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今回は「ガメラ 対 宇宙怪獣バイラス」です。ガメラシリーズとしては初代・バルゴン・ギャオスに続く4作目の1968年(昭和43年)公開作品です。
今回の本誌と、販売時のパッケージ 誌面の構成はこれまでと同じ、表紙をめくると折り込みポスター、その裏(3〜5ページ)にはバイラスとガメラの紹介&みどころ。
1〜5ページまで
6〜7ページは俳優名鑑と台本についての解説。大映の新人3人娘のうち渥美マリさんと八代順子(矢代順子)さんは、この後の作品でも大映の存続に繋がる活躍を見せてくれましたね。個人的には八代さんが好きでした。残念なのが八重垣さんで、生年月日も記録の残ってないほどすぐに引退されたようです。
全体には、当時の大映の経営状態から製作予算縮小のあおりをモロに受けたことが切々と(笑)書かれていました。でも、ガメラの性能を研究するためにと、これまでの映画をダイジェストで紹介するのは苦肉の策だったとは言え、効果のあるアイディアだったと思います。
6ページから10ページの資料館・ラインナップまで
低予算が目に付くとは言っても、冒頭からタイトルへの流れは見事です。
宇宙船で地球を見て地球を占領するぞと宇宙人が言う、ガメラに襲われ宇宙船の一部が爆発、仲間を呼び「地球に恐るべき生物を発見、その名は…」と言ったところで宇宙船が爆発し、ガメラマーチとタイトル。
数少ない予算と時間を集中した感じですね。
実は映画のシーンとしては、その他には見所の少ない映画です。それでもバイラスの宇宙船のモデルが大小あわせて少なくとも3種類以上も確認できたり、ガメラの串刺しシーンで画面に迫力を出したり、テレパシー(というか話すこと)で操縦したり食べ物・道具を出せる宇宙船のアイディアなど、映画の内容で楽しませよう・夢を見てもらおうと「注力するポイントをカッチリさせている」のはさすがだなと思います。
操演スタッフがたった3人ほどだったとは、とても思えない楽しさです。
それと、忘れちゃならない「大映テイスト」
光線のドームをガメラが「めくって」潜水艇が脱出。
正逆を反対にすると効果が反転する。
バイラスの倍々合体(合体する度に身長や体重が2倍、4倍、8倍、16倍…)
ガメラが串刺しになるシーンの痛さ。
人類全体が降伏か?まで発展した話のオチが夕食抜き(笑)
あ、誤解の無いように。
ここにあげたのは好きなシーンばかりですよ。
確かに爆発も少ない、市街地も破壊しない、舞台はおおかた宇宙船、ダイジェストのシーンではモノクロ映画もそのまま使われてる始末、なぜバイラスのボスが檻に入っていたかも説明無しで投げっぱなしとか色々「あら」はありますし、大人が楽しむには辛いかも。
でもね、素直に観ると楽しめる作品ですよ。
青息吐息だった大映から、この後3作もシリーズが作られたのが、全てを物語ってます。
制作側の情熱って、子供に伝わるんですよね。
次号はなんと、小松左京さん原作の「首都消失」です。どういう順番なんだか(笑)
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