フラメンコなどつれづれ日記

フラメンコは、自分の限界を感じるところからはじまるものだとおもう。

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カニサレス来日

カニサレス・トークイベント。クラシックとフラメンコの交流。かつてフラメンコにインスピレーションをうけて作曲されたピアノの曲。それをいま、そこからフラメンコの痕跡を丁寧にたどりながら、ギターの曲として編曲して演奏する。クラシック・ギターの鈴木大介さんも参加して、これまで考えてこなかったフラメンコとクラシックを考えるキッカケをもらいました。最後に2曲を生演奏。その凄さを僕がわざわざ語ることもないけど、この深い音がどこからくるのかと想像してみると、その一つが、自分自身がカニサレスのギターに共鳴しょうとする精神的な働きだということに気がついた。時代の最先端の空気というものに触れた時間。

 いよいよ明日から3日間、中野のゼロホールでフラメンコの新人公演があります。3日ともいきます。見かけたら気軽に声をかけてください。このブログにも写真がありますが、身長182センチ。体重72キロ。眼鏡。短いヒゲって感じのやつです。女性のお客さんが多いので、間違う可能性は少ないと思います(笑

「『空気』の研究」などで知られる山本七平に『帝王学』という本がある。これは唐の時代の中国に『貞観政要』(じょうがんせいよう)という本があり、これは日本ではリーダー学のような内容で、日本の権力者はここから帝王学を学んできた。簡単にいえば、組織を創業することとその組織を維持するのは、どちらが難しいのかという問いにたいしての答えを示している。この本を学んだもっとも有名な権力者は徳川家康。勘がいい人は推測できたとおもうけれど、徳川家康は、この本を学びながら、彼以前の権力者の失敗、つまり権力をにぎりながらその維持ができなかったことをふまえて徳川幕府を築いていった。

 山本七平は、現代でいえば、創業の苦労は陽性であり、その目標が見えているから、努力すれば目標が近づいてくるのがわかる。山登りのように達成感もある。問題はそこからである。創業する能力がるものが、維持する能力があるとは限らない。ここからが『貞観政要』のポイントになるけれど、それは別のところで。

 で、フラメンコの新人公演である。フラメンコをやっている人間にとっては一つの大きな目標になっている。ここに参加するためには、大変な努力をしてきたことだろう。日本のフラメンコな人にとって大きな目標になっているだけでも意味がある。プロになるための一つの登竜門でもある。でも、本当にプロとしてやっていくためには『貞観政要』がいうような創業と維持のレベルの違いを、無意識的にでも意識的にでも理解している人なんなんだろうな、とおもったのである。

もうすぐ新人公演。楽しみ。出場者のフラメンコを感じ、それをいかに言葉にするのかという課題があるので、自分の位置のようなものをそれなりに模索中。審査員ではないので技術的な細かいところまで集中するのではなく、基本は、どこまでここの奥までフラメンコを感じることが出来たか、というレベルを言葉にすることになるだろう。
 
 川本三郎さんが興味深いことをいっている。
 演劇批評について「批評家のほうが偉そうに、何か完成品というものがあって、それに比べて演出がこうだ、演技がこうだ、そういう批評はうんざりしたのね。採点主義というのは、ほんとに困ったものだね。おもしろい芝居というのは、読み手のほうが勝手に読んで、ふくらませちゃうじゃない。演出が考えてもいないようなことを、こっちが考えていく、そのおもしろさなのにさ」
 
 演劇をフラメンコに置きかえてみれば、たしかに、あたかも完成したフラメンコがあって、減点していくような批評は、ある。でも、そうか観客なんだから、どんどん妄想して楽しめばいいのか(笑 本当のフラメンコの楽しみは、演劇と違って、どちらかといえば観客として楽しむというより、参加者としての楽しみの方がよりおもしろいんだけどね。 

 グアヒーラ。人気のある曲。キューバを経てフラメンコに取り入れられた。では、そのキューバ音楽はどのような世界なのか?八木啓代・吉田憲司『キューバ音楽』をチェックしてみよう。

 キューバ音楽の物語は、18世紀のマリー・アントワネットからはじまる。ロココなヴェルサイユ宮殿にあきた彼女は、郊外に田舎風の宮殿をつくり、農婦の格好をし乳搾りのまねをして楽しんだ。彼女の影響でフランスの貴族たちもまねる。この田舎風のモデルは、イギリスにあった。そのときカントリー・ダンスも取り入れた。その英語をフランス語に訳さず、英語をフランス語読みして「コントルダンス」と呼ばれ一世を風靡した。ショパンもそのスタイルを真似て何曲も舞曲を書いているらしい。当時のフランスは世界中に植民地を持っていた。当然ハイチなどでも流行。そこにフランス革命がおこる。フランス革命の精神は黒人達の解放を促進し、革命がおこる。その激戦を逃げるようにして難民達はスペイン領のキューバにやってくる。こうして「黒い肌のフランス人」たちがフランス文化をキューバにもたらす。そしてキューバは、憧れとともに彼らを取り入れる。なるほど、激しい黒人の踊りなのに、なぜかフリルとリボンでいっぱいの衣装で踊るのは、ここに起源があったのか。かくして「コントルダンス」がキューバで流行する。

 しばらくしてキューバのコントルダンスはダンサと呼ばれる舞曲に変化する。ダンサはスペイン語で踊りのこと。この音楽はダンサ・アバネーラ(ハバナ風舞曲)つまり、ハバネラのこと。このハバネラは、ヨーロッパでも大流行。ツゴイネルワイゼンのサラサーテやスペインのアルベニスらもこのスタイルで曲を書いている。ビゼーの『カルメン』は、個人の書いたハバネラの盗作らしい。またハバネラはアルゼンチンにわたり、タンゴが生まれる。ビゼーの「カルメン」がパリで初演されたとき「ハバナ風タンゴ」と呼ばれた。このあとも複雑な音楽の流れがあるけれど、省略。簡単にいってキューバ音楽は、黒人起源でもあり白人起源でもあり、それらが混ざり合って出来上がったということだ。

 で、グアヒーラは、そんな複雑なキューバの音楽に影響をうけてスペインにやってきた。細かくは濱田さんの『フラメンコの歴史』を参照。グアヒーラは、カフェ・カンタンテの時代に有名な歌い手によって広められていく。

 mulata(ムラータ)混血の女性には驚くほどの美女が登場することがある。グアヒーラもそんな美女のイメージ。


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