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遅れる山梨県のバイオマスビジネスと資源の活用策
笛吹市・処理センター建設断念 バイオマスタウン黄信号
共同運営の3市が意義 相次ぐ白紙 住民不信感(「山梨日日新聞」2009・11・19)
桃・フドウの生産量日本一を誇り、石和温泉という観光地を抱える笛吹市が、果樹剪定枝のチップ化や宿泊施設の生ごみを堆肥化しようと計画した、パイオマスタウン構想に「黄信号」がともった。
市のバイオマスセンター建設に対し、共同で用地購入をする甲府、山梨、甲州3市が反発、笛吹市が計画を断念した。同市は単独事業で整備する方向で模索しているが、建設のめどは立っていない。4市合同の施設整備は、一般廃棄物中間処理施設の建設地変更に伴う対応だった。
計画が次々に白紙となる中、地元住民は「いつになったら、士地を活用してくれるのか」と行政への不信感を募らせている。
〔共同運営の3市が異議 相次ぐ自紙住民不信感〕
バイオマスタウン構想は、果樹と観光のまちという特牲を生かし、廃棄される有機資源を環境負荷の少ないエネルギーとして活用するプロジエクトパイオマスセンターは剪定枝のチップ化や生ごみの堆肥化、廃食油のパイオ・デイーゼル燃料化を実現する構想の中核施設に位置づけた。
建設地は甲府、山梨、甲州3市と共同運営する一般廃由物中間処理施設の別の場所の移転に伴って候補地から外れた同市御坂町八千蔵・八代町高家の5・5ヘクタールに決定。同センターや環境関連施設を整備する計画を立て、昨年末に土地を共同購入する3市に提案した。
しかし、笛吹市によると、今月開かれた4市長による協議会の席上、3市は同センター建設について「生ごみの分別収集、運搬などの運用コストがかさむ」などとして拒否。
4市は同建設地には別の施設を造ることで再検討することにした。用地買収は先送りとなった。
センター建設見送りについて、市経営政策部は、センターだけでも市単独で整備したい。早急に候補地を探すなど検討していきたい」としている。市関係者は、合併特例債の活用期限となる2015年3月までに用地を確保して建設したい考えだが、庁内では「期限までに用地が見つかるか見通しは厳しい」と打ち明ける。
計画が二転三転することに対し、地権者からは「用地買収だけでなく施設を造ってもらわないと困る。でも4市の財政状況が厳しいので、実現するか不安」「中間処理場の建設予定地を変更された上、実現すると思っていたバイオマスセンター建設も白紙化された。行政側の対応にいら立つ」などの声が上がっている。
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