フラメンコなどつれづれ日記

フラメンコは、自分の限界を感じるところからはじまるものだとおもう。

フラメンコ レトラ

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月の女神へ

訳者の飯野さんによればとてもよく知られたロマンセをマイレーナが歌っている。時代はまさにグラナダのイスラム支配が終わろうとしているころ。

 最後に、

 A la diana,
moros y cristianos
lloran por Granada.

ア・ラ・ディアーナ
 キリスト教徒もモーロの民も
 グラナダを思い涙する。(飯野訳)

 と歌う。

 ディアナは月の女神らしい。素敵なレトラですね。
 マイレーナ全集では最後の行は「グラナダに涙する」となっているけれど、出版された後から上の歌詞のように訂正されている。porの使い方なんですね。

Triana,Triana

Triana,triana
que bonita esta Triana
cuando le ponen al puente
banderas republicanas.

『アンダルシアを知るための53章』で塩見千加子は、このタンゴがはじめてニーニャ・デ・ロス・ペイネスによって録音されたのが1947年だという。時代はフランコ政権。banderas republicanas共和国の旗」とは歌えず、日本でもよく歌われているようにbanderas gitanas「ヒターナの旗」と歌った。日本ではこちらが定着した。そういえばアントニオ・マイレーナがタンゴで、「臙脂色した前かけ掛けて いくさはいかがと誘い水 俺は無論あんたの家来 その旗の下に駆けつける」(飯野訳)があって、個人的にはそんな旗のイメージで理解していたけど。あれ?でもやはりフランコ政権のとき「共和国の旗」と歌っている録音があるみたいだけど、どうなっているのかな?全集でチェックしてみるかな。

トマス・パボンのスタイルであるデブラは、三十以上あるトナの真打だと浜田さんは書く。それともこのレトラは、マルティネーテ?

 En el barrio de Triana
ya no hay pluma ni tintero
pa escribirle yo a mi mare
que hace tres an~o que no la veo.


トリアーナには
 ペンもインク壜もない
 三年会わない
 母に手紙を書くための

Hasta el olivarito del valle
acompane a esta buena serrana
y le he echaito mi bracito por encima
la mire como a mi hermana.

谷間のオリーブ畑まで
良き娘と一緒に行った
肩に腕をのせ
妹のように見つめた。

Ven aca tu del mujer del mundo
convencete a la razon
que no hay un hombre en el mundo
que aea fijo como el reloj.

さあ女よこちらに来て
世の中の道理を知りなさい
時計のようにしっかりした
男はいないと

食べる

フラメンコの歌詞で食べるという行為をしているものはほとんどないようだ。(手もとにあるものだけだけど)たとえば、

 Corre y preguntale a un sabio
cual de los dos perdio
el que comio sus carnes
o el que publico su mal.

自分の肉を食べたものと自分の悪事を公にしたものと、どちらがより失ったか

という歌詞は、単純な食べるという行為に還元できない意味をもっているだろう。別の歌詞では、レモンをかじる行為と人生の苦渋を重ねて歌っている。食べ物が出てきても、お前の歯は、アロス・コン・レチェのよう、というたとえに使われる。

Aquel que tiene tres viñas
y el pueblo le quita dos
que se conforme con una
y le dè gracias a Dios.


 エンリケ・モレンテがマルティネーテで歌い、エンリケ・エレディアがカーニャで歌っている。

 三つのブドウ園の二つを盗まれても一つだけでも神様に感謝しろ、と歌う。

 単純に、集中した富にたいしての批判だと思った。でもそれならなぜブドウ園なんだろう?

 そういえばフラメンコでブドウが歌われることは意外に少ないかも。すこし探してみたけれどブドウが歌われているレトラは見つからなかった。なぜだろう?

 キリスト教的にはワインは重要な役割がある。そういえばワインが歌われているレトラも思いつかないな。
 つまり自由に好き勝手に、歌われているわけではない。自由にうたわれているようでも、フラメンコで歌われるレトラには、日本人にはわかり難い仕組みがあるはずだ。すこしそのことを考えてみよう。

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