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先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。
1, = 蝙蝠(こうもり) =
蝙蝠は二次曲線で飛んでゆきぼくのテストは紙ヒコーキに
2, = 枇杷(びわ) =
枇杷の皮を半分剥いた少年に幼馴染の子が近づいて
3, = 夏帯(なつおび) =
夏帯に髑髏の柄を見つけたりあやかしたちの陽のあたる場所
4, = 鴨足草(ゆきのした) =
暗がりに雪の記憶を抱へつつ鴨足草咲く真夏日の路地
5, = 梅雨の星(つゆのほし) =
一条の戻り橋へと梅雨の星鋭く落ちて祝詞はじまる
6, = 金亀子(こがねむし) =
さみどりのエプロンぶんぶん追ひかけて今夜のおかずを問ふ金亀子
7, = 父の日(ちちのひ) =
父の日の龍はまつすぐ降りきて我の頭を稲妻で撫づ
・蝙蝠(こうもり):三夏の生類季語で「かはほり」の古名や「蚊食い鳥」の別名も。飛翔の可能な唯一の哺乳類で、夏の夕方などに餌を求めて空を舞う姿が目に付くようになるところから当季の季語に。
・枇杷(びわ):仲夏の植物季語。暖地で栽培される中国原産のバラ科の果樹。冬に小さな「枇杷の花」(仲冬の季語)を付け翌年梅雨の頃に橙色の実を結ぶ。
・夏帯(なつおび):女性がこの時季の和服に用いる帯をいう三夏の生活季語で「単帯(ひとえおび)」の傍題も。軽やかな薄手の生地に淡い模様を浮き出したりなどして暑さの中に涼感を演出する。
・鴨足草(ゆきのした):ユキノシタ科の常緑多年草「雪の下」を指す仲夏の植物季語。生類の肢体に擬えた熟字表記で「虎耳草」とも。日陰の湿った場所に自生し五・六月頃に五弁の小花を付ける。
・梅雨の星(つゆのほし):仲夏の天文季語。梅雨の雨が降り止んだ夜空に雲の間からわずかに姿を見せる星。麦秋の頃によく見られるところから出た牛飼座の主星の和名「麦星」「麦熟星」の傍題も。
・金亀子(こがねむし):三夏の生類季語で「黄金虫」とも。光沢のある金緑色の外皮を持つところからこの名が。夏の夜に灯火を求めて飛来し賑やかな羽音を立てる。同科異属の「かなぶん」も傍題に。
・父の日(ちちのひ):仲夏の生活季語。1910年に起源を有するアメリカの行事で六月第三日曜日がその日にあたる。日本で「母の日」に比肩するに至ったのは近年のことであるがどことなく影が薄い。
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