|
(2)
https://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/64716016.html
よりつづく
( 3 )
ぼくたちも見たことがない金属・材料・加工技術などを次々と開発、ぼくたちが
持ち込んだものより、遥か上の水準のものを作り上げていた。
ステンレスやアルミに代わる金属、プラスチックのような樹脂。
ぼくたちも知らない環境負荷ゼロのエネルギー、それで動く様々な機械・機器、
家庭用品、農機具などなど。
なかには、ぼくたちの時代より進んでいるんじゃないか?と思うものも多い。
特に感心したのは、ひとびとがそれに依存することが少ないように使い方を考
えて決めていることである。
便利になったから機械まかせということがない。
新しい技術や知識はひとの力ではどうにもならない場合の補助と考えている。
村人はみんな以前と同じように、畑で、作業場で、家庭で勤勉に働いているの
である。
そんなことだから、いちばん進歩しているのは医療技術であった。
内視鏡の手術やら人工臓器やら…、
遺伝子技術も進んでいたが聡明な彼らのことである、どう使うか厳しい規定が
ある。
こういうことは村の集会で議論して決めていると言う。
ぼくが驚いたのはエネルギーである。
大気中の物質や宇宙からやってくる粒子をいくつか取り出して反応させエネル
ギーを取り出し、そのあともう一度反応させて元の大気や宇宙に戻すというすご
い技術。
このエネルギーの配布も電線やパイプを必要としない、無線で必要な場所に
送られる。
発想や材料の発達が僕たちの世界とは別の方向に行くとこういうことになるの
か?
しかし!
ぼくは大きな懸念を持った。
この進歩は世界中に拡散したら、歴史が変わってしまう。
そうなるとぼくたちの時代はどうなってしまうのか?
SFで出て来る時間の流れの矛盾である。
下手をしたら、ぼくたちの存在自体も危うい。
慌てて、廣珍堂さんに相談の手紙を出した。
翌日には返事が来て、
- - - -
こちらで時空間の専門家(超科学者集団のことだ)に調べてもらったら、結論
から言えば『大丈夫」である。
ひろくんたちがいた時空間と、その中世イタリアの時空間は別のもので、かつ
平行に流れている状態で交わることがない(パラレルワールド)らしい。
(廣珍堂)
- - - -
とのこと、
ホッとした。
次回-反乱(1)
https://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/64723815.html
へつづく
目次へ戻る
https://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/64716011.html
|