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(3)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/62613533.html
よりつづく
( 4 )
さて、閻魔さまは大晦日に大掃除、正月は休み、といきた
いところだが、年末年始も亡者はやって来る。
基本的に四十九日の処理期限があるうえに、この四十九日
をあまり前倒しで処理することが出来ない。
輪廻の行き先自体は、輪廻振り分け事務所のコンピュータ
がやってくれるのだが、天と人以外に行く亡者からは不服
申し立てがある、これを閻魔さまが再度見直して決裁する
のである。
大晦日は残業、正月三が日は午前中のみ営業の予定だが、
だいたいこういうときに難しい緊急案件が飛び込んで来る
のは人の世と同じである。
その大晦日の残業中に「二条河原商店街から差し入れです
よ」と玉之丞が五段重ねのおせちと雑煮のセットを差し出
す。
閻魔さまもこれには驚いた、
「おお、これは見事だ、美味そうだな、有り難くいただく」
と顔がほころんだ。
元旦、閻魔さまは、始業前に出勤の職員に新年の挨拶(形だけ)
そしてみんなで五段重ねのお重をつつく。
「美味いなぁ」
「さすが二条河原商店街の料理人だ」
「来年は予約しようか、ははは〜」
と、そこへ「緊急事案です、亡者は5分後にやってきます、
至急お裁きを」との連絡。
閻魔さまも休まる暇がない。
せめて午前中に終わってくれればいいのだが。
一方、廣珍堂の家では一家三人の穏やかな正月である。
「初詣に行きましょうよ」と葉子が話しかけている。
となりのボギーが遊びに来ている、飼い主の麻梨子は深酒
で、まだ起きていないのだろう。
そのボギーを追いかけて、
鏡花がトコトコと歩いた。
「わっ、鏡花が歩いたわ」
「おお、やったー」
正月早々、目出度いことである。
次回につづく。
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http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/62610092.html
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閻魔さまもおせちを食べたことがないようですね、だつえばの料理はうまくなさそう。
2014/1/7(火) 午後 2:48 [ enotomo70 ]
enotomo70さん、料理屋のお節は高いですから、独り暮らしの閻魔さまには手が届かない?
落語の“地獄百景亡者戯”なら上等なお節も出てきそうです。
2014/1/8(水) 午前 0:16