フラメンコなどつれづれ日記

フラメンコは、自分の限界を感じるところからはじまるものだとおもう。

フラメンコ

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 NHKの将棋祭り。そのイベントの一つに、一流のプロの対局を観戦しながら、お客さんがその次の一手を当てる、というものがある。1000人ぐらいのお客さんはつぎつぎと脱落していって、最終的に勝者になったのは、将棋のコマの動かし方しか知らないまったくの素人だった。どうしてわかったんですか?という質問に、まわりの人の意見や雰囲気を察知して選んでいったという。これはまさに暗黙知の次元の存在を確認できるいい例だろう。人は、知っている以上のことを知っている。今回の優勝者は、正確にはなぜわかったか言葉にできないけれど、雰囲気から結果的に読み取っていったわけだ。
 こういう能力は子供が得意だろう。子供が大人よりすぐに将棋が強くなる理由の一つにちがいない。大人は、どうしても「経験という呪縛」に囚われてしまう。もちろんその経験は、社会的な流れにあるから、子供も社会性を獲得していくにしたがって、直観という暗黙知の能力は減っていく。
 スペインの不況によって間違いなくフラメンコは変わっていくだろう。その変化を、これまでの経験からだけでな、新に感じて、その予兆を捉えてみたい、それが今年の目標にしたい。

カニサレス・ライブ

 ギターって、からだを使って弾くんだなぁ、などという当たり前のことを感じるような緩やかに揺らぐ音からはじまったカニサレスのライブ。あえて少人数の構成にしたのは、より大きなものに注目するためだという。それは、カニサレスを中心に、ひとりひとりの呼吸を瞬時に共有するためでもあるだろう。高速で動く指は、逆に静かにギターにそえているようにしか見えない。カニサレスは、軽やかな笑顔で全体をまとめあげていく。踊り手は、ギターの呼吸を具体的な踊りに変換していく。説得力のある踊り。男性の踊り手は、無音ともいえる時間を踊り、ギターを弾いていないはずのカニサレスの音を全身から発していく。素晴らしい。
 パセオで活躍中のみゅしゃさんと会話。彼女の知的な文章を支えているのは、好きなものは好きだ!という熱い気持ちだということを感じた。なるほどね(笑
 ああ、明日も聴きたいなぁ。

「輪郭というものは、すべてのうちでいちばん重要な問題なんだ。それ以外に重要な問題はひとつもないとさえパパは思うよ」グレゴリー・ベイトソン。この言葉から、フラメンコの「輪郭」というものを想像した。たとえばギタリストのカニサレスがクラシックに接触するときに輪郭が漠然と感じられるのではないか、と。文化人類学者の山口昌男の「中心と周縁」の理論は、周縁に接触することの文化の活性化をいった。フラメンコの輪郭に触れたカニサレスの活動が、一つの活性化につながればおもしろいだろう。さて、新宿の18日のカニサレスのライブに行きます。楽しみです。

カニサレス来日

カニサレス・トークイベント。クラシックとフラメンコの交流。かつてフラメンコにインスピレーションをうけて作曲されたピアノの曲。それをいま、そこからフラメンコの痕跡を丁寧にたどりながら、ギターの曲として編曲して演奏する。クラシック・ギターの鈴木大介さんも参加して、これまで考えてこなかったフラメンコとクラシックを考えるキッカケをもらいました。最後に2曲を生演奏。その凄さを僕がわざわざ語ることもないけど、この深い音がどこからくるのかと想像してみると、その一つが、自分自身がカニサレスのギターに共鳴しょうとする精神的な働きだということに気がついた。時代の最先端の空気というものに触れた時間。

「『空気』の研究」などで知られる山本七平に『帝王学』という本がある。これは唐の時代の中国に『貞観政要』(じょうがんせいよう)という本があり、これは日本ではリーダー学のような内容で、日本の権力者はここから帝王学を学んできた。簡単にいえば、組織を創業することとその組織を維持するのは、どちらが難しいのかという問いにたいしての答えを示している。この本を学んだもっとも有名な権力者は徳川家康。勘がいい人は推測できたとおもうけれど、徳川家康は、この本を学びながら、彼以前の権力者の失敗、つまり権力をにぎりながらその維持ができなかったことをふまえて徳川幕府を築いていった。

 山本七平は、現代でいえば、創業の苦労は陽性であり、その目標が見えているから、努力すれば目標が近づいてくるのがわかる。山登りのように達成感もある。問題はそこからである。創業する能力がるものが、維持する能力があるとは限らない。ここからが『貞観政要』のポイントになるけれど、それは別のところで。

 で、フラメンコの新人公演である。フラメンコをやっている人間にとっては一つの大きな目標になっている。ここに参加するためには、大変な努力をしてきたことだろう。日本のフラメンコな人にとって大きな目標になっているだけでも意味がある。プロになるための一つの登竜門でもある。でも、本当にプロとしてやっていくためには『貞観政要』がいうような創業と維持のレベルの違いを、無意識的にでも意識的にでも理解している人なんなんだろうな、とおもったのである。


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