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以前にも書いたのですが、私は詠んだ歌は基本的にすべて保存してあります。
歌人のみなさんのところで詠んだ返歌も含めて。
先日、ひみ子さんのところで、鯉のぼりの画像を見てこういう歌を詠みました。
連休の 渋滞眺める 鯉なれば 初夏を吸い込み ますらをなるべし(初稿)
ひみ子さんは「いっぱい詰め込みましたね、ふふ。」とコメ返し。
…そ、そうだな。
連休-渋滞-鯉のぼり-初夏の風-男の子…こりゃ自分でも驚いた。
コメントで歌を詠むとき、すぐ出来る場合が多いのですが、30分以上辞書繰っ
て考えることもあります。
この歌は結句が出なかった、甘い結句は気をつけなさい、と言われているので、
困りました、で、ポロッ、と出たのが「ますらを」…これなら端午の節句で強い
言葉だしOK.〜書き込んだものです。
そこで、息苦しさと重厚感を和らげるために「ますらを」を削ったのが次の歌。
連休の 渋滞眺める 鯉のぼり 軽き泳ぎの 風は初夏なり(第二稿)
少し風通しがよくなったか、と思います。
結句に「風」と「初夏」を入れて爽やかな感じが出てきました。
ただ、ちょっと感動の表現が淡白になって「はい、そうですね。以上…」にな
りそうです。
ここはピントを少し整理したほうがいいかな。
鯉のぼりと風(薫風)にしぼってみよう。
風の香に 温もり知りて 鯉のぼり 泳ぐ田畑は すでに初夏なり(第三稿)
うーん、二句目に主観が入ったなぁ〜。
風の香を 胸に含みて 鯉のぼり 泳ぐ田畑は すでに初夏なり(第四稿)
…いまこんなところです。
どうもこれまでの経験から私は“初稿”のヒラメキを、推敲によって失いがち。
推敲するうち、自分でもよくわからなくなります。
そんなとき…というか自分のブログにUPする歌は、ほとんど一週間以上寝かせます。
そうすると再度読んだとき、別の視点や、弱い部分が見つかることがあります。
あまり多く推敲しない私ですが、推敲前の最初の歌は必ず残します。そこには最
初の感動・印象が色濃くありますから。
= 追記 =
と、…ひみ子さんのコメントをいただいて次の推敲を。
強き風 胸に含みて 鯉のぼり 泳ぐ田畑は ますらをを待つ(第五稿)
結句に“ますらを”を復活させ、初句を“強き”として力強さを出しました。
情景とともに、子供の成長を思う表現になりましたが、五句に主観が入っているの
がやや異質か?
連休の 渋滞眺める 鯉のぼり 田畑の青を 映し泳ぎぬ(第六稿)
上句に“連休の 渋滞眺める”を復活させてみました、やはりピントがよくないです
ねえ。
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最近の記事は…
「廣珍堂解体珍書(1-4)」
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/53266784.html
「エレベーターのベビーカー」
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/53250746.html
「使用済Pでヒーリング?」(ファン限定)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/53235322.html
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凄いなぁ。こんなに変わるんだ・・。
私は推敲に悩んだ歌はさっさと捨てる方です。
ひらめきしかないってわけで・・。(汗)
ひろちんさんは熱心だね。
頭が下がるわ!
自分ではどの歌がいいのかわからないけど傑作が多い歌ほど、やっぱり歌会や同人誌でも誉められるって最近気がついて出すのに悩まなくなったかな^^
2008/5/7(水) 午前 0:44 [ ひなたひとみ ]
北山さんの歌は感動がストレートに現われていて好きです。字面や音は推敲出来るけど、感動は推敲出来ませんからね。お互い頑張りましょう。
この記事も第三稿で5日ほど寝せました、第四項が今日推敲したものです。
2008/5/7(水) 午前 1:06
ひなたさんの歌は生活の何気ない断面を切り取る視点が好きです。たしかに推敲しやすいものと、手のつけようのないものがありますね。
ひなたさんのところは言葉に敏感な人たちが集まってるから、傑作と評価がつながるってわかる気がする。
この歌は、ひみ子さんからの“”動機づけ”があったのでここまで推敲出来ました。
2008/5/7(水) 午前 1:14
頑張ってますね。
でも、力強さが消えましたね。
それと、
季重なりですね。風の香、鯉のぼり、初夏、3つ入ると、もったいないですね。私なら、初夏を除けますね。「泳ぐ田畑の広がりの中」とかね。
でも、はじめに出た「連休の渋滞眺める」という歌いだしも、棄てるに忍びないですね。これと二首にしてはいかが?
2008/5/7(水) 午前 5:50
ひみ子さん、えらく詰め込んだ一首目の強さが消えて軽くなっているのは自分でも感じています、でもそれがよいのかどうかはわからない…。
季重なり…ですよねえ、いわゆる表現の重複。初夏を除きますか、さてそれで引き締まった力のある結句が作れるか。
二首にするとしたら、これまた言葉が思い浮かぶかしらん。
ご指導ありがとうございます。m(_ _)m
2008/5/7(水) 午前 6:10
おお、1つの歌を作るのに、こんなに何度も考えるんですねぇ。パッと思い浮かんで終わり…ってんじゃないんだ。思いつくものじゃなくて、完成させていくものなんですね。なんかちょっと勘違いしてたかも…短歌のこと。
2008/5/7(水) 午前 8:04
ひろちんさん、
指導のつもりはないもよ。
友人に助言!!
だって、素直に受け止めてくださるのですもの!!
いくらだって、持ってるものは全部、あげたくなるじゃないですか!!
もうちょっとで、完成ですね!!!
2008/5/7(水) 午前 8:42
ひみ子さん、それじゃ友人からの助言ということにしておきます^^
でもその助言が見事に的を得てるのでひろちんも頑張りますっ。
2008/5/7(水) 午後 0:24
けいよいさん、ここまで突っ込むことは少ないです。一発で出来てUPのときもあれば、何度も推敲することもあります。外で詠んだものはメモ帳に控えていますが、帰るまでに気づいた言葉をいくつも追加していますね。
だだ、推敲するほど迷路に入るのは初心者だからかな?
平安貴族たちは一発勝負で楽しんだ部分もありますね「曲水の宴」で一首詠んで、杯をぐいっと。そういう楽しみ方も出来るものだと思いますよ、短歌って^^
2008/5/7(水) 午後 0:34
6稿の歌は広がりがあってさわやかですね。5稿も捨てがたい、辛吟されている努力は貴重ですね。
2008/5/7(水) 午後 0:59 [ うまれ ]
少し書くぞー。初、「風」がない「初夏を吸い込み」は少し無理があると思う。第二、「軽き泳ぎの」にすると「風」が泳いでいることになる、「軽き泳ぎに」の方がいいかな。第三・四・五、「こいのぼり」が「田畑を泳いで」いる感じ。というわけで、推敲の挙句の六が一番だと思います。お疲れ様でした。
2008/5/7(水) 午後 2:20
こんなに何度も推敲するのですね〜
私は詠いっぱなしです〜(汗)
私も推敲しないといけないかな?
2008/5/7(水) 午後 4:19 [ 星兎心 ]
うまれさん、今回はきっかけがあったおかげでここまで推敲しました。
2008/5/8(木) 午前 0:27
akikoさん、初稿-<初夏を吸い込み>は少し強引かな。二稿-<軽き泳ぎ“に”>ですね。三・四・五-鯉のぼりが田畑を泳いでいる?それはいけない。今回は推敲した甲斐があったかな。
2008/5/8(木) 午前 0:42
鍵-1さん、それが無理がないですよね、でも結句を少し強くしたいという欲がある(笑
2008/5/8(木) 午前 0:44
x_riverさん、いつもここまで推敲している(出来る)ワケではありません^^;
2008/5/8(木) 午前 0:46
推敲稿が何首も並んでいると、それぞれに味わいがあり、まるで何匹もの鯉のぼりが並んで泳いでるみたいですね。これはこれで、詩的で面白い光景かも。第四稿が好きです。
2008/5/8(木) 午前 1:37
ピンパパさん、第四項がいいですか。これだけ並べるとみなさんからいろんな意見が出て、当然だけどみんな違った感性なんだなぁ〜、と思います^^
2008/5/8(木) 午前 1:52
ようやく完成ですか?
良かった!!
連休の 渋滞眺める 鯉のぼり 田畑の青を 映し泳ぎぬ(第六稿)
これ、大好きです。
2008/5/9(金) 午後 6:42
ひみ子さん、まだインパクトに欠ける気がしますが、全体に無理なく整ってきたでしょうか?こうやってみなさんの意見を聞くと、勉強になります。
でも、自分もけっこう頑固だとわかりますね^^;
2008/5/10(土) 午前 2:02