賭人がゆく

港澳(香港、マカオ)往来24年、人生如賭博。

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2009年1月、東京地検特捜部は外為法違反容疑で、準大手ゼネコン「西松建設」元副社長ら4人を逮捕した。容疑は同社が海外(香港)でつくった裏金約7000万円を無届けで国内に持ち込んだことである。その後の調べで、同社は海外事業で捻出した裏金(総額10億円以上)を香港のペーパー会社名義の銀行口座で管理し、約33000万円を不正に国内へ持ち込んでいた。
 
この事件はその後の小沢一郎氏の秘書逮捕以来、一連の旧民主党がらみの事件の発端となったものであるが、その背後には西松建設が最大の献金を行っていた小沢一郎氏が、親北朝鮮だった故・金丸信の人脈・金脈を継承していたという事がある。そしてゼネコンと朝鮮との関係は、大日本帝国の朝鮮経営に深く由来している。
 
●戦前の朝鮮、満州には多くの建設会社が進出し、インフラ整備の土建工事を受注していた。代表的な会社が鹿島組(現・鹿島建設)、大倉土木(現・大成建設)大林組、西松組(現・西松建設)、鴻池組、奥村組、清水組(現・清水建設)、飛島組(現・飛島建設。また熊谷組と前田建設工業の母体)、間組(現・安藤ハザマ)、鉄道工業、西本組(現・三井住友建設)、松村組などである。
 
なかでも間組と西松組は、朝鮮における巨大プロジェクトを受注・施工している。間組が京城(ソウル)に支店を開設したのが明治38年だが、その2年前には既に、朝鮮・京釜線工事を受注していた。
 
そして大正15年、間組と西松組は朝鮮水力発電株式会社が計画した赴戦江発電所工事を共同受注、昭和4年に竣工する。これは当時「東洋一の大水力発電所工事」と呼ばれた大工事であった。
 
朝鮮水力発電株式会社日本窒素肥料(日窒)が朝鮮に大規模な化学コンビナート建設を目論み、100%出資で設立した会社である。日本窒素肥料は戦後改称し、チッソ株式会社となる。あの「水俣病」で有名な会社であるが、旭化成、積水化学工業、信越化学工業の母体でもある。
 
昭和13年には鴨緑江水力発電株式会社が計画した水豊発電所(ダム)建設工事を両社が受注。満洲側は西松組、朝鮮側は間組が請負った。昭和19年に竣工したこの工事は「世紀の大ダム工事」と呼ばれ、当時世界最高峰の水準を誇る発電設備など、日本の技術の高さを示すものであった。
 
赴戦江発電所、水豊発電所をはじめとする日本資本が建造した社会インフラは、殆どが現在の北朝鮮領内に集中している。しかも、その多くは現在でも稼動していると見られる。
 
※赴戦江発電所、水豊発電所などの建設に関わった技術者・久保田豊はのち、建設コンサルタントの日本工営(株)を設立した。
 
※昭和13(1938)、水豊発電所向けに当時世界最大の105MW 水車7台および100MVA発電機5台が、芝浦製作所と電業社原動機製造所(共に現・東芝)に発注された。
 
● 平成16年10月、2回日朝実務者協議が開催された直後に我が国の大手ゼネコン10社が北朝鮮訪問を計画しているというニュースが報ぜられた。
 
この訪朝の仲介をしたのが朝鮮総連で、目的は「日朝国交正常化」後の“戦後賠償”やODAという形態をとると予想される経済支援によって発生するインフラ整備事業の下見と、営業活動のためというものだった。
 
訪朝団は 大成建設・大林組・西松建設・フジタ・ハザマ・鴻池組・東亜建設工業・前田建設工業・清水建設・五洋建設の10社である(鹿島建設も参画していたが、訪朝団には参加していない)。
 
産経新聞の報道と民族派各団体の抗議に加え、日朝交渉に影響が懸念されるとして外務省も訪朝団ゼネコンに中止を要請。その結果、大成建設・大林組・フジタ・ハザマ・前田建設工業・清水建設・五洋建設の7社は中国・瀋陽から引き返した。
 
ところが西松建設・鴻池組・東亜建設工業の3社は訪朝を決行した。関係省庁や国民世論を敵に回してまで、彼らが欲したものは一体何だったのか。
 
おそらく基礎社会資本の整備を受注したいという思惑の他、もうひとつ重要かつ北朝鮮が切羽詰っている問題、つまり戦前から稼動している重工業設備やダム、発電所などの土木構造物の補修工事の受注であったと思われる。
 
これは即、カネになる仕事であるし、北朝鮮にとっても最優先すべき作業。つまり双方の思惑が一致する。また遡れば、故・田中角栄元首相の建設利権がそもそもの発端で、田中氏没後の利権は故・竹下登元首相、故・金丸信氏へと継承されている。
 
この田中派 → 経世会の政治権力をバックに“談合の帝王”と呼ばれ、関西土建業界に君臨したのが故・平島栄(さかえ)元大林組顧問・西松建設相談役。元々大林組で談合を仕切っていた平島氏が西松に移籍した際に口利きしたのが、金丸信氏であった。また金丸氏次男の妻は西松建設元社長・杉本氏の娘である。つまり西松建設は金丸信氏の親族企業と言える。
 
前述のように親北朝鮮だった金丸信氏の人脈・金脈を継承する小沢一郎氏であればこそ、西松建設も最大の献金を行っていたのではないだろうか。それに加えて「民主党政権」となったら、朝鮮勢力とその人脈が公然と跳梁跋扈するのは自明の理。従って北朝鮮への事業展開も容易になることから、当時野党であった民主党の小沢氏に最大額の献金が実施されたと思われる。
 
●上記のゼネコンと北朝鮮とのしがらみは、現在北朝鮮を支配している“金王朝”体制が続く…という前提の下で存続している。しかし今般の金正男暗殺事件やそれ以前から続いている北朝鮮国内での一連の粛清事件により、さしもの“金王朝”体制も崩壊の兆しが見えている。
 
そして中国の暗黙の了解の下、米国が“金王朝”を潰す方向で動いた場合、かつての大日本帝国がらみの朝鮮利権の構造はどう変化してゆくのであろうか。折しも戦前、北朝鮮の水豊発電所に当時世界最大の発電用水車を納入した東芝が経営危機に瀕しているが、これは何かの象徴的事件なのかも知れない…。
 
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西松建設・鴻池組・東亜建設工業のうち、西松建設と東亜建設工業は、つい最近において不祥事を起こしていますね。

2017/2/20(月) 午前 8:19 益荒男 返信する

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戦時中、日本陸軍は毛沢東と秘密裏に提携していたことが明らかになっています。そして陸軍中野学校が北朝鮮を建国したとも言われます。戦後は、旧日本陸軍出身者が日本共産党や日本社会党へ多く入党した。また、土下座外交を推進した財界人、瀬島龍三も元日本陸軍参謀。瀬島は北朝鮮のチャンソンテクや韓国のパクチョンヒと親しく、中国やソ連にも顔が利いた。226では天皇を中心とした社会主義国家の樹立を目指して動いた日本陸軍。アジア主義、大東亜共栄圏でアジアの民を一つに統合しようとした日本陸軍。その系譜が小沢や民進党に受け継がれている。人民解放軍とは、形を変えた日本陸軍であり、AIIBとは大東亜共栄圏です。それ故に、小沢は人民解放軍野戦軍司令官を自称し、鳩山由紀夫はAIIB参加を主張する。戦前から戦後、日本陸軍の亡霊が生きている。中国の核戦力を中心にアメリカを撃退し、アジア人中心の世界にする壮大な夢です。 削除

2017/2/20(月) 午前 9:16 [ ななし ] 返信する

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田中角栄は、戦後の総理大臣の中では、「インフラ整備」による「公共事業」を行ってきた首相としては、間違いなく「最強」だったと思いますが、その裏で、特亜関係の外交がどうなっていたのかがよく分からない所が多すぎます。

インフラなどの「公共事業」における評価とは別に、外交面の評価が、あまり適切ではないようなところ(不明な所が多い)がありますから、そちらも綿密に調査した方が良いと思います。 削除

2017/2/26(日) 午後 11:13 [ nisi ] 返信する

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