無題
自由民権運動と現代(2)自由民権運動と現代(2)
松沢祐作『自由民権運動』(岩波新書)読後感の補足です。著者は文末でつぎのように述べています。著者は近年の多様な市民運動の発展について「運動の季節」としながらも同時につぎのように記しています。
「運動のなかには、運動内部でしか通用しない論理を振りかざし、運動内部と外部を切断してしまうような言辞を吐く人々がいるように思われた。本来、そうした運動にシンパシーをもっていてもいいような人々を遠ざけ、むしろ運動の潜勢力を失わせているように見えた。そうした現在進行中の運動のあり方が、自由民権運動の敗走の過程と重なって見えなかった、といえば嘘になる」。
私も市民の一人として多様な市民運動の発展を応援したいと思い、各種集会に時々参加するようにしていますが、今後も応援したいと思えるような快い催しもあれば、「内部と外部を切断するような言辞を吐く人々」を目にすることも少なくありません。このような人々は、民主主義とは個々人の多様な意見に耳を傾けることから始まるという基本的な視点が不足しているように感じます。
本書には「戦後デモクラシーの敗走の過程」について再考する貴重な視点が含まれていると考えます。 |
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