ぬるい特オタの備忘録

毎日、仕事中になんか歌が脳内再生されてます。その備忘録。

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今号は1958年(昭和33年)に公開された、大映京都製作の怪談映画「執念の蛇」です。vol52の「白蛇小町」に続く、毛利郁子さんの蛇シリーズ2作目とのことです。

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販売時のパッケージと中身の冊子、右下クリックで拡大できます。

表紙を開くと公開当時のポスター折り込み、今回はいつものとは違って横型のものが掲載されています。その裏の3ページは「幽霊図鑑」として「お千代の亡霊」と白蛇の化身とされる蛇の解説、4ページは「台本とその周辺」として浅井和康さんによる「龍神と蛇「蛇怪談」第2作をめぐって」と題したコラム、5ページが「作品解説」として写真4点と「解説&見どころ」が掲載されています。

4ページのコラムによると、それまでにも多くの話が作られてきた「ネコ怪談」とは異なり、怪談映画としては物語の骨子が形作られていなかった「蛇怪談」のため、かなり試行錯誤していたことが書いてあります。それが「蛇の特殊性を生かした異色娯楽作を目指す」という企画意図になり、完全な幻想譚にならなかった要因と解釈。

また5ページの「解説&見どころ」には、宣伝文案ではエログロを前面に押し出して話題を作りながらも見世物的作品に終わらせず見応えのある映画に仕上げた三隅研次監督の手腕について触れています。

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ポスターページと3〜5ページ

6〜7ページは「俳優名鑑」で、6ページに4人(島田竜三さん/近藤美恵子さん/毛利郁子さん/美川純子さん)・7ページにその他キャストという構成。「蛇グラマーをはじめとする出演陣!」という煽り文句ですが、毛利郁子さんは3番目になっています。

今回の8〜9ページは「資料館 特別編」で、大映が倒産後、徳間書店傘下となってテレビドラマ製作を主軸とした「大映映像株式会社」が設立された頃に発案された、2時間枠のSF番組の企画書が抜粋・採録されています。
スターウォーズや宇宙戦艦ヤマトのヒットによるSF&アニメブームが起きていた頃で、半村良さん原作で「SF恐怖−となりの宇宙人−」というタイトル。宅地開発から取り残された地域のボロアパートに宇宙船が着陸・宇宙人が人間に変身して隣人として溶け込んで生活するところから始まります。宇宙人の目的は地球対策のための調査・・・途中までは「実現していれば面白そう」でしたが、文末の宇宙人の行動は安易かなと思いました。

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6〜7ページ「俳優名鑑」、8〜9ページ「撮影秘話」、10ページ「資料館」

10ページの「資料館」には各種宣材が掲載されています。半裸の毛利郁子さんに蛇が絡みついている画が多く使われています。右下の「大映写真ニュース」などは、使われている写真の半分以上が毛利郁子さんで「色と欲が渦巻く」を強調していたのがよくわかります。



次号は、1956年(昭和31年)に公開された、勝新太郎さん主演の「怪猫五十三次」です。怪猫と謳ってますし入江たか子さんも出演されてます・・・なのですがたしか、化け猫が出てこなかった記憶があります。記憶違いならいいんですが・・・



・・・



大商人の伊勢屋次郎兵衛(荒木忍さん)は、娘のお千代(美川純子さん)に店を継がせるために手代の清二郎(和泉千太郎さん)と結婚させようと話を進めていた。しかし清二郎は、お千代の踊りの師匠・水木歌次(毛利郁子さん)と恋仲だったことがあり、いまだに付きまとわれていた。

一方、伊勢屋の番頭・彦六(寺島貢さん)は伊勢谷の乗っ取りを企んでいて、歌次の兄で遊び人の紋三郎(水原浩一さん)とともに色々と策を巡らせている。

伊勢屋次郎兵衛には過去の過ちで他に娘が居るが、番頭の彦六は「その娘と歌次がそっくりだ」と報告する。また、たまたま歌次が拾った「かんざし」が、伊勢屋が娘の母親に贈ったものだったことで、歌次はまんまと伊勢谷の娘になりすます。

看病のふりをして、少しずつ伊勢屋に毒を飲ませる歌次。しかし手代の清二郎もモノにしたいと思い始め、兄の紋三郎に頼んでお千代を殺害させる。

ここのシーンが緊迫感があり、その後の恨みを晴らすシーンの開放感に効果的に働いています。力一杯の抵抗にもかかわらず、文字通り竜神堀に放り投げられ、助けを求めながら沼に沈められ、捜索にきた岡っ引きたちに助け出されそうに・・・なりながら助からず、なんとか「ひとごろし」とあげた叫びも届かず溺死させられる。そして、その死体に絡まる蛇。

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判りにくいですが、けっこうな高さから堀に飛び込まされてます
堀が浅いので、役者さんがケガしなかったかなと心配になるほど

お千代が信心していた龍神さまの祠には、ご神体として白蛇が祀られていて、お千代の恨みを、蛇が歌次に晴らしていきます。踊りを教える歌次の持つ手ぬぐい(?)が蛇に変化したり、蛇に首を絞められる夢でうなされたり、最後は大量の蛇に絡みつかれて龍神堀に沈んでしまいます。

他の悪人たちは・・・互いに殺し合ったり自滅したり斬り捨てられたりします。そんな感じで、お千代(美川純子さん)と歌次(毛利郁子さん)以外の役どころは、悪人にしても善人にしても、全体的にあまり生きた使い方をされていない映画でした。

けどそれがむしろ、1時間に満たない、かつ前例の少ない題材を扱った映画として成功していると思います。わかりやすいし、恐怖感はじゅうぶん伝わってきますし、見せ方もかっちりして安心感があります。あ、ちょっと・・・蛇が可哀想でした。気味悪がってポンポン放り投げるし、大量の蛇が一斉に動いてるシーンなども、たぶんライトに照らされて逃げてるんだろうなという感じだし・・・画面効果はかなりあって良かったんですけども。

それにしても・・・毛利郁子さんの悲鳴って、たまりませんね(笑)
見た目も含めて、やっぱ逸材だよなぁ・・・

閉じる コメント(6)

昔の(70年代以前の)邦画って、時々ギョッとするようなスタントがありますよね〜。
これ、役者(スタントマン)生きてる?!みたいな(^_^;)

2016/10/11(火) 午前 10:58 ばいきんダディ

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Oh〜「蛇グラマー!」っって何と劣情を催すキャッチフレーズ?
私の中では ちょっとエッチな美新人娘(ミルキーっこ)-中森明菜
を軽く越え、神武以来の美少年-丸山明宏(美輪明宏)と並ぶ…

出でよ〜平成の蛇グラマー!!!!!!!!!
がしかし、デルザー軍団の人は来ちゃ駄目!!!!!!!!

だけど今資料だけで判断するなら美川純子さんの方が好みです(笑)

半村良さんと云えば元祖?SF伝奇小説『産霊山秘録』推しです、
が、映画化、ドラマ化、実写化は難しいかな〜。
せめてアニメ化をお願いしたいものです。

2016/10/11(火) 午後 2:26 [ light ]

当時…純真無垢な坊ちゃんやったから…こんな広告出てたら…エロ映画と思ってたはず…^_^;(笑)

2016/10/11(火) 午後 3:18 キム兄

ダディさん、いつぞやの「幽霊列車」でも「危ない危ない!」って思うシーンがありましたしね。まったくおおらかな時代だなと (^_^;

2016/10/11(火) 午後 4:53 [ こーじぃ ]

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lightさん、握手(笑)美川純子さん、可愛いですよね。
しかもこう見えて、化けて出るシーンの形相はすごくて
なかなかの怖さでしたし。ただ「売れる」って見方だと
やっぱ毛利郁子さんの方に軍配が上がるんですよね…(^_^;

今なら誰になるんでしょ…程よく肉付きのいい女優さん
となると、倉科カナ・綾瀬はるか・長澤まさみ…う〜ん
「妖艶」って感じはないですねぇ…

産霊山秘録も懐かしいですね〜楽しく読んでたんですが、
新撰組のあたりで「?」となってやめちゃったんですよ (_ _;

2016/10/11(火) 午後 5:17 [ こーじぃ ]

兄やん、たぶんこれ、そう思うの狙てますわな (^_^;
けっこう若いコが騙されて観に行ったんちゃうやろか思いまっせ(笑)

2016/10/11(火) 午後 5:19 [ こーじぃ ]


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