フラメンコなどつれづれ日記

フラメンコは、自分の限界を感じるところからはじまるものだとおもう。

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図書館戦争

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 有川浩(ひろ)の『図書館戦争』は、次の手紙からはじまる。



前略

 お父さん、お母さん、お元気ですか。
 
 私は元気です。
 
 東京は空気が悪いと聞いていましたが、武蔵野あたりだと少しはマシみたい。

 寮生活にも慣れました。

 念願の図書館に採用されて、私は今ー

 
 毎日軍事訓練に励んでいます。


 この手紙で、一気に物語のなかに引き込まれていく。

 人権侵害を侵害する表現を取り締まる法律「メディア良化法」が成立・施行される。
 メディアの良化を目指し、それに反する書籍、音楽作品を取り締まる機関が設置された。

 この機関、メディア良化委員会に唯一対抗できるのは、図書館だけであった。

 良化隊と図書館員の対立は、激しさを増し、図書館は武装化することで所蔵された図書を護る。

 
 まるでマンガを読むように一気に読み終えた。

和の快感

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小学館発行の雑誌『和楽』。

 たまたままとめてもらいました。

 次のような記事が載っています。

 日本の世界遺産
 知床
 白川郷・合掌造りの集落
 奈良・東大寺
 伊藤若冲
 坂東玉三郎
 向田邦子
 能楽師・浅見真州
 陶芸家・加藤唐九郎
 利休
 俵屋宗達
 狂言・野村萬斎
 源氏物語絵巻
 弘法大師・空海
 刀匠・吉原義一
 与謝野晶子
 書道家・武田双雲
 鞍馬の火祭り
 植島啓司
 白洲次郎
 小堀遠州
 数奇屋
 沖縄・多良間島
 松尾芭蕉
 葛飾北斎

 写真も綺麗で、楽しく読めます。

 ちなみに表紙の題字は、田中一光。
 
 

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『世界一周恐怖航海記』車谷長吉 文芸春秋

 車谷長吉の奥さんは、詩人の高橋順子である。

 僕は、車谷長吉を読む前に、高橋順子の『連句のたのしみ』を読んでいた。この本を、連句のイメージをつかむために何度も読んだ。

 この本の中に、高橋順子と車谷長吉が巻いた連句がある。


 「八雲立つの巻き」

 八雲立つ出雲立久恵(たちくえ)霰立つ 車谷長吉

 獅鍋くらふ山ふかき家 高橋泣魚(きゅうぎょ)

 水洗ふ川瀬の芹や根は痩せて 長

 大気のひまにてふてふ生るる 泣

 春の月闇に消え去り塀覗く 長

 一筋残る謡曲の声 泣


 以後続き、連句は、三十六句で完成である。

 どうして世界一周との話とは違う話を先に書いたのかといえば、車谷長吉は、本当は、世界一周の航海には出たくなかったのである。これまで一度も海外に出たことは、ない。
 では、なぜ世界一周の船旅に出たのかといえば、奥さんは、一人でも出発するというので、おいてけぼりは嫌なので、ついていったのである。
 当然、車谷にとって、航海は後悔と同じであった。

 読み終えて。

 世界一周の旅は、ただ憧れの夢としておくほうがよさそうだ。

 感動話を一つ。

 筋ジストロフィー症で手が不自由の人が、アフリカで買ったジャンベというアフリカの太鼓をたたくようになってから、手でものが掴めるようになったという。いつもと違う時間が太鼓をたたく気にさせたんだろう。
 

星新一

『星新一』最相葉月 新潮社


 はじめて自分の小遣いで買った本は、星新一だったとおもう。
 星新一と真鍋博のイラストは、同時に記憶の中にしまわれている。

 
 星新一の母方の祖母は、森鴎外の妹の小金井喜美子。

 星新一の父は、星製薬、星薬科大学の創立者である。

 星新一の本名は、親一。これは、星製薬の標語「親切第一」からとられた。

 新一は、父親の死後、星製薬の社長をつぐが、会社は、時代の流れに乗れず、危機的な状態であった。

 星新一には、小説を書く道しか、残されていなかったのだ。

 そのころ新一は、「空飛ぶ円盤研究会」に参加している。この会には、三島由紀夫が熱心に参加していることでも知られている。

 星新一の小説が売れはじめていた頃、日本では、SFのが生まれはじめようとしていた。

 日本のSFは、江戸川乱歩の主宰する雑誌「宝石」の庇を借りる形で出発した。

 
 星新一の「ボッコちゃん」が発表されるのは、昭和三十三年。
 新潮文庫の『ボッコちゃん』だけでも二百万部を超え、現在も増刷されている。
 本人が亡くなっても本屋で一定の棚を維持する作家あは少ない。
 星新一は、海外でも二十言語に翻訳されているという。

 
 最相葉月(さいしょうはずき)は、ノンフィクション作家。『絶対音感』などがある。

 上の写真は、星新一。


 


 

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「生島さん。うちを連れて逃げて。」

 「えっ。」

 アヤちゃんは下唇を噛んで、私を見ていた。

 「どこへ。」

 「この世の外へ。」

 この世の外。

 むしろこの世の外をイメージしようとするとき、逆に、この世とはいったい何か、というイメージが強化されるだろう。

 この世とは、いったい何か?

 車谷長吉の『赤目四十八瀧心中未遂』の主人公、生島は、有名大学をでて会社に勤めるも、人間関係というこの世の皮のようなものを、一枚ずつ剥がすように棄てていきながら、尼崎に流れ着く。

 そこで生島は、病死した豚の内臓を串に刺していく仕事を黙々とこなす生活をする。

 単調な生活が繰り返される中で、極楽にいるという、顔が人間の鳥、迦陵頻伽(かりょうびんが)の刺青を背中した美しいアヤと出会う。

 この本を読みはじめるまで時間がかかったけれど、読みはじめると読み終えるまで他のことができなくなってしまった。

 この世とは、いったい何か?

 


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