今号は「妖怪百物語」です。同じ1968年の冬に公開された「妖怪大戦争」の前作で、春休みに公開されたこの映画が好評だったので、妖怪路線がスタートしたとのこと。
販売時のパッケージと、中身の冊子
「ガメラ対バルゴン&大魔神」という「特撮映画二本立て」は東宝でもできなかったこととのことで、これが今作でも東京制作の「ガメラ対バイラス」との二本立てで実現されたそうです。
紙面構成は…いつもと同じなんですが、ちょっと妖怪が幅をきかせてます(笑)
妖怪大戦争の時よりも迫力がありますね。
表紙を開くと公開当時のポスター、それを開くと3〜4ページ目に妖怪たちの集合写真&集合してなかった妖怪が上下に13人。その左側の5ページ目に、狭そうに人間の写真と「解説&みどころ」があります。
この解説によると、キャストの妙はもちろんのこと「絶妙なメイクと、エキスプロの造形」「大魔神コンビの監督と特撮監督」「時代劇を得意とする京都撮影所」というキーポイントに、渡辺宙明さんの音楽が盛り上げたことが、今作の妖怪たちの魅力に繋がったことが読み取れます。
さらにページをめくった6〜7ページ目が役者さんの紹介と台本についての解説。1本の映画に複数の話が存在するオムニバス形式で、文字通り「百物語」という試みだったことが書いてありました。
6〜7ページ「俳優名鑑」、8ページ「撮影秘話」、9〜10ページ「資料館」
今回の「撮影秘話」は「特別版」として8ページ目だけで、当時の撮影風景などの写真はありませんでした。ここには妖怪たちのデザインと、水木しげるさんの「ゲゲゲの鬼太郎」から始まった妖怪ブームの背景に週刊少年マガジン&サンデーの巻頭特集や連載があったこと、それらや江戸時代の妖怪画を参考に妖怪がデザインされたことが書いてあります。
そして左側の9ページ目に、マガジン・サンデー・少年画報や朝日ソノラマといった雑誌の誌面を所狭しと掲載してあります。私はまだ小さかったのでまったく覚えてませんが、なんだかすごく楽しそう(笑)
最後の10ページ目は「資料館」で、当時のポスターやチラシ、割引親子券、ロビーカード、妖怪マーチのシングルジャケットなどが載ってました。撮影中の秘蔵写真が無かったのはちょっと残念ですが、当時「妖怪」が盛り上がっていたのがよくわかります。
全体を通してわりと印象的だったのが、様々な児童書を参考にし、子供にもウケたけど、内容的には「子供向けという印象は受けない」という部分。個々の妖怪たちの性格描写もほとんどなされず、それでもウケたということは「百物語」で描かれた題材の選び方が良かったのかも、とのこと。
観賞するのが楽しみです(実はまだ観れてません・汗)
また余裕があったら感想を書かせて頂きます m(_ _)m
あ、Wikipedaiに書いてある「制作前の安田公義監督の発言」も興味深かったので転載しておきます。
「江戸の庶民の作ったお化けは、総体に怖いばかりでなく、どことなく茶目ッ気があるもので、こんどお化けのスター格で抜擢する〈ろくろ首〉〈一本足の傘〉〈ノッペラボウ〉〈大首〉など、みなその観が深い。その他〈土ころび〉〈火吹き婆〉〈おとろし〉などをはじめ、当時の文献や絵画に出ていたいろいろなお化けを最低三十は出すつもりだ。最後の場面の、勝利に喜ぶ妖怪のデモ行進が、王朝時代の「百鬼夜行絵巻」ほどに芸術的に消化されれば成功だと思う。」
さて次の18号は「ガメラ 対 深海怪獣ジグラ」です・・・ああ、20号いかないうちにガメラが終わってしまいますね・・・や、あと1本ありますけど、あれはシリーズに入れて良いモノかどうか(苦笑)
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