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今号は1969年に公開された「東海道お化け道中」です。vol17の妖怪百物語、vol10の妖怪大戦争に続く「大映の妖怪三部作」の第3弾とされています。
販売時のパッケージと中身の冊子、右下クリックで拡大できます。
「ガメラ対バルゴン&大魔神」から始まった大映東京&大映京都の「特撮映画二本立て」は、今回も引き続き「ガメラ対大悪獣ギロン&東海道お化け道中」として実現したようです。「ガメラ対宇宙怪獣バイラス&妖怪百物語」といい、怪獣と特撮時代劇の組み合わせは人気だったのかもしれません。
ポスターページと、3〜5ページ
表紙を開くと目次&公開当時のポスター折り込み、それを開くと3〜4ページ目に「妖怪図鑑」として妖怪たちの紹介と「出てくる、出てくる!悪人たちを血祭りにして大行進!」という煽り文句。
左側の5ページ目に名場面の写真4点と「解説&みどころ」があります。これによると、前2作よりも正統派時代劇の側面があること・妖怪たちの尺は短くなっていること・本来の怪談映画の静かな怖さが濃く派手さは抑えていること・穂積ぺぺや島田洋介らの起用で作風を和らげる工夫をしているとのこと。
さらにページをめくった6〜7ページ目は「俳優名鑑」で、人間側の配役と役者さんが紹介されてます…あ、百々爺だけここに入ってますね。
個人的にはやはり戸浦六宏さんや、眠狂四郎や座頭市にはほぼ必ず出てくる五味龍太郎さん・伊達岳志(伊達三郎)さんといった悪役顔の方々が大好きです(笑)
6〜7ページ「俳優名鑑」、8〜9ページ「資料館 特別編」、10ページ「資料館」
今回は「撮影秘話」はなく「資料館 特別編」として、大映グラフの中から妖怪百物語・妖怪大戦争・東海道お化け道中の「妖怪シリーズ3部作」を特集したページを紹介してあります。
「妖怪学校のクラス会」や「妖怪工房」「妖怪大夫婦」などの企画やインタビュー形式での紹介などは、現在のテレビマガジンや宇宙船といった雑誌に繋がる「ノリ」が感じられて面白いですね。
最後の10ページ目は「資料館」で、当時のポスターやチラシ、ロビーカードなどが載ってました。
次の28号は、楳図かずおさん原作の「蛇娘と白髪魔」です。
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感想:
怪奇映画として鑑賞するとそう怖いわけでなく、むしろvol17の妖怪百物語と同じく「普通の時代劇に妖怪が絡んでいる」というストーリーで、悪人成敗とお涙頂戴の要素がうまく盛り込まれていると思います。
最初から賽吉(戸浦六宏さん)が美代(古城門昌美さん)の父親だと臭わせる作り方で、賽吉が美代から奪い取った小さな巾着袋をのぞき込んだ瞬間の表情(と音楽)だけで、ストーリーの枝が1本の幹になり、ラストの「因果の恐ろしさを思い知った」のセリフに繋がる流れも見事でした。
また、役者さんたちの芝居も安心感がある、細かい生活感の演出、人間や妖怪に関する仕掛け、昔話のような教訓の盛り込みと、様々な要素が映画の魅力に貢献しています。島田洋介&今喜多代の夫婦漫才(コメディ要素)も、不思議と話の流れを邪魔することなく映画に馴染んでました。
個人的には、並の時代劇よりもよほど面白い映画だと思います。
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