|
「闇の子供たち」
話題の映画です。
実は、昨日原作を読み終わったばかりです。
私は、シナリオの勉強をしていますので、いくつか確認したいことがあり、早速映画を見に行きました。
原作は、かなりショッキングな描写もあり、これを映像でどう演出するのか?
また、原作のテーマはどう映画で表現されているのか?
かなりカットされていましたが、映像では、これがギリギリ限界という所まで、しっかりと表現していました。原作を読まずに見た方はかなり驚いたかと思います。
また、人物の葛藤の描き方も、よかったかと思います。原作では小説というより、ドキュメンタリーに近いものがありました。
さらに、主人公を江口洋介演ずる日本の新聞記者にしたのも、原作とは異なる点です。
原作では、彼はむしろ脇役でした。
しかし、原作を読んで、我々の目線は彼に一番近いと思いましたので、彼が主人公に設定されているのは、当然かもしれません。
宮崎あおいが演ずる日本のボランティアには理解できつつも、結局はそこまで情熱的になれない、そういう自分に嫌悪感を抱く、これが我々の現実なのでしょう。
恐らく、この点が原作の訴えているテーマだと私は思います。
原作のテーマを上手く表現した映画ですが、ラスト数十分、ここからが納得いかない展開でした。
ハリウッド的な意外な結末をもってくるのは、こういう映画ではやめてほしいというのが率直な感想です。
百歩譲って、監督の意図するところを理解しようと努力しても、何しろこれでは原作のテーマが失われてしまう、そう思いました。
このラストで評価は二分されるでしょう。
(映画ぶろぐ村)
https://movie.blogmura.com/
|
ブログの補足ですが、監督は、主人公の心の闇、これを、描きたかったんじゃないかと思います。とうのは、子供を買うのは決して悪魔でなく、彼らも同じ人間だということを。これは、金持ちの国の変質者やマフィアが悪というのでなく、人間とは本当に矛盾に満ちた存在である、そのことを描きたかったんじゃないかなあと、今思っています。
2008/12/29(月) 午後 10:17 [ やんごろう ]
やんごろうさん、こんにちは。
「結局はそこまで情熱的になれない、
そういう自分に嫌悪感を抱く…」
これはドキッとしました。
人間は本質として偽善者な部分もある。
アフリカの難民が可哀想だと募金したって、
本気で救済に取り組む人なんてほんのわずか。
そういった現実をテーマにする作品なんですね。
観たい気持ちがありつつも、自分を丸裸にされるのを恐れる気持ちもあり…。
「ハリウッド的なラスト」の賛否も確認したいです。
ただ、監督としては確信犯的なところもあるんでしょうかね。
旧作になったら観てみます!
2008/12/30(火) 午後 3:40 [ ぶんごう ]
ぶんごうさんへ、こんちは!
原作本を読んで、私は自己嫌悪感を強く感じました。
読む者に、そういう感情を引き起こすことがテーマと思いますね。
映画館で金払って、楽な椅子に座って、悲惨な映画を見ている、この
自分は一体何なのか?結局、資本主義の搾取の側にいる人間なんです
よ。
そう強く思いました。
映画も、原作も衝撃的な作品ですが、両方比べてください。
映画の結末は、サスペンスホラーによくある様な、私にすれば陳腐な
結末でしたね。ふざけ過ぎじゃないかなと思いましたよ。監督の意図
するところは伝わりましたけどね。もうちょっと違うアプローチの仕
方がなかったかなあと正直思います。
2008/12/30(火) 午後 4:39 [ やんごろう ]
やんごろうさま
こちらへのコメントありがとうございました。
「闇の子供たち」原作を読まないで、映画をみましたが、最後の10分間の疑問が私には、まだ、分かっていませんでした。
最後に、江口洋介が子供をつれて歩いているのは、実は、記者でありながら実態を調べるなかで、江口さんも子供を買ってたという事だったのでしょうか?
心にドシっとした映画だったのですが、最後、妻不木君が、ポスターをはがしていたら、色々な記事が貼ってあってから、男の子を暗い地下の様な所を歩いて終わりましたよね。
最後は江口さんは、亡くなられたのか最後だけ理解出来ませんでした。また、教えてくださいね。
2008/12/30(火) 午後 11:43
tontonさんへ
コメントありがとうございます。
この映画ですが、たぶん彼は元々幼児性愛者で、一度あるいは数回子供を買ったことがあるのでしょうね。新聞記事の切り抜きはは自分への戒めとして、貼ったと思われます。捕まることを恐れていたに違いありません。一度、妻不木が彼の部屋に入ろうとしたとき、ノックぐらいしろというシーンがありました。ロープが天井からぶら下がっているシーンがありましたので、彼は自殺したと想像できます。彼は、悪を報道することで自分は正義の立場にいる人間だとごまかしていたのでしょうが、このたびの取材を通して、自分をごまかしきれず、心の底から悔いたのでしょう。
2008/12/30(火) 午後 11:56 [ やんごろう ]