賭人がゆく

港澳(香港、マカオ)往来25年、人生如賭博。

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香港では今、民主化運動の高まりと共に嫌中派、反中派が猛烈な勢いで増加している。元々、反本土感情が強かった香港市民が多かったが、昨年から始まった中国政府の香港向け教育カリキュラムが火に油を注いだ格好になった。
 
そのカリキュラムとは「中国」への愛国心を養うためと称する『国民教育科』。
中共はこれが香港人の「中国」に対する帰属意識を高めるために重要だと説いているが、実際の中身は「中国共産党」という組織への忠誠心を養うための『洗脳教育』である。
 
昨年は7月から、それに反対する香港の人々が数万人規模のデモを繰り返し、そして9月3,,5日と連日の香港政府總部前で反対集会が繰り広げられたのである。なにしろ中国政府と共産党の公式見解では、「中国」=「中国共産党」という図式なのだから、自由を知り、現にそれを享受している香港人が反発するのも当然であった。
 
急激に広まった嫌中、反中感情は衰えを知らず、現在では一般の市民生活でも至る所で「大陸本土人 vs 香港人」の小競り合いという形で現出している。それに加えて、双方合わせて数千人規模の「北京寄り親中派団体vs 香港の急進民主派」という衝突が市内各地で発生している。
 
特に7月14日香港の繁華街・旺角(モンコック)で発生したのが、法輪功支援団体と親中派団体香港青年関愛会との衝突、そして中共の悪行を非難した小学校教師(林慧思さん)への親中派団体の圧力であった。
 
この事件が引き金となって去る8月4日、同じ旺角(モンコック)で双方合わせて数千人が一触即発の睨み合いとなり、香港警察が割って入る事態に発展した。そして11日には香港のベッドタウン的地区、新界・天水囲地区で開催された梁振英・行政長官の住民対話集会にて、とうとう双方が衝突。殴る蹴るの騒動となったのである。
 
親中派団体、急進民主派の双方ともインターネット、フェイスブックを利用した動員を行っているが、今のところ民主派の動員数が上回っている。しかしながら最近のアンケートでは香港市民の6割近くが政治的対立の激化を憂慮しているという報道もあり、このままでは民主派勢力が切り崩しに遭うのではないかという懸念もある。元々「バランサー」としての立ち位置が香港の特徴の一つでもあったからである。
 
しかしながら大陸本土人とは違い、もう「自由」を知っている香港の人たちが遅まきながら独裁集団「中共」に忠誠を誓うことは無いであろう。私は昨年の9月、「反洗脳教育」抗議のために香港政府總部前へ集まった数千人の人々が集会の席上で、「ある唄」を大合唱したことを非常に意味深いものと考えている。
 
それは有名な香港ロックバンドBeyond海闊天空』である。
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海闊天空』
原唱:Beyond
作曲:黃家駒
作詞:黃家駒
 
今天我 寒夜裡看雪飄過
懷著冷卻了的心窩漂遠方
風雨裡追趕 霧裡分不清影蹤
天空海闊你與我 可會變 (誰沒在變)
 
多少次 迎著冷眼與嘲笑
從沒有放棄過心中的理想
那恍惚 若有所失的感覺
不知不覺已變淡 心裡愛 (誰明白我)
 
原諒我這一生 不羈放縱愛自由
也會怕有一天會跌倒 背棄了理想
誰人都可以 那會怕有一天只你共我
 
仍然自由自我
永遠高唱我歌
走遍千里
 
原諒我這一生 不羈放縱愛自由
也會怕有一天會跌倒 背棄了理想
誰人都可以 那會怕有一天只你共我
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(ご参考)
リーダーだった黃家駒は1993年6月24日、来日してフジテレビのバラエティ番組出演の収録中に転落事故に遭い、30日に帰らぬ人となった。しかしこの代表作海闊天空』は20年経った今日でも香港の人たちに歌い継がれている名曲中の名曲。多くの香港のシンガーがカバーし、また台湾の有名歌手たちも来港コンサートで度々歌うので有名である。
 
(ご参考)
原諒我這一生 不羈放縱愛自由
也會怕有一天會跌倒 背棄了理想
誰人都可以 那會怕有一天只你共我
 
現在の日本では「自由」という、ある意味曖昧な定義の状態について深刻に考える事態には陥ってはいない。しかし「一国二制度」「港人治港(香港人による香港統治)」という中共のスローガンがまやかしだった事を味わっている香港の人々にとって、「自由」とは切実なものなのだ。
 
香港,加油!
不要放棄希望, 并且「自由」!
 
 
イメージ 2
 
それから黃家駒没後20年の節目だから、フジテレビは香港の人たちへの謝罪を欠かすんじゃないぞ!
 
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香港は、独立運動、独立戦争をしろ!

2013/9/3(火) 午後 9:40 coffee 返信する

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香港が特別行政区として待遇されている特権を失いたくないならば、嫌中派は黙っているが良い。

2013/9/4(水) 午前 2:23 [ johnkim ] 返信する

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coffee様、毎度有難うございます。
おそらく「香港独立論」はそう遠くない時期に出現するでしょう。
しかしながら後背地である広東省・華南地域が北京中共の支配から逃れている状態にならない限り、かなり苦しいものとなるでしょう。
まずは中国共産党の解体消滅と大陸の民主化、
次に「(仮称)広東自由民主政府」の樹立を担保とした、香港、マカオ、広州を結ぶ“珠江デルタ地域”の自由経済地域化という順番になるでしょう。

2013/9/4(水) 午前 2:43 [ tafu ] 返信する

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johnkim 様、お越し頂き有難うございます。
香港、澳門に適用されている「一国両制」とは、所詮、臺灣併合という中期目的のための「おとり」にしか過ぎません。そこで与えられる「特権」なんぞ、屁のようなもの。つまり「奴隷の平和」に過ぎない。
そもそも香港基本法の最終解釈が中華人民共和国憲法によるものですらなく、中国共産党によるものという事自体、「特区の享受する自由」が如何にまやかしであるかを雄弁に物語っていますよ。
そして「中華」=「中国共産党」ではない。香港人はそれを知るからこそ、自由を求めていると思います。

2013/9/4(水) 午前 2:57 [ tafu ] 返信する

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