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それは、中国の夜の列車か、地下鉄に乗っている夢だった。
中国へは行ったことがないが、考えてみると台湾へは行ったことがある。
ものすごい暑さで、ほとんど出歩くことのなかった私も、夕方から夜にかけて
地下鉄に乗って郊外へと行ったことある。その経験が、下地になったのだろうか。
なぜか、言葉は、片言の中国語が通じた。私は、間違った列車に乗ったのではないかと不安だった。
土地勘のない異国で、しかも夜の列車だ。もし、迷ってしまったらどうしよう。アパートに残した荷物が
心配だ。
私は、旅行というよりは、数ヶ月その土地に滞在していて、アパートの契約も切れていたが、大家さんの
好意でその日まで使わせてもらっていたようだった。
人の良さそうな年配の男性が、しきりに話しかけてくる。そして、その男性も途中の駅で降りてしまった。
いよいよ心細くなる。しかし、なぜか絶望は感じない。きっと、なんとかなるさという確信が、なぜか湧いてくる。
結果として、目的の駅ではなかったが、アパートに比較的近い駅で降りることができた。駅から、歩いてアパートに
戻ったのは、もう明け方近くだった。
私は、来年からどうしたらいいのか、漠然とした不安を抱いている。しかし、絶望はしていない。きっと、なんとか
なるさ。少なくとも、今よりは、もっといいことが待っているような気がする。そんな心境が夢に現れたのかもしれない。
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