フラメンコなどつれづれ日記

フラメンコは、自分の限界を感じるところからはじまるものだとおもう。

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桃太郎と消しゴム

  桃太郎
 
 むかしむかしあるところに、

 おじいさんとおばあさんがいました。

 おじいさんは、山にしばかりに、

 おばあさんは、川に洗濯に行きました。

 おばあさんが川で洗濯していますが、

 今日は、桃は流れてきません。

 桃が流れてくるのは、来週の火曜日の朝です。


     消しゴム

 
 
 俺は消しゴムだ。

 それもこの地球最後の消しゴムだ。

 なぜ俺が最後の消しゴムだといえば、

 この地球で誰も文字を書くものがいなくなったからだ。

 仕事がなくなり、最後に1人、俺が残ったわけだ。

 しかし、消す仕事がなければ、俺はただのゴムかもしれない。

 これからは俺のことをゴムとよんでくれ。

 

実録 浦島太郎

むかしむかし、あるところに浦島太郎がいました。

 あるひ、太郎は魚釣りにでかけました。

 亀がかかりましたが、かわいそうにおもい、にがしてやりました。

 その夜、ひとりの美しい女性があらわれて、昼間の亀のお礼をいい、竜宮城につれていってくれました。

 そこでは美しい女性たちにかこまれ、飲めや歌えや踊りの日々を三年間過ごしました。

 太郎は、さすがにあきたので家に帰ることにしました。

 帰りに玉手箱をわたされました。

 帰って玉手箱をあけると一枚の紙がはいっていました。

 それは、太郎が三年間の竜宮城の飲食代とサービス料でした。

 太郎はその料金をみると髪の毛が一瞬にまっ白になりました。

 

「わたし、落ち込んでいたときに、物理学の授業で助けられたことがあるの」

 真美は、ころころとした声で言った。

「どういうこと?」

 ユミは、あまり関心ががなさそうに聞きかえした。

 「彼と別れて凹んでいたとき、物理授業で先生が原子の図を描きながら、電子は原子核のまわりを回

っている、という説明しているのをボーっと聞いていたの。すると自分の体はぶんぶんと高速で動く陽子

と電子の塊だというイメージを感じたの。元気のないわたしの気持ちも、そんなぶんぶんと動いている体

を持っていると思うと、なんだか元気が出てきたのよ」

「うそ〜!」

「半分は冗談だけど、半分は本当よ」

「真美は、単純ね」

「世の中は、案外単純なものじゃないかしら。自分が勝手に複雑にしているだけかもよ」

 
 注文したコーヒーが運ばれてきた。

 真美は、何も入れないコーヒーをスプーンでぐるぐる回し、そこにすっとミルクを入れた。

 「ほら、銀河系の誕生よ」

 ミルクは、ぐるぐると渦を巻きながら小さな銀河を形成した。

ギターと子猫

 『ギターと子猫』




美知子の家から、お寺の裏手にある蓮の池まで坂になっていて、一度も自転車のペダルを踏むことなく行くことができる。家を出た美知子は、ブレーキのレバーを、ときおり悲鳴にも似た音を立てながら握り続けていた。

 

 今日、小学校で美知子は、一日中、友達の麻由美から自分の誕生日にプレゼントされた子犬の話しを聞かされた。あげくに、いつもは下校のとき遊ぶ約束をするのに、子犬の散歩をしなければいけないから遊べないといわれたのだ。

 美知子は、腹立たしさに、家に帰ってきて自分の部屋に入るなり大事にしているシロクマの大きなぬいぐるみを壁に投げつけた。
 私も生きた動物が飼いたい。

 そのときいい考えが閃いた。
 ときどきお寺に子猫が捨てられていることを思い出したのだ。
 もしかして今ごろ捨てられているかもしれない。

 誰かに見つけられる前に行かなくてはいけない。
 美知子は大慌てで自転車に乗った。

 犬より猫のほうが絶対に可愛い!
 美知子はブレーキに悲鳴をあげさせながら、何度も呪文のようにつぶやいた。


 
 子猫はお寺のどこにもいなかった。
 境内にのぼる階段で美知子は一休みをした。
 ふと思いついてその階段の下を覗いて見いてみた。
 
 そこには見慣れないものが置いてあった。
 ギターだ。
 本物を見るのははじめてだけれど、テレビで見たことがある。

 「欲しかったらあげるわよ」
 階段の下を覗いている背中にいきなり声をかけられた。
 美知子は、慌てて振り向くと、巨大なUFOのような帽子をかぶった女性がいた。

 美知子のお母さんぐらいの年齢だろうか。
 「そのギターを捨てにきたところだから、好きならあげるわよ」
 巨大な帽子の女性は、頭のてっぺんから響くような声を出す。
 
 美知子は、どう答えていいかわからず立ち尽くしていると、
 「もって帰りなさいよ!嫌なら捨てればいいんだし」
 そう言うと、巨大な帽子をかぶった女性は美知子にギターを押し付けて、走るように立ち去ってしまった。



 美知子は自分の部屋に入って、どきどきしながら、とりあえず大きなシロクマの横にギターを立てかけてみた。
 「お母さんになんて言おう」とつぶやきながら弦をひとつ弾いた。
 部屋中のものたちすべてを響かせるような音に驚いた。
 
 いったいどこからこんな音がするのだろう?
 美知子はギターをあらためて手に取り、あちらこちらを叩いたり触ったりした。

 弦を一つずつ鳴らしてみる。
 
 あきずに何度も繰り返しているとき、窓からカリカリという音がする。
 
 窓の外を覗いてみると、立ち上がろうとするように子猫が窓をひっかいていた。









 知り合いが写した一枚の写真。
 子猫がギターを引っかいて、その音にビックリして小さな耳を震わせている写真を見て、ふと思いついた話しを書いてみました。

 


 

 幼かった私は、母に連れられて公園にいた。

 「ひとつ、ふたつ、みっつ、えーと、よっつ」

 私は、手にしたクローバーの葉をあきもせず、繰り返して数えた。

 「さとみちゃん。ひとつ、ふたつ、みっつ、でしょう。よっつはないわよ」

 母がいくら教えようとしても私は、クローバーの葉を四つまで数えたという。

 母は、そんな私に教えるのをあきらめて、自分がこれから作ろうとしていたお店のことを考えはじめ

た。

 お店のロゴマークをどうしようかと考えたとき、ふと、私が手にしていた自分には見えない四葉のクロ

ーバーを使うことにした、という。

 
 母のお店は、成功した。

 そして現在は、私が社長である。

 かつて母に連れて行ってもらった公園に、息子を連れてくることが習慣になっている。

 息子がクローバーを一つもってやってきた。

 数えて、という。

 「ひとつ、ふたつ、みっつ、そして、、、」



 何げない小説です。
 最初は、もっと幻想的なものにしようと考えていました。
 漠然と小説のあらすじが出来上がったとき、目の前を四葉のクローバーの会社のロゴがデザインされた車が走り去っていったのです。軽い眩暈がしました。なんと日常という現実は、神秘的ではないでしょうか。それで結局は、こんな何げない小説になったのです。

 

 

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