ひろちん。のBLOG

西日本と日本海側も油断してはいけない-地震。

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季語短歌19-8-5


  先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。



 1,  = 灼く(やく) =

 青春がビキニの背中灼いてゐる文芸部だつて合宿なのだ


 2,  = 梅雨明け(つゆあけ) =

 梅雨明けにマックシェイクをつよく吸ひ停止している頭蓋骨内


 3, = 涼し(すずし) =

 北山の杉の道なる涼しさよ清水は今日も暗く湧き出づ


 4, = 雲の峰(くものみね) =

 蝉取りの子供の背中守りつつ記憶の底へ入る雲の峰


 5, = 氷室(ひむろ) =

 氷室持つ村はいつしか廃村に街の祈りも忘れしところ


 6, = 白南風(しろはえ・しらはえ) =

 白南風がビルの先のみ撫でて去る都会の底のひとの混濁 


 7, = トマト =

 じうじうとトマトの熱が染みてゆきフライパンには眩しいパスタ



・灼(や)く:晩夏の時候季語で、対象物にこれを冠した「灼岩(やけいわ)」「日焼岩」などの傍題も。太陽の直射光を受けて地上の物が燃え立つような熱さになった状態を詠むにふさわしい近代の季語。

・梅雨明(つゆあけ):晩夏の時候季語で「梅雨あがる」などとも。関東甲信越地方は平年より大幅に遅れて昨日ようやく梅雨明けが発表された。鬱陶しい梅雨から抜け出したものの今度は蒸し暑い真夏日が続く。

・涼し(すずし):三夏の時候季語。単字漢語「涼(りょう)」やその熟語「涼気」「涼味」などの傍題も。「暑し」も同季にあるが、その対極を求める心が「涼し」の本意。これを「新涼」とすれば初秋の季語に。

・雲の峰(くものみね):真青な夏空に沸き上がる積乱雲の雄姿を聳え立つ山嶺に喩えた三夏の天文季語。「入道雲」「雷雲」「峰雲」などの傍題でも。

・氷室(ひむろ):晩夏の生活季語。冬に採取した献上用の雪や氷を夏まで貯えるために山陰などに掘った穴。古代から伝わる習わしで『日本書紀』にその記事が見える。現代では天然氷の貯蔵所にもこの名を用いる。

・白南風(しろはえ・しらはえ):晩夏の天文季語。梅雨空を吹く仲夏の「黒南風」に対して、夏の陽光がまぶしく照りつける時季に南から吹き寄せる爽やかな季節風をいう。

・トマト:晩夏の植物季語で「赤茄子」の和名や「蕃茄(ばんか)」の漢名傍題も。ペルー原産で明治初期に観賞用として渡来したのが、後に日本人向けの味に改良され食用野菜として普及した。

季語短歌19-7-29


  先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。



 1,  = 凌霄花(のうぜんか) =

 サルスベリ・ノウゼンカズラが眩しさを競い合つてる日陰なき道


 2,  = 大暑(たいしょ) =

 宿題を溶かしたくなる大暑には太宰の闇も昼寝の枕


 3, = 河童忌(かっぱき) =

 ゆふぐれに冷やしきゅうりが食ひたしとカレンダーには河童忌がゐる


 4, = 向日葵(ひまわり) =

 モーツァルトの短調の底に向日葵の気配呼び込む三連音符


 5, = 片蔭(かたかげ) =

 片蔭の古道に汗を拭ひつつ古墳の緑膨らむ見たり


 6, = 兜虫・甲虫(かぶとむし) =

 古典的曲線背負ひ甲虫フラクタルなる幹を登りぬ 


 7, = 滝(たき) =

 穏やかな菩提の滝の砂の色北山杉のざわめくなかに



・凌霄花(のうぜんか):晩夏の植物季語で単に「のうぜん」とも。枝先に橙黄色の花を数多く付けて樹木や壁を這い上るところから、これに「蔓」を添えて「のうぜんかずら」とも呼ばれる。

・大暑(たいしょ):二十四節気の一つ。暦の上では「暑中」に入って15日目。例年ならば晩夏の後半期を迎えて暑さの頂点に達する時季であるが、今年はまだ梅雨も明けず、その気配すら感じられない。

・河童忌(かっぱき):晩夏の行事季語。昭和二年のこの日に三十五歳で自ら命を絶った芥川龍之介の名作「河童」にちなむ忌日で「芥川忌」や俳号に基づく「我鬼忌」の別称傍題も。

・向日葵(ひまわり):晩夏の植物季語で「日車(ひぐるま)」「日輪草」などの別名傍題も。北米住民が種子を食用としていたのをスペイン人が持ち帰り普及させたもので、日本には江戸初期に中国経由で伝来した。

・片蔭(かたかげ):晩夏の天文季語で「片かげり」「夏蔭」などの傍題も。真夏の陽光が、家や樹木にさえぎられて道の片側にできる日陰。通行人はそこを選ぶようにして歩く。

・兜虫・甲虫(かぶとむし):三夏の生類季語。雄の成虫の持つ大きな角が兜の前立(まえだて)を思わせるところからこの名がある。ナラやクリなどの樹液を好んで集まる。最近は人工孵化による商品化も。

・滝(たき):三夏の地理季語で「瀑布」「滝風」「滝壷」などの傍題も。江戸期までは季語の扱いを受けず、そこから生まれる涼気を本意として夏の季語に定着したのは近代以の降のこと。

季語短歌19-7-22


  先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。



 1,  = 羽抜鳥(はぬけどり) =

 少年の息の熱さに羽抜鳥飛び立つ空を見失ふなり


 2,  = 閻魔参(えんままいり) =

 俺の指握つたままのひとはいま閻魔参の寓話の主に


 3, = 海月(くらげ) =

 ふたりには浮き輪ボートの眩しくて海月がふたつ付き添ひて揺る


 4, = 夏帽子(なつぼうし) =

 夏帽子漏れたるひかりぱらぱらと君の頬撫で紅は始まる


 5, = 時計草(とけいそう) =

 分刻み秒刻みなる時計草e^iπの花芯の深さ

  *e^iπ(イーのアイパイ乗)オイラーの等式(e^iπ+1=0)で知られる。


 6, = 浴衣(ゆかた) =

 ぎゆうぎゆうの電車に浴衣の汗が満ち彼女らはまだ恋人がない


 7, = 夏燕(なつつばめ) =

 ブラウスに一瞬の影夏燕宿題なんて忘れてしまへ



・羽抜鳥(はぬけどり):晩夏の生類季語で「羽抜鶏」「羽抜鴨」などの個別名傍題でも。鳥はこの時季冬羽から夏羽に抜け替わる。その時分に見られる羽の整わない姿の鳥をこの名で呼ぶ。

・閻魔参(えんままいり):陰暦正月十六日の「初閻魔」に対して七月十六日を閻魔の「大斉日」といい、地獄に堕ちた罪人を茹でる釜の蓋を開けて鬼が休みを取るので、亡者が釜茹での責め苦から逃れる日とされる。

・海月(くらげ):三夏の生類季語で「水母」の別表記でも。水中を浮遊し、傘状の体を開閉して泳ぐこともあるが、多くは潮流に乗って移動する。『古事記』にその名が見え古くから身近な生物であった。

・夏帽子(なつぼうし):三夏の生活季語で、個別傍題にあたる「麦藁帽(むぎわらぼう)」「パナマ帽」などの総称。装身具として用いられるばかりでなく、熱中症などから身を守る効果も。

・時計草(とけいそう):三夏の植物季語。中南米原産で夏から秋にかけて釣鐘状の蕾から花が開き夜は閉じるところから「西蕃蓮」の漢名も。

・浴衣(ゆかた):三夏の生活季語。風呂上がりや夕涼みなどのくつろぎの折に着用されるばかりでなく、最近では鮮やかな色に仕上げられた外出着としても好まれる。

・夏燕(なつつばめ):三夏の生類季語。「燕」は渡来する時季から仲春の季語とされるが、この季節にも餌を求めて盛んに飛び回る。その敏捷な飛翔体に「夏」を冠して当季に招き入れた。

季語短歌19-7-15


  先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。



 1,  = 雨蛙(あまがえる) =

 校庭の池のほとりの雨蛙男子と女子をひとりずつ呼ぶ


 2,  = 四万六千日(しまんろくせんにち) =

 雨上がる四万六千日の朝参道の水を舐める猫ゐて


 3, = 蛞蝓(なめくじ) =

 蛞蝓は流しの下の暗がりに塩をかけられ動かざりけり


 4, = 胡瓜(きゅうり) =

 まな板の上に胡瓜の深き青纏はせて指夏をつかみぬ


 5, = 夏料理(なつりょうり) =

 もぎたての完熟トマトの甘きこと猛暑日を盛る夏料理なら


 6, = 井守・蠑螈(いもり) =

 今日もまた井戸端会議の書記となり議事録を食うイモリの朱み
 *朱み(あかみ) 


 7, = 蟹(かに) =

 小川から蟹の探検のぼり来て水の底なる夏草の庭



・雨蛙(あまがえる):三夏の生類季語。雨の気配を感じると鳴きだすところからこの名が。手足の円盤状の吸盤で木の枝や草の葉に張り付く姿から「枝蛙(えだかわず)」の別名も。

・四万六千日(しまんろくせんにち):晩夏の行事季語。この日に参詣するとその日数お詣りしたと同じ功徳があるとされる。東京浅草観音境内で開かれる「鬼灯市(ほおずきいち)」の傍題も。

・蛞蝓(なめくじ):三夏の生類季語。古名ナメクヂから生まれた「なめくぢり」「なめくぢら」の別形傍題も。陸生巻貝の貝殻が退化した生物で、腹面を伸縮させて移動し銀色に光る粘液の跡を付ける。

・胡瓜(きゅうり):晩夏の植物季語。栽培法の改良によって季節感の薄れた野菜の一つであるが、水気が多くて甘みと歯応えのある当節のものが本来の味を教えてくれる。

・夏料理(なつりょうり):三夏の生活季語で同季別題の「冷奴」「水貝」などの料理の総称。食材ばかりでなくそれを盛る容器を冷やしたり、涼感を覚えるような器を用いたりする工夫がこらされる。

・井守・蠑螈(いもり):三夏の生類季語。腹部に赤と黒の斑点があり「赤腹」とも呼ばれる。池・沼の水辺、ことに人家近くの井戸に棲息するところから「ヰ(井)モリ(守)」の名が生まれた。

・蟹(かに):三夏の生類季語。「沢蟹」「川蟹」などの傍題が示すように、山・川や磯辺に棲む小蟹の総称。食用の「毛蟹」「鱈場(たらば)蟹」などは三冬の季語。

季語短歌19-7-8


  先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。



 1,  = 梔子の花(くちなしのはな) =

 汗拭きし君の手巾は梔子の花の軽さよ風とともなる


 2,  = 梅雨雷(つゆかみなり) =

 田を打てる梅雨雷の厳しく吾は鎌を研ぐ閃光の下
 
*厳しく(いつくしく)


 3, = 風鈴(ふうりん) =

 風鈴に朝顔のいろあふれたり理科の観察する軒の下


 4, = 葭切(よしきり) =

 夏の日の深きみどりへ沈みゆく葭切の影追ふひともなく


 5, = アロハシャツ =

 この部署は誰もハワイを知らなくて事務所は蒸れるアロハの色に


 6, = 朝顔市(あさがおいち) =

 朝霧はうすむらさきを冷やさむと朝顔市に水のしづけし
 

 7, = 小暑(しょうしょ) =

 泣いてるの、水だね、という君の手が小暑の胸をずつと撫でてる



・梔子の花(くちなしのはな):仲夏の植物季語。この時季に高い香気を放つ純白の花を開き、秋には黄色染料や漢方に用いる実を付けるところから「花」と「実」を添えて季題を区別する。

・梅雨雷(つゆかみなり):仲夏の天文季語。本題よりも「梅雨の雷(らい)」の五拍形が好まれる。三夏にわたる「雷」は梅雨明け近くに発生しやすいところから「梅雨」を冠して当季とした。

・風鈴(ふうりん):三夏の生活季語。風の立てる音色に涼を感じさせる繊細な工夫が施された夏の風物の一つ。かつてはこれを屋台に吊り並べて売り歩く商人をいう「風鈴売」の傍題も。

・葭切(よしきり):三夏の生類季語で「行々子(ぎょうぎょうし)」の別名や「大葭切」「小葭切」などの個別名傍題も。夏の繁殖期に、河沼地に生える葭の茎を使って巣を作る。

・アロハシャツ:三夏の生活季語で「アロハ」の省略形傍題でも。第二次大戦後にハワイから渡来した半袖開襟シャツ。当初は海浜で着用されたが、後に街頭や仕事場などでも見かけるようになった。

・朝顔市(あさがおいち):仲夏の行事季語。毎年7月6日から8日まで東京入谷鬼子母神の境内で開かれる。梅雨時と重なるので雨に遭うことも多いが、それも趣の一つに。

・小暑(しょうしょ):二十四節気の一つ。今日から季節は「晩夏」に入り「暑中」の時季を迎える。梅雨と重なって、暑さと湿気に悩まされ寝苦しい夜が続く。


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