は、今回の借りはキッチリ返させて貰うからな!!

だから、その時まで元気にしてろよ!! ファッキン・イケメン野郎、竹中半兵衛よ!!

将棋だって、今度会うまでにはうーんと強くなって負かしてやるからな!!

もう『6枚落ちで丁度。』なんて言わせないぞ!!





・・・・せめて『飛車角落ち』くらいで。(←微妙に弱気。)







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皆さん、こんばんは・・・・。

寝不足中の寝不足で、精も根も尽き果てる寸前の日吉です・・・・。

ハッキリ言ってヤバいです。現在進行形で睡魔達が猛然と襲い掛かって来てますよ・・・・。

気を抜いたら今にも卒倒せんばかりの勢いですね、これは・・・・。

広末風に言うと、『MajiでTaoれる5秒前』といった感じです。(←古い。)





・・・・と言うのもね、先日の日記で僕が『竹中半兵衛』という男に対して、

散々大口叩いた挙句、余裕ぶっこきまくりの態度で将棋勝負を挑んだ結果、

ものの見事にボッコボコに返り討ちに遭い大敗を喫した!!


という、将に『亀○VS○藤』の世界戦を彷彿とさせる悲惨な結果に終わった、

という事は、既に読者の皆様にも申し上げた通りなのですが、

実はあのエピソードにはまだ続きがありまして・・・・




事の顛末はこんな感じ。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




半「・・・・どうも、今日中には迎えは来ないみたいだね。これは。

  小六さん。 俺、今晩ここ泊めて貰いたいんだけど良いよね?

  あと、ご飯おかわり。少なめで。」




僕との将棋バトルの後、図々しく飯場で夕飯までご馳走になっていた半兵衛が、

空になった茶碗を小六親分に差し出しながら言い放ちました。

え、えぇっ!!? 半兵衛のヤツ、今晩ここに泊まる気なの!?



小「別にワシは全然構わんがのう。

  多分、一家の皆もお前一人泊めた所で何も言わんだろの。

  遠慮せずに泊まって行けば良いのう。」




エプロン姿でイソイソと半兵衛のご飯を装いながら、笑顔で答える親分。

って言うか何普通にコキ使われてるんですか!? アンタここの親分でしょうが!?



小「のう、日吉?

  ヌシも別に気にせんじゃろ?」



日「え、えぇっ!? は・・・・はぁ・・・・

  ソウデスネー・・・・。」




急に質問され、思わず煮物へ伸ばした箸を止め、引きつった笑みを浮かべる他無い僕。

いやぁ――・・・・・ 正直、気まずいですって、それは!!

半兵衛本人は『別に気にしてない。』とか言ってくれてたけど、

やっぱあんな事があった後だと、どんな顔して半兵衛に接して良いか分からんのです!

アイツだって口ではそうは言ってるものの、内心ゼッタイ僕の事ムカついてる筈ですよ!

っていうか、僕が半兵衛の立場だったら間違い無くキレてる!



「この身の程知らずのファッキン・モンキー・ベイビーズが!!

 ブサイクなクセにイケメンのオレ様に逆らおうなんざ100年早いんだよ!!

 せめて類人猿から人類に進化してから挑んで来い、ボケが!!」




と思っているに違い無いし、そう思われても仕方無いと思います。(←被害妄想)

うぅ〜・・・・ 自業自得とは言え、ものっ凄い顔合わせ辛いなぁ・・・・





・・・・しかし、この直後予想外の展開が!!

僕が飯場の洗い場で夕飯の片付けをしている時の事。



半「日吉さん、この後時間ある?

  ちょっと付き合ってよ。」




そう言って駒を指す仕草をする半兵衛に、思わず洗い物の手を止め凍りつく僕。

つ・・・・『付き合って』って・・・・ も、もしかしてまた将棋ですかァ!!?

おいおい、もうカンベンして下さいよ、半兵衛さ―――ん!!?

今の僕じゃアンタにゃ手も足も出ないって事は、昨日の勝負でハッキリしたでしょーが!?

ハッ・・・・!! も、もしやこいつ、やっぱり昨日の事を根に持っていて、

将棋盤というフィールドを借りて精神的に僕をいたぶるつもりなんじゃあ・・・・!?

うわ・・・・ ゼッタイこれ当たりだよ・・・・ そう言えばコイツ超Sっぽいもん・・・・



半「・・・・何? あんた、あれだけ大口叩いてて俺に負けたクセに、

  これくらいの頼みも断るわけ?」




食器を洗う手を止め凍りつく僕に容赦無い言葉を投げかける半兵衛。

グッ・・・・!!? そ、それを言われると僕としては何も言い返せない・・・・!!



日「わ・・・・分かったよ・・・・! 付き合えば良いんだろ!?

  で、何局付き合えば良いの? 5局? 10局?」



半「いや、朝まで。当然、徹夜で。」


日「えぇっ!!?」



こ、このドS野郎・・・・!! 朝までじっくりコトコト僕をいたぶるつもりか!?

ええい、一度OKしてしまったからには仕方無い!!

こうなったら、朝まで人間サンドバッグになったらァ!!

悲壮な決意を胸に、僕は半兵衛に連れられ賭場へと歩き始めたのでした・・・・




半「・・・・それじゃ、やろうか。

  とりあえず6枚落ちから。何か文句ある?」



日「え!? い、いや、ありません・・・・。」



将棋盤に付くなり、自分の駒を6枚落ち(ハンデ有り)で並べ始める半兵衛。

あ・・・・あれ・・・・? 半兵衛、ハンデ付けてくれるの?

僕はてっきり、例の『何とか三十六計』とかいう兵法を使われまくって、

一晩中、見るも無残な程ボッコボコに負かされ続けるのかと思ってたのに・・・・

こ、コイツ・・・・ 一体、何考えてるんだ・・・・!?





次回に続きます。







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半「日吉さん。 あんた、将棋始めてキャリアどれ位?」



龍王を仕留められ、一気に形勢逆転され慌てふためく僕を尻目に、

突如、打つ手を止めて質問して来る半兵衛! え、えぇ!?何、薮から棒に!?



日「え、えーと、最初に小六親分に教わってからだから・・・・

  多分2週間くらいだけど・・・・?」




半「・・・・ふーん。」



意味有りげに返事をしながら、僕の顔をジロジロと覗き込む半兵衛。

な・・・・何なんだよ!? 早く一思いにトドメ刺せよ!!?





すっかり余裕の表情を浮かべる半兵衛に、僕の心には恥ずかしさが溢れてきました・・・・。

くうぅっ!! こ、これじゃあ口ばっかりで実力が伴ってないのは僕の方じゃないか!?

半兵衛のヤツ、内心さぞ僕の事をバカにしてるんだろうな・・・・! 

でも・・・・ この勝負は僕の完敗だ・・・・!! 悔しいけど、どう思われたって仕方無い!

・・・・そもそも、僕は勝負の前から半兵衛のルックスだけで『頭の悪いチャラ男』

決め付けて、油断して掛かってた・・・・! 内心、見下してたんだ・・・・!!

今までの人生で、外見だけで判断されて本当の自分を理解してもらえない辛さは

僕が誰よりも一番、痛いほど分かってた筈なのに・・・・ 

それなのに、僕はこの半兵衛を外見だけで判断してた・・・・!! 

それが何より恥ずかしい・・・・!! 自分が情けないよ・・・・!!

これじゃあ、半兵衛に何を言われても仕方無いよ・・・・!




・・・・でも、次の瞬間、半兵衛の口からは意外な一言が。



半「日吉さん。さっき言った『センス無い』って言葉は取り消すよ。

  キャリアたった2週間で、俺相手にここまで打てれば大したものだね。  

  まあ、あんたセンス有るよ。 頑張ればまだまだ強くなるんじゃないの。」




日「半兵衛・・・・。」



さっきまでと変わらない無表情な顔で、

しかし、穏やかな口調で僕に語りかける半兵衛。

は・・・・半兵衛・・・・!! お、お前ってヤツは・・・・!!

口は悪いけど、実はイイヤツだったのか!!?

でも、頭も顔も良くて実家が金持ちで、実は性格もイイヤツなんて、

ああ、やっぱり同じ男として気にいらねぇ――!!(←ダメ人間。)





半「でも、俺はもう10年前から将棋打ってるんだよね。

  スジは悪くないけど、俺に勝つには文字通り10年早いかな・・・・っと、王手。」




日「・・・・あ、ありません。 ・・・・負けました。」





半兵衛の打った『金将』が僕の『王将』を追い詰めた時、僕は悟りました。

「ああ、今の僕ではどう足掻いてもコイツには敵わないな。」・・・・ってね。





半「はい、俺の勝ち。

  まあそこそこ楽しめたよ、日吉さん。

  練習相手にはちょっと物足りなかったけど。」




ちょっと皮肉っぽい口調で僕に言い放つ半兵衛。

お、お返しのつもりか・・・・? 悪かったよ!!私が身の程知らずでした――!

うぅ・・・・ 僕は今、モーレツに恥ずかしい・・・・!!

蜂須賀一家っていう狭い世界の中でちょっと知恵に優れてたってだけで、

まるで『世の中に僕より賢い人間なんかいないんじゃね!?』とか思ってたなんて・・・・

世間って広いんですねー・・・・ こんな凄い男がいたなんてね・・・・

この勝負、僕の完敗だ・・・・ 完敗に乾杯だよ・・・・ ハハハ・・・・




・・・・それに、半兵衛にも一言謝らなくっちゃだなぁ、やっぱり。

10年前から将棋打ってたって言ってたし、多分コイツは頭が良いだけじゃなくって、

僕なんかより、100倍も1000倍もの時間勉強して来たんだろうなぁ・・・・

それなのに、僕は見た目で判断して、半兵衛に舐めて掛かってしまったんだ・・・・



日「・・・・ごめん! 半兵衛!!

  ・・・・俺、半兵衛の事、見た目だけで判断して見くびってたよ!

  ホント、ごめん!! 反省してます!!」




ひたすら平謝りに頭を下げる僕。間違いは間違いだ!!素直に謝罪せねば!!

・・・・しかし、そんな僕を見て、半兵衛は事も無げにシレッと答えました。



半「いや、別に良いけど。

  相手に油断させておいて勝利を容易くする。

  これも『竹中流三十六計』が一つ、

  『瞞天過海の計(まんてんかかいのけい)』・・・・ま、兵法の基礎だね。

  喋り過ぎたら喉渇いた。 小六さん、ほうじ茶おかわり。」




そう言って、空の茶碗を傍で見ていた小六親分に差し出す半兵衛。

・・・・そ、それってつまり、

『チャラチャラした格好や失礼な言動で第一印象で相手にバカだと思わせる。』

っていう所から、ハナから半兵衛の計算の内だった・・・・っていう事?





竹中半兵衛・・・・ 僕と同い年位の人間に、こんなに恐ろしい男が存在するとは・・・・

全く世の中ってのは想像してたのより100倍広いみたいです・・・・

図々しく小六親分にお茶汲みをさせている半兵衛の姿を眺め、

僕は『人間、上には上がいるもんだなぁ。』とサルより激しく反省したのでした・・・・。




・・・・いや、それにしてもやっぱりお前態度デカ過ぎない?







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『将棋盤』という戦場を挟み、

互いの顔を睨み合う両雄・日吉半兵衛

このガキャア・・・・ 今までのナマイキ発言の数々、

この僕が将棋でボッコボコにして反省させてやんぜ・・・・!!



半「・・・・日吉さんが先攻だよ。 どうぞ、どっからでも。」


日「・・・・(イチイチ発言が腹立つなこの野郎・・・・!!)」



振り駒の結果、先攻は僕、日吉。 よっしゃあ!!先手必勝!!

前回の日記でも申し上げた通り、僕の得意とする戦法は『棒銀』

いつもの様に飛車の前方に銀将を配置し、陣の左翼に攻め込んでやるぜ!

フッフッフ・・・・ 半兵衛よ。 この攻めを受けて貴様はどう出る!? 

ボーっとしてるとあっと言う間に陣地根こそぎツブしちまうぜ!?



半「・・・・なるほど。そう来る訳ね。」



ノロノロと金・銀将を動かすだけで、一向に攻めに転じる気配も無い半兵衛に、

僕の口に自然と笑みがこぼれてきます。 おいおい、大丈夫かい!?半兵衛くんよ!?

戦っていうのは一度防戦に陥ると、なかなか攻めに転じる事は出来ないんだよ!?

・・・・って、ホーラ!! 言ってる傍からもう飛車が陣地に入っちゃったぜ!?

『飛車』『龍王』にクラスチェンジしちゃったよ!?どーするの!?

(注:将棋のルールを知らない人はこの辺はスルーして下さい。)



半「・・・・・・・・・。」



序盤から圧倒的な速度で相手陣地に攻め入る僕の『棒銀』に、

扇子で口元を覆いながらただただ盤面を眺めている半兵衛。

フハハハハ!!! 見たかボケ―――――!!!この日吉様の実力を!!

僕のあまりの激しい攻めに手も足も出ないと見えるな!!半兵衛よ!!

大口叩いてた割には大した事無いんじゃねぇの――――!!?

よーし・・・・!! このまま龍王で一気に畳み掛けて・・・・



半「『このまま龍王で一気に畳み掛けて勝負決めてやる!』

  ・・・・とか考えてるんじゃないだろうね? 日吉さん。」




ずっと沈黙を保っていた半兵衛が突如口を開きました。

・・・・!!? な、何で僕の考えている事が!!? ニュータイプかお前は!?

思わず半兵衛の顔を見る僕・・・・!! すると、そこには口元を覆う扇子の上から

僕の顔を鋭く見据える半兵衛の眼光が輝いていたんです・・・・!




ゾクッ・・・・・!!!




僕の背筋に冷たいものが流れ落ちます・・・・。

な・・・・何だ、この威圧感!!? こ、コイツ、急に雰囲気が・・・・!?



半「銀将を先攻させ、後方から飛車で追撃を掛ける『原始棒銀』

  戦に例えるなら『騎馬による長距離奇襲』って所か。

  日吉さん、あんた素人にしてはなかなか良い打ち筋してるよ。

  だけど・・・・。」




静かな口調で言いながら、ゆっくりと持ち駒に手を伸ばす半兵衛。

ぼ・・・・僕の思惑が、全部見破られてる!!? こ・・・・コイツ・・・・!!?

ハッ・・・・!! そ、そう言えば、この男、僕が最初自己紹介をした時も、

『日吉』っていうアダ名を聞いただけで、その由来も一瞬で理解してた・・・・!

も、もしかしてコイツ、とんでもない切れ者・・・・!!? いやいや、そんなまさか!?

そんな僕の疑問を肯定するかの様に、半兵衛の手から決定的な一打が!



半「・・・・攻め筋さえ読めれば、

  どんな優秀な将であろうとも、

  誘い込んで仕留めるのは・・・・容易い。」




僕の『龍王』の退路に『歩』を打ち、退路を封じる半兵衛。

・・・・!!? な・・・・なんだこりゃあ!!? ど、どういう事!?

『歩』をたった一枚打たれただけなのに、僕の龍王の動きが完全に封じられた!?

勝負の序盤、無意味に動かしていた様にしか見えなかった半兵衛の銀将金将が、

ここに来て龍王を封じ込める絶妙な陣形になってる!!? えぇ―――っ!!?



半「『竹中流三十六計』が一つ、

  『十面埋伏の計(じゅうめんまいふくのけい)』・・・・完了。

  自ら隙を作り、十方向からの伏兵で仕留める・・・・。

  この戦局、初めから俺の掌の上なんだよ。悪いけど。」




じゅ、『十面埋伏の計』!? 

な、何そのカッコイイ必殺技みたいなの!!?

それに、掌の上で踊らされてた・・・・って・・・・!? 

ひょっとして、ここまでの勝負、全部半兵衛の計算通りだったって事!!?

う・・・・うっそ――――ん!!? コイツ、ただのチャラ男じゃなかったの――!!?




次回に続きます。







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