フラメンコなどつれづれ日記

フラメンコは、自分の限界を感じるところからはじまるものだとおもう。

短歌

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今日の短歌 小池 光

 ぎんなんの異臭ただよふ境内にましろき犬をみちびく少女   小池 光

 現代歌人協会理事。一見、あたりまえのような風景の世界。そこに現代短歌の可能性をよんでいく。
 そこに、的確に時代をとらえる観察力が潜んでいる。

 佐藤朋子のばかころしたろと思ひつつ教室へ行きしが佐藤朋子をらず

 おそろしき速度をもちて蟻ひとつ灼けたる馬頭観音くだる

 デパートにわれは迷ひぬ三匹の金魚のための砂を買はむとして

 猫の毛のぼろぼろとなりしものぞ行き路地のおくにてカラオケきこゆ

 

今日の短歌

鍵をした窓から月の光差し君はいっぷう変わった壜だ    吉川宏志

 加藤治郎、穂村弘、荻原裕幸らが歌壇に活気をあたえたあと、登場したのが、吉川宏志である。男から、妊娠や出産を歌うことは、禁忌に近かったところを歌うのも、新しい世代である。

あさがおが朝を選んで咲くほどの出会いと思う肩並べつつ

画家が絵を手放すように春は暮れ林のなかの坂を登りぬ

八月の馬乳のような陽を浴びて若き日は過ぐ過ぎて誘う

アメンボの肢の下には滅ぼされ水に沈んだ僧院がある

  一般道路の右上は、首都高速道路。左は、少し大きな自然公園がある。

 が、基本的には、住宅街である。

 そこで突然トランペットの音が鳴り響いてきた。

 少し行くと道路わきに車を止めて、短い髪形の、体格のいいガテン系のおじさんがトランペットを吹い

ていた。

 おじさんは、いきなり車を止めて吹きはじめたにちがいない。

 トランペットの音が、住宅街にも鳴り響いている。

 なぜ突然吹きはじめたのか。なぜ我慢できなかったのか。

 心の準備が出来ていなかった僕は、トランペットの音にいろいろすごい妄想をしてしまったではない

か!

 

 はじめて『万葉集』や『古今集』をよんでも、ほとんどわからない。

 このどこがいいのか?

 どうしたら理解できるのか?

 「短歌と近代」で三浦雅士は、つぎのようにいう。

  (万葉集は)かりに意味は分かっても味はわかるまい。ほんとうに分かるのは中年も過ぎてからである。それでは何のために暗誦するのか。人生の半ばを過ぎてから自ずと口をついて出てくるそのときのためである。

 つまり、我々は言葉を最初から理解しているわけでは、ない。

 たとえば子供は、歌詞の意味を知らなくても歌う。歌詞の喜びや悲しみを全身で知るのは、ずっと後に

なってからである。

 「詩歌は頭脳によってではない身体によってしか伝え得ない」ということだ。

 短歌は、身体を通して理解できるものなのである。

 三浦雅士の「短歌と近代」の副題は、「隠された身体としての東北」である。

 石川啄木は、故郷を東北に重ねて歌う。

  石をもて追はるるごとく

  ふるさとを出でしかなしみ

  消ゆる時なし

 三浦雅士は、この歌が文学的東北の始まりではないかという。

 つまり東北は、愛と憎しみといった二つの感情の対象とされることによって、近代文学の主題として成

立したのである。

 斉藤茂吉も東北出身者だけれど、東北を愛の対象としても、憎しみの対象にはしていない。

 
 短歌といえば、写生のように作るものだと思われているところに、虚構をもちこんだのが寺山修司であ

る。

 寺山の短歌は、他人の俳句をもとにしてつくっていた。

 たとえばつぎの三つ。

 人 を 訪 は ず ば 自 己 な き 男 月 見 草    草田男

 向日葵の下に饒舌高きかな人を訪はずば自己なき男        修司

 向 日 葵 や 仮 面 よ り 先 ず 帽 を 脱 げ    草田男

 列車にて遠く見ている向日葵は少年のふる帽子のごとし      修司

 一 本 の マ ッ チ を す れ ば 湖 は 霧      赤黄男

 マッチ擦るつかのま海に霧ふかしみ捨つるほどの祖国はありや   修司

 三浦は「模倣とか剽窃といった問題ではない。ここで何が起こっているのかといえば、音読から黙読へ

、声の文化から文字の文化へと進む過程で失ったものを、再び取り返そうとする運動が起こっている」と

いう。

 寺山は、言葉と身体が出会う場所を、よく知っていたのである。  


短歌
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%AD%E6%AD%8C  

寺山修司
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BA%E5%B1%B1%E4%BF%AE%E5%8F%B8  

三浦雅士
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%B5%A6%E9%9B%85%E5%A3%AB  

石川啄木
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E5%95%84%E6%9C%A8  

万葉集
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%87%E8%91%89%E9%9B%86

古今集
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%8A%E5%92%8C%E6%AD%8C%E9%9B%86
 

 

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今日の短歌 長塚節

 垂乳根の母が釣りたる青蚊帳をすがしといねつたるみたれども    長塚節

 僕が、一番最初に身につけた歌である。なつかしい。
 長塚は、正岡子規の「歌よみに与ふる書」に感動し、根津の子規庵を訪ね、弟子になる。
 下の歌は、はじめて訪ねていった日に、子規に読めといわれてつくった歌である。

 歌人の竹の里人おとなへばやまひの床に絵をかきてあり

 人の家にさへづる雀ガラス戸の外に来て鳴け病む人のために

 子規の目指した「写生」を、一番継いでるのは、伊藤左千夫ではなく、この長塚ではないかという。
 長編小説に『土』がある。


長塚節
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%A1%9A%E7%AF%80

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