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先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。
1, = 草刈り(くさかり) =
草刈りの頭のうえで鳴く鳥は麦わら帽子とすでに友なり
2, = 山椒魚(さんしょううお) =
草木が暗く覆へる谷川に山椒魚が悟ることわり
3, = 万緑(ばんりょく) =
万緑を茶碗のなかへ含ませる茶筅の速さ昇華する指
4, = 老鶯(おいうぐいす) =
Youtubeで老鶯の声を知る非常進入口は三角
5, = 蜜豆(みつまめ) =
冷蔵庫にコンビニ蜜豆隠れてて事情聴取が始まる深夜
6, = 南風(みなみ) =
古ビルのメイド喫茶を訪れた南風が舐めるパフェの真っ白
7, = 甘酒(あまざけ) =
こいびとといふ甘酒のあるところしよつぱい汗も交はるがよい
・草刈(くさかり):三夏の生活季語で「草刈る」の動詞形でも。家畜の飼料や雑草除去などのために野原の草を刈ること、またそれを行う人。傍題の「草刈鎌」は当今では「草刈機」に変わった。
・山椒魚(さんしょううお):三夏の生類季語。渓流や湿地に生息する両生類で巨大なものは1mを越す。「はんざき」の別名を読みに用いることも。
・万緑(ばんりょく):三夏の植物季語。夏の草木が生い茂るさまを表す当季の基本季語の一つ。王安石の詩句「万緑叢中紅一点」を典拠とする例句がこの季語を定着させるきっかけとなった。
・老鶯(おいうぐいす):夏の鶯をいう漢語「老鶯(ろうおう)」から出た三夏の生類季語で「夏鶯」「残鶯(ざんおう)」などとも。春を人里で過ごした鶯が山中に戻り豊かな囀りを聞かせる。
・蜜豆(みつまめ):三夏の生活季語。茹で豌豆に寒天や果実を入れ蜜をかけた和菓子。傍題「餡蜜」はこれに餡を添えたもの。四季を通じて食されるが、陶器やガラス鉢に盛られた姿が夏の涼感を呼ぶ。
・南風(みなみ):夏に吹く湿った南寄りの弱い風を指す三夏の天文季語。「大南風(おおみなみ)」はその強い風。関東以北の風位方言で、他の地域では同季別題の「はえ」「まじ」などを用いる。
・甘酒(あまざけ):三夏の生活季語で「一夜酒」の別名傍題も。現代では寒い時期の飲み物として好まれるが、かつては夏の暑さを忘れるのにこれを熱くして飲んだところから当季の季語に。
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