もっつ(作業療法士)のブログ

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2012年05月

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先週の日曜日に石川県立中央病院で開催された「A-ONE(the adl-focused occupation-based neurobehavioral evaluation)」に参加してきました^^日本語訳すると、ADLに重点をおき、作業にもとづく神経行動学的評価法です。

講師は広島総合リハビリテーションセンターの松原麻子OT。今は回復期に努めているようです。

A-ONEは簡単に言うと、『観察にもとづく高次脳機能評価法』です。
「観察」された「現象」と「高次脳機能障害」のマッチングやさらに責任病巣、メカニズムなどとの相互関係まで評価します。ベテランのOTはすでに頭の中でやっていることであると思いますが、われわれのような若いOTには「頭を整理する」良いツールだと感じました。

*以下長文です。

本題に入りますが、まずA-ONEの開発の背景は。
... ①従来のADL評価は自立度についての評価がほとんど。
②日常生活の評価と認知ー近くの評価は分けて行われることが多い
③どのような障害が「なぜ」あるいは「どのように」日常生活を妨げているかに、焦点を当てていないのでは?
*ここいう評価法はバーセルインデックスやFIM、katzなどをさしています。

開発者はアイルランドのGuorun Arnadottir。南カリフォルニア大学にて研究し今も継続されているようです。評価対象は16歳以上の中枢神経障害者。CVA、頭部外傷、脳腫瘍、認知症、PDなどなどです

臨床的な場面での進め方は
①作業遂行中の作業エラーの発見
②作業エラーと神経行動学的障害(高次脳機能障害)との関連付け
③エラーを引き起こす障害についての仮説形成
のような感じで、①〜②過程は評価用紙を利用して整理し、具体的にどの「過程」にどのような高次脳機能障害が関連するか評価します。評価が妥当にできれば③の仮説を立てて治療を進める。

今回の講義では評価場面は①食事②整容と衛生③更衣④起居・移乗の分析方法を例にとっていました。実際の認定コースでもおなじようなテストが行われるとも言っていましたが、他の「作業」にも応用可能だと述べていました。

評価実施環境は「いつも使っている道具」、「自助具」、「リーチ範囲に道具を置く」といたって単純で、在宅でも施設でも病院でもどこでもできます。

大切なのは「目的」ですが、A−ONEを通じて
①作業療法介入の必要性と、必要な介入方法の選択のために評価を行う
②作業遂行障害に関わる活動制限、機能障害などの関連分析を行う
文頭でも述べましたが、普段頭の中で行っていることを、あえて「視覚化」して表現することは、とても大事だと思います。自分の思考回路を整理できますし、この作業を繰り返すことによって分析力も高まる気がします。

個人的にはメカニズムや病巣との関連などの「知識」が弱いので、いつかA-ONEを取ってみたいなと感じました。今年大阪医療福祉年門学校で9/17(月)〜22(土)の6日間で認定コースが開催されます。定員は30名で受講費は7万円です。
AMPSのような10例を講習後提出することもなく、最終日に判定テストで合格すれば認定者になれるようです。

関心のある方はぜひ行ってみてくださいな^^
今回の講習で、宮口先生がSCDの方の認知機能障害の興味深い研修もしてくれましたが、そちらは後述します。長文読んでいただきまして、ありがとうございました。

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