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( 1 )
今年も相変わらず、禿田江郎が清水道の交番で「暑い〜ふらふらだぁ」
と休憩しているところから始まる。
巡査が「禿田さん、今年も六道珍皇寺のお盆の動員ですか」
禿田が「はい〜、ボランティアですけど、これをやらないと地獄に落
とされそうでねえ」
巡査が「そりゃ大変なことですな」
禿田は何故か霊的な能力を持っている、それで六道珍皇寺の“六道まいり”
(先祖の霊を迎えて参りに来た家族に引き継ぐ)のための亡者の整理
を手伝っているのである。
禿田が六道珍皇寺に到着すると、すでに仕事の相方の綾乃が来ていた。
「ひさしぶり、元気、結婚生活はどう?ふふふ」
そう、禿田は見合いで女医(皮膚科開業医)の篠田莉子と結婚したの
である。
ただ、名前はお互いに旧姓を名乗っている。
「うん、彼女の診療所の医療事務で使い倒されているよ」
「あはははー」
さて、今年は太平洋戦争の終戦から70年である。
禿田も綾乃も今年はその関係の仕事だろうな、と想像をしていた。
亡者整理の管理者の桜井さんが、全員(例年は50人程度なのに今年
は100人ほどいる)に、
「あー、今年は終戦から70年の節目だ、そこで今回は増員して、半
数は、かつての戦地に行って戦死者の捜索をしてもらう、これは全
国規模で行われる」
「ほらね、今年も出張の気配だわ」
「とは言え、君たちは特殊な霊能力者だから、遺骨収拾とかではな
い、戦死者の霊の断片を収拾して欲しい、こちらで整理してご遺族
に渡す予定だ」
「戦死者の霊の断片ねえ」と綾乃
「震災の津波の後にやったような、アレか?」と禿田
(2)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/63512694.html
につづく
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