あまくない砂糖の話 "THAT SUGAR FILM" 2014 オーストラリア オーストラリア映画史上NO.1の大ヒット! (ドキュメンタリー部門) 監督・主演:デイモン・ガモー(1976年オーストラリア生まれ) 世界中で肥満の増加が社会問題になっている今、日本でもその危険性は高まっていくと言われている。 ヘルシーな食生活を送っているから大丈夫、そう思っていませんか? ヨーグルトやシリアル、フルーツたっぷりのスムージー、ヘルシーだと信じ込んでいる食品に 大量の砂糖が隠されているとしたら……? 俳優デイモン・ガモーはある日、オーストラリア人は平均で一日にスプーン40杯分の砂糖を摂取している事を知らされる。 その事実に衝撃を受け、自らが被験者となり60日間の人体実験を開始! お菓子やジャンクフードなど明らかに砂糖の多い食品は避け、ヨーグルトなどの “ヘルシー "な食品だけでスプーン40杯分の砂糖を毎日摂取しながら体と心の変化を記録していく。 さらに実験と並行して世界一の肥満大国アメリカに渡った彼は、 精糖業界に隠された砂糖にまつわる驚愕の事実を知ることになる。 砂糖を摂り続けるガモーの心と身体にも重大な変化が現れ始め……。 実験結果が教えてくれたのは、わたしたちの食生活に忍び寄る、砂糖の“あまくない"真実。 観れば必ず誰かに教えたくなる。あなたの食事はきっと変わる。 親子で観られる、日本語吹替版も収録! (c) 2014 Madman Production Company Pty Ltd, Old Mates Productions Pty Ltd, Screen Australia ALL RIGHTS RESERVED かつてアメリカで、トルーマン大統領が心臓病で倒れたときに、 「砂糖と脂肪のうち、身体に悪なのはどちらか?」 という議論が巻き起こり、脂肪派が負けたらしい。 世界トップの工業立国であり、かつ農産物輸出国であるアメリカで、 砂糖を大量に使う食品工業は、どんどん発展拡大していった。 カロリー計算をする健康志向の人々でも、 カロリーの原料を吟味することは、あまりないのかもしれない。 一日何カロリー以内なら、 その食材が、砂糖でも脂肪でも、なんでも同じなのか? この映画は、監督自身が、実験台になり、 毎日糖分ばかりを摂取して、身体の変調を見るというもの。 その糖分の選択においても、 シリアルやヨーグルトなど、 広告において「健康志向の食品」と謳われているものを中心に摂取する。 実験の結果、監督の身体は、不健康になったという話。 途中、肥満体国アメリカに取材に出向いた話も、インパクトが強かった。 貧困層に肥満者が多いのは、アメリカだけではないが、 この映画で、取材された人々は、 アメリカの世界に名だたる食品産業発展の餌食になったという典型例であった。 幼い頃から、糖分過多の清涼飲料水を日常的に飲んできた少年の映像が痛々しかった。 どちらかと言えば貧困層の家庭で暮らす少年は、 その飲料水「マウンテンビュー」のために、全ての歯が虫歯である。 貧困層は、オーラルケアにもあまり関心がないので、 あるいは経済的余裕がないので虫歯も放置。 歯科医の巡回で、全て抜歯して、総入れ歯にすることになったのだが、 歯肉がおかしくなったのか麻酔が効かなず、治療を延期することなった。 この映画の取材は、ここで終わってしまっていて残念だが、 最後に、本当だかどうだか不明だが、 その少年は、「この治療後も、マウンテンビューを飲む。」
と話したとか。
この少年の歯は、全てが虫歯であるばかりでなく、虫歯で溶けて全ての歯が小さかった。 これでは、野菜も加工していない肉も噛み切れない。 貧困層は、ジャンクフードや糖分の多い清涼飲料水を多く買う傾向にある。 そんなものを摂取して、腹を満たしていたのでは、不健康にしかならない。 しかし、工業大国アメリカの政治においては、 今更、これらの企業を否定するような政策がなかなかとれない。 監督であり実験台でもある主人公が視聴者に疑問を投げかけたこと。 「健康志向って何?」 「世界的な食品工業は何を作っている? 今や健康を売りにしないと儲からないけれど、 本当にそれは健康食品なのか?」 「人類が、これほど糖分を摂るようになってから、まだ100年。 ヒトの身体は、それに追いついてはいない。」 「かつて、ジューサーのない時代は、リンゴも1個食べれば十分満足だった。 ジュースという方法のある現代では、たった1個分では物足りない。 しかし、リンゴ1個分の糖分って、実は結構あるものだ。」 ほかに、同じ糖分でも、「果糖ブドウ糖液糖」の危険性についての啓蒙もあった。 これについても、もっと書きたいが、今回は割愛。 実験は、あまり論理的ではなったが、 自身の食生活や、 社会問題として、アメリカの政治と工業が世界中に与える影響について考えさせられた作品。 面白く、見ていて飽きない流れなので、オススメです。 |

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