ひろちん。のBLOG

西日本と日本海側も油断してはいけない-地震。

廣珍堂と仲間たち

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廣珍堂と仲間たちの楽しくエロリン?な日々のお話し

※廣珍堂が主人公でも完全な魔界系は、書庫〈あやかしの書き物〉です。
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紗紗さんの絵(3)

(2)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61870673.html
よりつづく

           ( 3 )

「うーん、スケッチしていたとき何となく感じた、見えるとい
うのとも違うんだな、説明しにくいが」
「えっ、それじゃ私たちみんな透けて見えるの?」
「いやいやそんなことはない、絵を描くために筆やペンを持っ
たときだけだ、四六時中透けて見えたら、わたしがたまらんよ」
「へえ〜そうなの…」

三枚目は、抽象絵画である。
もはやどこが人間の形なのかわからない。
いくつかの直線・三角・四角・丸が交錯しているだけ…。
「この絵に時間がかかった、単純な形に紗紗さんのイメージを
納めるのは大変だった」
「これが私なの…?」
「ああ、100%紗紗さんのイメージなのだが」
「ごめんなさい、わかんないですぅ…」
「これは抽象絵画の好きなひと向けですから気にしないで下さ
い、紗紗さんはそのままで十分美しいですよ」
「あら、お上手、うふっ」

画廊で公開した日、
早速やってきたのが廣珍堂と狐庵さんである。

廣珍堂は、
「おお、三枚も描いたんですか、どれもいいですな、この抽象
絵画も紗紗さんなんでしょうね」
「これは紗紗さんの奥のほうにあるものをイメージとして捉え
て描いたものです」
「さすが麿令助さんですな、切り口が違う」
廣珍堂は麿令助の絵画を多く見ているので、これぐらいのこと
をやるだろうと見当はついていた。

一方、狐庵さんは『日光浴する裸婦』を凝視している。
「ほう、こうなっとるんですか、…えっ、麿令助さん、紗紗さ
んの裸を見たんですか?」
「いやいや、これは想像で描きました」
「それにしてもよく描けている、出来ればココのところをもう
少し細かく描いて欲しかった、本物はさぞ…」とニヤニヤ。

さらに抽象画のほうにも寄ってきて、じーっと見てる。
〜線がなんとなくM字のようにも見える直線の交叉部分に二重
丸が描かれている、

「うーん、これは“あそこ”だな、麿令助さん、この絵の具の下
がどうなっているか是非知りたい」
「えっ、そこは重ね描きしていませんよ、それに“あそこ”じゃ
ないですし…」
「ここが“あそこ”でなくて何処だというんだ」
「…まあ、そういうふうに楽しんでいただいてもかまわないで
すけど」
廣珍堂が、
「狐庵さんの妄想力も侮れんな〜」

麿令助さんは絵を描いてもらった御礼ということで、またサロ
ン・ド・紗紗でご馳走になったらしい。

ご馳走が何であったか…、そこまで詮索はしない。
 


 次回へつづく〜


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http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61869018.html

紗紗さんの絵(2)

(1)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61869026.html
よりつづく

           ( 2 )

紗紗さんの絵はアトリエではなく鴨川の河川敷公園で描くこと
にした。ここは適度に草花があり芝生もある。

衣装は普段は店では和服なので、あえてフワッとしたワンピー
スに日傘である。
屋外なのは印象派風の光や風を描きたいらしい。
モネの絵にそういうのがあったような…。

ふたりの見張りは麻梨子のペット犬のボギーだけである。
もっともボギーは見張りというより河川敷を走り回りたいだけ
である。

平日なので通行人は少ない、それにどう見ても画家とモデルと
いう風景なので、ときどき麿令助のスケッチを離れて見るひと
がいるくらいである。

数時間で立ったポーズと腰を下ろしたポーズで数枚スケッチし
た。
「あとはアトリエで仕上げる、さあどうなるかな」
「楽しみです〜、麿令助さんっ♪」

紗紗さんの絵は一ヶ月ほどかかって出来上がった。
画材店の横の画廊に展示するということで、紗紗さんは前日に
見せてもらいに行った。

絵は三枚描かれていた。
一枚目は、印象派風である、これは当初のメージどおり、眩し
い光とやわらかな風がよく描かれている。
紗紗さんもエレガントで清潔で優しい感じである。

二枚目は、ヌードであった。…やっぱり。
腰を下ろした姿の『日光浴する裸婦』である。
当然、麿令助が脳内でイメージしたものなのだが…、
それを見た紗紗さんは驚いた。

体型が本物そっくりなのである、胸もポチもヘアの形もホクロ
の位置まで…
「ま、麿令助さん、どうして知ってるの…」

(3)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61872240.html
につづく


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http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61869018.html

紗紗さんの絵(1)

 - - -
廣珍堂 - 古書店廣珍堂店主。魔術を使う。
麿令助 - 画材屋店主で画家。絵画で魔術を使う。
紗紗 - 小料理店『サロン・ド・紗紗』のママで店主。魔法、幻術使い。
狐庵(きつねあん)- 和紙専門店店主で書家でもある。
ボギー - 診療所の麻梨子のペットの犬。
 - - -
『裁縫部・アンド・ぼく』vol.59-綾水さんと廣珍堂(4)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61864218.html
より分岐(=後日談)


           ( 1 )

麿令助と廣珍堂がサロン・ド・紗紗のカウンターで飲んでいる。

今日は紗紗さんの奢りである。
ふたりとも酒は強くないので料理がメインである。

紗紗さんが、
「麿令助さん、すごいわぁ〜、だってアンドロイドの中身を描
きわけちゃうんだもの」
麿令助は、
「自分自身、よくわからんコトなんだよ、直接見えないものが
イメージ出来るというか、だけど廣珍堂さんがが確認しないと
描き出せているかわからんのだ」

「廣珍堂さんの規模の大きい魔術見たの初めて、驚いちゃった
だって、アンドロイドを人間にしちゃうんだもの」
廣珍堂は、
「ああ、あれは二人目だ、一人目のときは苦労したが、今回は
エネルギーが十分あったのでさほど難しくなかった」

「ふたりとも凄いわぁ、わたしの妖術なんか遊びみたいな感じ
だわ」
廣珍堂が、
「いや、紗紗さんもかなり能力がありそうだぞ」
「あら、使えるときがあるかしら」
「そういうことがないことを願ってるけどな、ははは」
「そうよねー、ふふふ」

少し酔ったところで麿令助が、
「よかったら紗紗さんをモデルにして描きたいのだが、どうか
な?」
「わっ、うれしいっ、でも…ヌードはちょっとねえ〜」
「いやいや、服を着たものでもかまわんよ」
「それじゃお願いしちゃおうかしら、うふっ」

次の商店街の休みの日、下絵を描きに出かけた。

(2)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61870673.html
につづく


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http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61869018.html

紗紗さんの絵-目次

 '

  ☆『廣珍堂と仲間たち』シリーズ

   紗紗さんの絵(1-3)


       廣珍堂シリーズは基本読み切りの-怪しい古本屋と楽しい町内の話です。


   (1)をUPしました。(10月16日)

   (2)をUPしました。(10月17日)

   (3)をUPしました。(10月18日)


廣珍堂 - 古書店廣珍堂店主。魔術を使う。
麿令助 - 画材屋店主で画家。絵画で魔術を使う。
紗紗 - 小料理店『サロン・ド・紗紗』のママで店主。魔法、幻術使い。
狐庵(きつねあん)- 和紙専門店店主で書家でもある。
ボギー - 診療所の麻梨子のペットの犬。


 - - - - - - -
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「揺れやすい地盤」
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「綾水さんと廣珍堂(1-5)」裁縫部・アンド・ぼく-シリーズvol.59
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綾水さんと廣珍堂(2)

(1)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61856827.html
よりつづく

           ( 2 )

指定された日時に、綾水さんはひとりでダークマター号の駅に行
った。
そこにはひとりの女性が迎えにきていた、紗紗さんである、ただ
綾水さんとは直接の面識はない。

「綾水さんですね、廣珍堂さんの指示でお迎えにあがりました、
紗紗と申します」
「あ、はじめまして、綾水玲です」
「ではご案内します」
と、駅から二条河原商店街へ出た。
普通はぼくたちは駅から出られないのに。

廣珍堂古書店で廣珍堂に挨拶すると、
「すでに段取りはしてあるので、向かいの麿令助さんのアトリエ
に行って、まずそこで絵を描いてもらってください」
「私の絵…ですか、はい」
「いきましょ、ほらお向かいの画材屋さん」

アトリエにはすでに結界が張られ、麿令助さんがスタンバイして
いた。
「ああ、こんにちは、綾水さんですね、麿令助です」
紗紗さんが「麿令助さんは有名な画家なのよ、で、ちょっと特殊
技能もお持ちなの」
「あれを特殊技能と呼ぶのかなあ」と麿令助

「綾水玲です、よろしくお願いします。あの〜何故画家さんが関
係あるのでしょうか?」
「うーん、我々も廣珍堂さんの指示に従っているだけでねえ」
とよくわからない答えである。

麿令助が、
「では、綾水さんのヌードを描きます、全部脱いで下さい」
「ヌ、ヌード、ですか…」
「ええ、ヌードでないと描けないものがあるのですよ」

紗紗さんが、
「麿令助さんは真面目だから大丈夫よ、だいいち画家さんだし、
いまさらヌードを見てもねえ」
「そりゃ綾水さんに失礼だぞ、まだ女子高生なんだから」

(3)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61860620.html
につづく


●目次に戻る↓
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61856809.html


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