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青いバラ、「ブルー・ローズ」は、英和辞典によると「不可能、
ありえないもの」のことらしい。
『世界シンボル大事典』では、「青いバラは不可能なことのシ
ンボル」だという。
それだけでも、これまでの歴史で、人類が青いバラをつくるこ
とに挑戦をして、挫折してきたことがわかる。
青いバラの最古の物語はギリシャ・ローマ神話にすでにあり、
青は、死を暗示する不吉な色だから存在しないことにしたらしい。
また青いバラは、『千夜一夜』にも登場している。ここでは、
ギリシャ・ローマ神話とは違い、愛や幸福のシンボルとして登
場する。
青い花をモチーフにした小説で、最初にうかぶのは、ドイツ
のノーヴァリスの『青い花』だ。
青色のイメージでいえば、メーテルリンクの『青い鳥』。
青いバラをつくる。不可能なものに挑戦する、それはある意
味、錬金術でもある。
ユングによれば、世界は、青いバラというシンボルによって
語るのだ。
青いバラは、これまでそんな人類の想像力を喚起する存在で
あった。
青いバラは、近年、遺伝子操作の技術によって再び注目を集
めている。数年前、日本の会社が青いバラをつくったというニ
ュースがあった。写真を見ると、青というより、どちらかとい
えば紫色のイメージがあるけれど。
これまで、それほどバラを欲しいとは思わなかったけれど、
急に手に入れたくなりました。
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