ひろちん。のBLOG

西日本と日本海側も油断してはいけない-地震。

廣珍堂と仲間たち

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廣珍堂と仲間たちの楽しくエロリン?な日々のお話し

※廣珍堂が主人公でも完全な魔界系は、書庫〈あやかしの書き物〉です。
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廣珍堂の藁人形(4)

(3)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/62490627.html
よりつづく

           ( 4 )

路上生活の寒い夜はたまらない。
せめて地蔵堂の中に入りたいが、地蔵堂内部は冥界魔術判定所の
玉之丞さんの管轄で、簡単に入れる場所じゃない。
下手に入ると出てこられなくなる。

夜更けに地蔵堂の軒下でブルブル震えていると、人影が。
狐庵さんと麿令助さんである、
「あ〜、作者なのに困ったもんだ」
「こりゃアカンな」

と、狐庵さんが「妖術解除」と書いた護符をひろちん。の額にペタッ。
「えっ、妖術…、まさか紗紗さんの」
「そうだ、わしらより簡単に紗紗さんの妖術にかかるとは情けない
作者だ」
「や、やられたー」
紗紗さんが店の戸を少し開けてこちらを見て笑っている。

狐庵さんがさらに「強制帰還」と書いた護符をペタッ。

「え、あれ、あっ…」
気がついたら、パソコンの前でうとうとしていた…。

あわてて通帳を見ると、サロン・ド・紗紗で散財した形跡はない。
完全に紗紗さんの妖術にやられていた。

翌日、ひろちんは各種護符を懐に入れて身を守り、紗紗さんを訪ねた。

「てへっ、」と笑う紗紗さん。
「いったい、いつ、どの時点で妖術をかけたんだ」
「そりゃ、ひろちんさんがこのネタを書こうと思ったときよ、私が打
ち付けた藁人形は偽物の囮でしたぁ」

「ということは廣珍堂に相談に行ったとき…すでに」
「うん、廣珍堂さんも最初からひろちんさんで遊ぶつもりだったワケ」
「ち、ちくしょうー、廣珍堂も仲間か」
「うん、私たちがひろちんさんを路上生活者にするわけないでしょ、
作者なんだから考えてみたらわかりそうなものだけど、うふふっ」

登場するキャラクターが強烈だと、勝手に動いて話を作っちゃうこと
ってあるんだよなー。

作者はその動きをなぞって文字に起すだけ…。

商店街と閻魔さまの正月(1)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/62610122.html
につづく〜


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http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/62486045.html

廣珍堂の藁人形(3)

(2)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/62487596.html
よりつづく

           ( 3 )

    ☆

そんなある日、
紗紗さんが廣珍堂を訪れ「ひろちんが頻繁に昼間に○△□しに来て困る」
と言う。

廣珍堂は「それは縁切りだな」と、藁人形を渡し、K神社の杉の木に打
ったらどうかと助言した。
K神社は防犯カメラがあるが紗紗さんは妖力で姿を隠せるので問題ない。

紗紗さんは教えてもらった神社の大木の前に立ち、藁人形を打ち付ける
直前に「はた!」と思いついた。

本来藁人形に「ひろちんもう来るな」と書くべきところを、
「毎日、サロン・ド・紗紗に来て、ヒグチさん一枚以上を落としていく
こと」(ユキチ先生じゃないのは情けである)
と書いて、釘をカーン!

翌日からひろちんは紗紗さんのところで確実にヒグチさん一枚以上を
飲み食いしていくようになった。
ひろちんも気がついたら自分がサロン・ド・紗紗に行っているのだが
何故だか判らない、不思議である。

貧乏人のひろちんはまたたく金がなくなり、路上生活者になってしま
った。
二条河原商店街をウロウロして地蔵堂の軒下で寝泊まりしている。

地蔵堂の向かいにサロン・ド・紗紗があるので、紗紗さんにお願いして
残飯を分けてもらって生き延びている。
ひろちん用ゴミ箱と書いて分けてくれているが、ほぼ食い残しである。

路上生活といえばアルミ缶集めや段ボール集めがあるが二条河原商店街
では、そういうリサイクル品はあまり出ない。

小説家の亜希子が毎晩ビールを飲んで、その空き缶が出るのと、コンビ
ニのゴミ箱から少し回収出来る程度。
ダンボールで商品を仕入れる店は八百屋「おふ長」と和紙の狐庵さんの
ところぐらいで、枚数も限られている。
ひろちんは紗紗さんのところの残飯頼みである。

地蔵堂のタマはあまりひろちんに懐かない、まあタマが懐いているのは
毎朝地蔵堂の掃除をしてくれるトン子ぐらいか。
ときどき麻梨子の飼い犬のボギーが「大丈夫かぁ〜」という顔で見に来
る。

(4)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/62492213.html
につづく


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http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/62486045.html

廣珍堂の藁人形(2)

(1)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/62486063.html
よりつづく

           ( 2 )

もっとも、オーダーメイドでも藁人形が効くかはわからない。
逆に呪ったほうに災厄が降り掛かることもある。
そういう不確定性やリスクを説明した上で、どうしてもというひとに
だけ売る。

セットを揃えるのに時間がかかるので、一週間後に再度来てもらって
渡す。
この一週間で考え直すひとも多い。
廣珍堂もそれが無難だと言う。

効いたと思われるケースは、相手がつまずいてコケた〜から、交通事
故死〜までさまざまであるが、まあほとんどは効かない、気持ちだけ
である。

逆に呪ったほうがやられたというのは、能や謡曲で知られる“鉄輪(かなわ)”
で、相手の男が陰陽師を立てて対抗してきて、女のほうが逃げ惑い井
戸に飛び込んで死んでしまった、という話である。

そんななか、廣珍堂がこれは成敗してやる、と思ったのが過去一件あ
った。
妻の親類縁者から金をだまし取って、長年に渡って複数の女に貢いで、
家庭に戻らず女と逃げて、行方不明のものである。

廣珍堂は「これは私がK神社の最強の霊力の杉の木まで同行して退治
します」
と依頼者とともに丑の刻参りをしたものである。
〜防犯カメラに写らないよう魔術で姿を隠した。

さすがに強力で、釘をコン〜と打った瞬間、相手は真夜中に眠ったま
ま頭蓋骨が爆発して即死。
医学的にありえない…。
やはり本気の廣珍堂は怖い。

その一件以外は廣珍堂も“まじない”程度のものだと考えている。
コケたひとも交通事故死したひとも、呪いのせいではなくて、何もし
なくてもそうなった〜と考えている。

素人が簡単にそんな呪術パワーを出されては、廣珍堂も二条河原商店
街の魔術使いたちも、立つ瀬がない。

(3)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/62490627.html
につづく


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http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/62486045.html

廣珍堂の藁人形(1)


          ( 1 )

廣珍堂古書店には本以外に魔術(呪術)道具も販売している。
もちろん誰にでも売るというわけではないし、まあ入門者用ばかりである。
自動メモ術、机の上自動整理の術とか、その程度。

そのなかに例外的に“丑の刻参りの藁人形セット”がある。
これは自宅の自分の部屋でこっそり行うためのものである。
インターネット上にも通販サイトがあるが、廣珍堂は直接販売のみで、
宣伝もしない、口コミだけである。

本来は専門の神様のいる神社(おおむね縁結び系)のところへ行くべき
なのだが、なにしろ今はどこでも防犯カメラが設置されていて、秘密裏
に丑の刻参りが出来ない。
丑の刻参りは他人に見られたら効力を失うのである。

廣珍古書店には口コミだけでも一ヶ月に2〜3人は来る。
ほとんどは女性客で、まず訪問時に、どういうことを願っているのか出来
るだけ聞き取る。
その内要に合わせてひとりずつオーダーメイドで微妙に違う道具や呪文を
揃えなければならないからだ、もちろん廣珍堂が自ら調達してくる。

藁人形、打ち付ける板、五寸釘、祭壇、衣装、結界を作るしめ縄、など。
狙うひとを「隣の部署に異動させる」のと「あの世に送る」のとではレベ
ルが違う。

値段も最初の面談のときに、廣珍堂が見極める。
金のあるひとからは取る、金はないけど切実というひとには格安。
金持ちの夫の浮気を封じたいというマダムに、1000万円で売ったこと
が2回ある。
キャッシュで払ってくれて、廣珍堂古書店は大儲け、稀少で高価な魔界
の本を買いあさった。

逆に夫は職がないのに女遊びがやめられず、子供の服も買えないという
主婦にはワンコイン=500円である。

まあ、OLの色恋沙汰なら5〜6万、サラリーマンの夫の浮気封じなら2〜3万
というところである。

(2)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/62487596.html
につづく


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http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/62486045.html

廣珍堂の藁人形-目次

 

  ☆『廣珍堂と仲間たち』シリーズ

   廣珍堂の藁人形(1-4)


       廣珍堂シリーズは基本読み切りの-怪しい古本屋と楽しい町内の話です。
        ☆このシリーズとしては久しぶりですが、作者は忘れていませんよー。


   (1)をUPしました。(10月12日)

   (2)をUPしました。(10月13日)

   (3)をUPしました。(10月15日)

   (4)をUPしました。(10月16日)


廣珍堂 - 古書店廣珍堂店主。魔術を使う。
麿令助(まれすけ) - 画材屋店主で画家。絵画で魔術を使う。
狐庵(きつねあん)- 和紙専門店店主で書家でもある。護符を書くことが出来る。
トンコ - 貸本屋と漫画喫茶「頓チン屋」の店主、地蔵堂を通じて魔界と関係がある。
紗紗 - 小料理店『サロン・ド・紗紗』のママで店主。魔法、妖術使い。
タマ - 地蔵堂の猫。
ボギー - 廣珍堂の隣の麻梨子のペットの犬。
ひろちん。 - この話の作者。ときどき物語になかに現れる。


 - - - - - - -
最近の記事は…
「季語短歌13-10-14」
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/62488981.html
「映画は字幕、吹き替え?」
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/62484579.html
「部屋選びでコレは欠かせない」
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/62483126.html

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