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今号は1957年(昭和32年)の8月13日/25日の連続公開となった「赤胴鈴之助 鬼面党退治」「赤胴鈴之助 飛鳥流真空斬り」の2本です。vol.19の第一部「赤胴鈴之助」と二部「月夜の怪人」に続く、シリーズ第2話の三・四部目。vol.22の「新月塔の妖鬼」につながる話になります。
販売時のパッケージと中身の冊子、右下クリックで拡大できます。
表紙を開くと、カラーイラストのポスター1枚だった前作と異なり、公開当時の営業宣材2種類の折り込み。2枚とも役者さんの写真を使った2色刷りになっています。3部の「鬼面党退治」は全体に黄と黒、四部の「飛鳥流真空斬り」は黒を基本に鈴之助の赤胴とヒロイン2人だけ赤を入れているのが面白いです。
その裏の3ページは「怪人図鑑」として「鈴之助の前に立ちはだかる鬼面党の魔手」というあおり文句とともに山犬神・一つ目の女・鬼首十郎太・大木蛮洋軒・大鳥赤心斉の紹介・・・って、大鳥赤心斉は真空斬りのお師匠さんですね。
4ページは金田益美さんによる「特別寄稿」です。ここには、赤胴鈴之助が原作マンガから始まってラジオドラマ・映画・TVと様々なメディアで製作・ヒットしたメディアミックスの先駆けになった人気作だったこと、ラジオ番組の人気や長期化をみて急遽この三部・四部の製作が決まったこと、そして、それまで成人向け映画を作っていた大映が児童・ファミリー層向け映画を重視するようになったきっかけが今回の2作品のヒットだったことなどが書いてあります。
もしかしたら、赤胴鈴之助人気がなければ、後年のガメラシリーズも違ったものになっていたかも知れませんね。
5ページは「作品解説」で、解説&みどころとともに、山犬神のマスクが妖怪百物語の青坊主に流用されたことなどが書いてあります。
ポスターページと3〜5ページ
6〜7ページは「俳優名鑑」で、赤胴鈴之助(梅若正二さん)や一江(三田登喜子さん)、しのぶ(中村玉緒さん)らが紹介されています。主演の梅若正二さんは当時20歳とのことですが、年下の中村玉緒さんや市川和子さんらよりも若く見えます。
6〜7ページ「俳優名鑑」、8〜9ページ「撮影秘話」、10ページ「資料館」
8〜9ページの「撮影秘話」では、三部・四部が同時進行で撮影されていたことや、鈴之助を演じる梅若さんが長身の20歳だけど「子供らしい雰囲気を持った人だから」子供の気持ちで脚本が書かれたこと、真空斬りのキャッチコピーが「ラジオでは見えない」だったことなどがわかります。
また、5ページにあった「山犬神のマスク」が大橋史典さんの製作だったこと、妖怪百物語の青坊主に流用されるまでにも、シリーズ7作目「三つ目の鳥人」の見世物小屋シーン・「釈迦」のお化けにも流用されていたという記述。
10ページは「資料館」には、カラーイラストのポスターや、長谷川一夫さん主演「銭形平次」との扱いの差が判りやすい2本立図案、地方館での他社作品との併映チラシなどが掲載されています。
次号は1953年(昭和28年)に公開された、入江たか子さん主演の「怪猫有馬御殿」です。あの美しさにまたお会いすることができるなんて、嬉しい限りです。
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鑑賞前からずっと疑問だったのが、今回の第四部「飛鳥流真空斬り」のタイトルでした。第二部で、竜巻雷之進の稲妻斬りに対して真空斬りを使っているんですよ。そして第五部「新月塔の妖鬼」でも使っていて、モノクロとカラーなどの相違はあれど、どちらも「渦巻き模様がグルグル回る」というものでした。
なのに今号の冊子には「真空斬りを学ぶため、大鳥赤心斉に弟子入り」と書いてあります。ってことは、今回のは違う真空斬りなの? だったらなんでそれを使い続けないの? それか前に使ったのは無かったことになってるの? という感じ。
結局その疑問は放置されたままでしたが、第三部の終盤で披露された「今回の真空斬り」は他のものとはまったくの別物で、段違いに迫力・威力がありました。
かけ声とともに、水の渦のような渦巻きエフェクトが拡がり、風が吹いて画面がグルグル回転、人も物も飛ばされ柱は倒れ、天井から大量の砂や石が落ちてくる、そして奥にあった仏像にヒビが入って崩壊・・・確かにこの迫力は「ラジオでは見えない」です。
真空斬りだけでなく映画の内容も、2作とも「大人も楽しめる時代劇」になってました。おそらく子供たちにとっても面白かったんじゃないかなと思います。子供に向けてわかりやすく、でも真剣に作っているという印象を受けます。
作りも丁寧で、大道具や小道具などのセット・カメラ・照明といったスタッフ側の要素だけでなく、役者さんたちの演じ方もきっちりしていて、それだけでも面白く感じます。とても5月に制作決定して8月のお盆時期に公開したとは思えないです。
現在とは観客の求める趣向なども含め、製作環境や時代背景など様々な要因が異なるので単純な比較はできませんが・・・この時代にこれだけ「マンガ原作の特撮映画化作品」として完成度の高い映画が作れていたにも関わらず、いま日本映画で「爆死」と評される実写化作品が多いことが不思議です。
(個人的にはウエンツ瑛士さん主演のゲゲゲの鬼太郎や、近年では暗殺教室などは佳作だと思っていますが・・・)
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【豆はんてん】お疲れ様です!「幽霊」を注文したばかりなんですが、地方チラシとか聞くと、またほしくなります(笑)。
ちょっと脱線しますが、新マンをジャックと命名したのは金田さんだという説を聞いたんですが、何かご存知でしょうか?実は数年前の夏コミケでお会いしたことがあるんですが、短時間だったので聞けませんでした。
2016/5/25(水) 午前 1:40 [ mam***** ]
アイドルや若手俳優、コメディアン等が設定やイメージそっちのけで大暴れしてた月曜ドラマランドの方が最近のマンガ原作モノより遥かに面白かったと思っちゃうんですよねぇ……(^o^;)
あ、でもイメージは違いますけど
上戸彩の「エースをねらえ!」とか安達祐実の「ガラスの仮面」とかは割と面白かったかも?
えっ、映画の話?
映画はねぇ〜……(笑)
2016/5/25(水) 午前 2:03
豆はんてんさん、公式には三代目社長の皐さんが命名したことになってますけど、たしかに発案は金田益実さんの可能性もありますよね。もともとタロウの没タイトルだから商標は取れてた可能性もありますし。
大映DVDは、けっこう初出の資料が掲載されますよね。私は特に撮影秘話が楽しみなんですよ (^^)
2016/5/25(水) 午後 0:17 [ こーじぃ ]
ももおさん、マンガはマンガ、映画は映画と、それぞれの良さってあると思うんですよ。この赤胴鈴之助シリーズだって、マンガよりラジオ寄りだし。
そう考えるとTVドラマは頑張ってるのが多いと思いますよ。ど根性ガエルは良かったし、叩かれてたビブリア古書堂だってそう悪くないと思ったし。
映画は…予告編がTVCMで流れても、劇場に観に行きたくならない時点でどうにもなと。たった15秒で「見なくていいや」って思うのが多すぎて (^^;
2016/5/25(水) 午後 0:37 [ こーじぃ ]
この時代にマンガの実写化が成功していたとは・・・
邦画界は退化したのか?!
今の実写制作陣には原作への愛情と真摯さが足りないような気がします。
いや、スタッフの方一人一人には真摯さがあっても、根本が歪んで進んでしまっているものが多いような。
ハガレンが実写化とか・・・なぜ敢えて難易度を上げるのか?(笑)
2016/5/25(水) 午後 5:56
ダディさん、原作への愛情と真摯さというのはありそうですね。この時代の方が、お偉いさんも含めた制作陣が原作をしっかり受け止めてる雰囲気ですし。
あと、マンガやラジオでもブームになった題材で、映画でウケないワケにはいかないぞ、という意気込みも感じます。
対して今は「予算が」とか「期間が」とか「ゴリ押しキャストが」とか言い訳が先に立つ映画もあるので、そういう側面からだと退化してるのかもです。
っていうか、ハードルを上げすぎですよね、ハガレンの実写化(笑)
2016/5/25(水) 午後 7:40 [ こーじぃ ]
♬ けぇ〜んを とぉ〜ってはぁ〜 にぃ〜ぽんいちのぉ〜
2016/5/26(木) 午後 3:12
♪禿〜ぁげて ふ〜とぉった そうね〜ん ロリコン♪
2016/5/26(木) 午後 7:51 [ こーじぃ ]
↑
じゃかぁーし!Σ(゚д゚lll)
もう…歌とたれへん!
2016/5/27(金) 午後 6:32
兄やん、ちゃんとオチまで歌わしてもろたら「頑張れ強いぞぼくらのロリコン」て励ます歌詞になんのに (^▽^)
2016/5/31(火) 午後 0:11 [ こーじぃ ]