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(1)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/63949481.html
よりつづく
( 2 )
禿田、篠田、綾乃、この三人の仕事はといえば、
現世のお祭り側の準備である。
1,この企画の趣旨を書いた手紙を各地の夏祭りの主催者に送り、精霊
が参加できる祭りを整理する。
2,お祭りの主催者に、精霊を安全確実に迎えて送る『迎え火・送り火
セット(誰でもできる簡単説明DVDつき、1セット500円)』を送る
こと。
おおむねこの二点である。
本堂は風通しはよいものの、京都の夏である、暑い。
禿田はとにかく暑さに弱い、事務処理を間違えて綾乃に注意されまく
りである。
篠田「ごめんね、私が地下に入られないばっかりに、冷房が効いてい
なくて」
綾乃「禿田さんを甘やかしちゃダメよ、うふふっ」
この女性コンビちょっと怖いかも…。
夕方、閉門してから境内の広場で『かんたん迎え火・送り火』のやり
方の録画をした。
やわらかで穏やかな煙がふわりと空へ昇っていく。
禿田「うん、うまく出来た、これなら誰でも間違いなく出来る」
綾乃「私たちから見たら簡単だけど、篠田さん、どうかな?」
篠田「うん、説明をしっかり見れば間違えないと思う」
綾乃「上手く戻れない精霊がいたら、私たちが現地に行って処理しな
いといけないんだから」
禿田「えっ、そうなのか」
綾乃「あたりまえでしょ、発案者さん」
各地の夏祭りの主催者にはおおむね好評で、多くの賛同・協力が得ら
れた。
「精霊は我々には見えないのか?見えたら困る」という問い合わせが
あったくらい。
実際には精霊の気配がする、姿を表す精霊もいるが生きているひとに
紛れて誰も気がつかない、これは各地の盆踊りで実証済み。
篠田莉子はずっと本堂で作業だが、禿田と綾乃はときどき閻魔堂の地
下の事務所に行って、本来の亡者の整理の仕事もした。
二週間の作業ですべて片付いた。
あとは夏祭りに来た精霊が精一杯楽しんで、無事に冥土に戻ってくれ
ることを願うばかりである。
篠田「私だけ霊能力がないのってつまんない〜」
禿田「あったらあったでキツイ仕事もさせられるんだぜ」
こうして六道珍皇寺はお盆を迎えた。
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