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カブタンです。

「銀の滴 降る降る まわりに
 金の滴 降る降る まわりに」

という歌を歌いながら私は流れに沿って下り
人間の村の上を通りながら下を眺めると

昔の貧乏人が今お金持ちになっていて
昔のお金持ちが今貧乏人になっているようです

これは、【アイヌ神謡集】に掲載されている
最初の物語「銀の滴降る降るまわりに」の冒頭です。

梟(フクロウ)の神が自分の行ったことをお話しているものです。

イメージ 2


シマフクロウは、アイヌ文化の中では、もっとも尊い神様です。
(写真は、この秋に行った、阿寒のアイヌコタンの入口のシマフクロウです)

フクロウの神様が、下界におりて、
貧乏もお金持ちもない、仲がいい社会になるよう、
ちょっと細工をしてきたお話でした。

このお話「銀の滴降る降るまわりに」は、
今、中学校の国語の教科書にも出ているそうですよ。




旭川の【北門中学校】の校庭には、
このアイヌ語のお話を日本語に翻訳し文字にした「知里幸恵文学碑」があります。

イメージ 1


知里幸恵(ちりゆきえ)さんというのは、

登別で生まれたアイヌの女性。
旭川に住んでいた叔母の金成マツさんの養女になって、旭川に住んでいました。

そして、その頃(大正時代)に、
たまたま旭川に来た文学者の金田一京助さんと出会い、
お二人のコラボにより、
知里幸恵さんが、アイヌ語をローマ字にし、訳し、【アイヌ神謡集】として世に出されたのです。
(北海道遺産協議会から写真を拝借しました↓)。

イメージ 4



アイヌの物語や歌は、文字がなく、
それまでは、口伝えで伝えられていったのですが、

この一冊の本のおかげで、今、私たちも読むことができるようになったのですね。


知里幸恵さん、17歳の時にその作業を始め、
この本が世にでる直前の19歳で、心臓病で亡くなったそうです。

イメージ 3


もう、暗かったので見えずらいですが、
文学碑の石には「銀の滴 降る降るまわりに」が掘られています。
(文字が金色に見えるのは、たぶん、フラッシュのせいです)


美しい表現で、美しい音の、美しい文章で、感動します。

不思議な抑揚で、流れるように語られている
アイヌの物語、とても素敵で、興味深いです。


毎年行われている【アイヌ口承文芸】の弁論大会「イタカン ロー」。
今年も、10月22日に開催されましたが、
今年は過去最高の参加者だったそうです。


北海道をたくさん知りたいと思ったら、
アイヌ文化をしっかりと勉強したいな・・と思いました。

閉じる コメント(22)

地名もアイヌからきているものが多いし、北海道の歴史にはアイヌが欠かせないものでしょうね〜
古くからこの地にすんでいらっしゃった民族の文化ですからね。

2009/10/26(月) 午前 6:01 ryou! 返信する

ryouさん。そうなんですよ。地名はほとんどがアイヌ語ですし、「北海道」という地名もアイヌの長と松浦武四郎が語りあっているうちに生まれたものらしいです。大切にしたい素晴らしい文化がたくさんあります。

2009/10/26(月) 午前 6:08 カブ・ノン 返信する

アイヌの方の口承技術ってすごいよね〜。それまでは全て口伝いだったんだもん。知里幸恵さん、私も学生の時に勉強したけど、まだまだ北海道、ましてやこういう事に興味がなかったからスルーしてたわ^^;。あの時に勉強してたらもうちょっと奥深く北海道を知れたかも…。

2009/10/26(月) 午前 10:38 すまいる 返信する

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素敵な詩ですね。
今まで知らなかったので、カプタンさんのブログとてもためになります。
北海道につたわるアイヌ文化に興味がでてきました。
またあたらしい病気が発病したらどうしよう。

2009/10/26(月) 午後 3:33 [ - ] 返信する

すっかりご無沙汰しておりました(^^;。先人の方の教えを、我々は次の世代に受け継いでいきたいですね(^^)。

2009/10/26(月) 午後 5:01 もみひこ 返信する

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中学校か高校?の授業で習いました^^
私ももう一度読みたくなりました。

2009/10/26(月) 午後 11:29 gry**678 返信する

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ゆーりんです。
銀の滴・・のフレーズ、とても素敵ですね。アイヌの歴史、勉強したくなりました・・・

2009/10/26(月) 午後 11:48 上川くいしんぼう 返信する

すまいるさん。学生の時に勉強しましたかー。知里幸恵さんが旭川に住んでいたなんて、もっとちゃんと調べていればよかった。。旭川検定のテキストに出てたんだけど・・ね^^;

2009/10/27(火) 午前 5:38 カブ・ノン 返信する

マックさん。おおお、発病ですか!是非、病気になってください。アイヌ文化は奥が深そうですから、長く患いそうですね。楽しみです(笑)。

2009/10/27(火) 午前 5:40 カブ・ノン 返信する

もみひこさん。たくさんのこと、ちゃんと知って、次の世代にもきちんと伝えていきたいと思いますよね。それが、今生きている大人のお大切なお仕事だよな〜って思いました。

2009/10/27(火) 午前 5:41 カブ・ノン 返信する

こっこちゃん。授業でならいましたか?私の時代には習わなかった・・・。大切な文化ですから、中学でしっかり習うことって大事だと思います。

2009/10/27(火) 午前 5:42 カブ・ノン 返信する

ゆ〜りんさん。旭川は、近くにアイヌ文化がたくさんありました。旭川に来てからそのことをあまり意識していなかったけれど、これからは頑張ります。

2009/10/27(火) 午前 5:43 カブ・ノン 返信する

アイヌ神謡集、岩波文庫からのリメイク版私も持ってます^^

2009/10/27(火) 午後 0:51 [ ぐゅっち ] 返信する

ぐっちさん。じっくりと読んでみたいと思いました。ぐっちさんはもう読み終えたのですか〜?

2009/10/28(水) 午前 5:57 カブ・ノン 返信する

・・・(。。;)フィニッシュはまだですw

2009/10/28(水) 午後 11:59 [ ぐゅっち ] 返信する

ぐっちさん。この銀の滴の物語も、なんかとっても興味深いです。シマフクロウがいろいろと自慢しています。

2009/10/29(木) 午前 0:06 カブ・ノン 返信する

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知里幸恵さんは「才女」ということで知られてますが、
きっとすばらしい、魅力的な女性だったのでしょうね。
19歳という、あまりにも若い死が何とも残念です。
カブタン、ちょっと計算してみたのですよ。
金田一京助が幸恵さんに出会ったのは17歳のときのこと。
そのとき、金田一京助は38歳。
魅力的な女性の幸恵さんには相当、心をひかれたと思うんです。
「才女」同士ということで、
カブタンと幸恵さんがダブってしまう。
「アイヌ神謡集」、読んでみたいです。 削除

2009/11/6(金) 午前 9:14 [ カソリ ] 返信する

カソリさん。カブタンは才女なんかじゃないですよ〜。知里幸恵さんと同じなのは年齢だけです(笑)。大酒飲みの19歳♪
それにしても幸恵さんの病をおしてのこの作業はスゴイですよね。幸恵さんが書いた「アイヌ神謡集」の「序」を是非読んでみてください。

2009/11/7(土) 午前 5:03 カブ・ノン 返信する

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アイヌ神謡集、懐かしいです。幸恵さんのこの本にて、多くのアイヌの若者はアイヌの威厳を、尊厳を取り戻したということを思い出しました。自然を愛するアイヌの人々、今のエコそのままの生活、アイヌの人々って素晴らしいですね。

2010/2/21(日) 午後 8:53 [ sya_rokkukan ] 返信する

sya*rok*u*anさん。アイヌ神謡集はとても大切なものなんですね。私も北海道に住んでいながら、この本で教えていただいたことがたくさんあります。

2010/2/22(月) 午前 6:11 カブ・ノン 返信する

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