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令和という新しい元号の出典とされたは万葉集で、これは知られる限り全て中国の文書に出典を求めてきた日本の元号において、初めて日本の古典を出典とした元号ということになります。
ところがこれに対し、令和の出典となった万葉集の文章は、漢時代の『文選』に似ているので、こちらが本当の出典だとする乱暴な意見が早速出ていました。
しかし、令和という元号を考案した人が参照した古典が万葉集なのであれば、その万葉集の序文に似たものが更に数百年遡る漢籍である文選に入っていて、両者の参照・被参照関係が強く推測されたとしても、典拠となったのは万葉集と理解すべきと思います。故事来歴を引いているのではなく、新しい言葉を考えた際のモチーフなのですからね。
初の「和風元号」の出典となった「万葉集」の「初春令月、気淑風和」との文言について、複数の漢学者らから、中国の詩文集「文選(もんぜん)」にある「仲春令月、時和気清」の句の影響を受けているとの指摘が出ている。 少なくとも、令和という言葉を誰かが生み出そうとしたときに、その人の心の中にあったのは、万葉集の序文が描写した古代日本の春の情景であったと推測すべきでしょう。
仮にその序文の一部が、古代中国の詩の一部を参照していたとしても、一言一句同じものではない以上、その序文が描写したものは、古代中国の詩が描写したものとは異なっているはずです。すなわち、その段階で既に創作が行われているのです。
もっとわかりやすい話に例えると、仮に機動戦士ガンダムSEEDに想を得た書道の作品があったとして、「機動戦士ガンダムSEEDは機動戦士ガンダムに遡るのだから、この書の出典は機動戦士ガンダムだ」という主張が正当かどうか、ということ。
あれ? 難しくなった? |

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