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先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。
= 秋濤(しゅうとう) =
1, 貝殻を 打ち上げてゆく 秋濤が いきなり伝ふる 亡き影ひとつ
= 鹿(しか) =
2, 里山に 鹿鳴く声の 近くあり 色づく木々の わづか温ける
= 唐茄子(とうなす) =
3, 首かしげ 煮える唐茄子 見つめる娘 醤油と塩が 背中で交差
= 寒露(かんろ) =
4, 押入れに ヒートテックを 探しゐる 妹の尻は 寒露だらうか
= 茸飯(きのこめし) =
5, 水加減 ちょうどいいわと 妹が 山盛りで食う 熱い茸飯
= 枸杞の実(くこのみ) =
6, 枸杞の実を 採つてきたよと 子供らは 藪の抜け道 誰よりも知る
= 藻に住む虫(もにすむむし) =
7, いにしへの 藻に住む虫の 気配だと 砂をまさぐる 細き指先
・秋濤(しゅうとう):「秋の波」の漢語傍題で「秋怒濤」とも。秋の海は夏よりも波が高く透明感を増した潮が渚に寄せては返しつつ深まり行く秋に趣を添える。
・鹿(しか):単独で用いれば三秋の季語。他の三季を示す語を冠した別題もある。古来その鳴き声が秋の寂寥感をそそるものとして紅葉に配して詠まれてきた。
・唐茄子(とうなす):「南瓜(かぼちゃ)」の別名傍題。他に「なんきん」「ぼうぶら」などの異名もあり、いずれも国外から渡来したことを示す命名法に基づく。
・寒露(かんろ):二十四節気の一つ。前々節の「白露」から「秋分」を挿んで、日ごとに寒さの徴候が現れ始める時季を迎える。暦はこの日から晩秋前半に。
・茸飯(きのこめし):本題の「松茸飯」が縁遠い存在なのでこちらに親近感がある。仲秋として扱う歳時記もあるが大本の「茸」が晩秋であることにそぐわない。
・枸杞の実(くこのみ):晩秋にナス科の落葉低木に生る小果実。鮮紅色に熟したものを乾燥させた「枸杞子(くこし)」は漢方薬剤や枸杞酒として用いられる。
・藻に住む虫(もにすむむし):三秋の季語「われから」の傍題の一つで「藻に鳴く虫」などとも。本題は古今集の恋歌に典拠を持つ虫名であるがその正体は不明。
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最近の記事は…
「062:万年(廣珍堂)」
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/63589560.html
「061:宗(廣珍堂)」
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/63588402.html
「060:孔雀(廣珍堂)」
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/63587188.html
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2、葉の時代に近づく感じですきです。5、味はきのこの方がマツタケより上ですね。
2015/10/12(月) 午後 11:37 [ enotomo70 ]
enotomo70さん、紅葉の時期というのは燃えるような色でも風は冷たいようでどちらでしょうね。
説明にもあるように松茸は庶民には縁遠くなってしまいました、味はしめじのほうが上でしょうが、スーパーではぶなしめじが優勢で本しめじは減りつつあります。
2015/10/13(火) 午前 1:16