サブやんの”北杜遺産”研究ノート

多くの文化財はその維持と管理に苦慮しています

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<写真資料>

このマップは、北杜市が本年度発行した文化財観光マップです。
 一部見学ができないものや、危険なものもあります。
 これについては別記で解説します。

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 文化財と一言で言っても、それを選定し維持管理処理する過程は複雑である。例えばであるが、枯れ死した国指定記念物「舞鶴の松」にしても、私はこの松が好きで、併せて駒の松とともに、1週間に一回くらいは見守っていた。

 この松枯れは天災と人災が重なって起きた現象で、また国指定というまたは文化財指定とというもっとも動きの鈍い管理体制が最悪の結果を生んでしまった。

 舞鶴の松にマツノマダラカミキリ虫が飛来し、マツノザイセンチュウを生みつけた時にその枝を即座に切ってしまえば、現在はまだ生息していた。

 もうかれが全面に生じたときも一枝には深緑の新芽が出ていた。

 また以前のように、カミキリの飛来着床を防ぐ防御ネットなどで覆っておけば、枯れることはなかった。しかしこの松は、観光目的に全面を枯山水の庭園に改修したこともその一因である。折しも大武川の沿線では赤松虫害が大発生していた。周囲の松の状況は深刻であり、現在もその勢いは止まらない。

 こうした中で南側の赤松林を皆伐採してしまった。私は相談を受けた時に大反対をした。しかし皆伐採は実施され、南側から飛来するカミキリ虫がいっきに舞鶴の松を襲ったのである。

 この時点ではまだ駒の松は無事だったが、しばらくすると南側の枝に変色が見られた。連絡したが遅かった。マツノザイセンチュウの侵攻速度は速く、一時期カンフル剤を打たれたが、時を逸していた。でも現在も葉は赤くなっても、上部にはかすかな緑もみえる。

 しかし北杜市は「文化財指定」を外してしまった。これから個人所有の元文化財はどうなっていくのであろうか。

 まさか文化財指定が切れたら個人の責任ではあまりにも配慮に欠ける。長い間観光や訪れる人を癒した駒の松の末路は寂しい。

 今後除去されるが、その費用は行政で補ってもらいたい。またその後、薬剤処理だけは止めていただきたい。


 さて前回中途で終わった「北巨摩郡勢一班」の史蹟名勝天然物の項を再開したい。この中でどのくらい残存していりのか。別記で追ってみたい。

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