ひろちん。のBLOG

西日本と日本海側も油断してはいけない-地震。

あやかしの書き物

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泉鏡花大好き-ひろちんの-怪しい世界の書き物

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盂蘭盆会-2012(余談-3)

(余談-2)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61743459.html
よりつづく

        ( 余談-3 )

ということで、何回かデートをした。
もちろん大人であるから、夜の方の相性もチェック。

その結果…、
まず、禿田が診療所に通って(午前中、夜は週3日)保険事
務の見習いをすることになった。

保険事務の資格が取れたら結婚する予定。

相手の方が、常に家に男がふたりというのも疲れるから、一
緒に働けるように、という心遣いだった。

まあ、通いでも電車2駅で10分ほどだから近い。
禿田江郎、ついに気楽なフリーター生活脱出か?

保険事務は今はパソコンのソフトがかなりのことをやってく
れる、とはいえ多くのことを覚えなくてはならない。

久しぶりに自宅のちゃぶ台でテキストを広げて勉強する禿田
であった。

結婚式なんていまさら恥ずかしくて無理だ、お互い40すぎで
ある、婚姻届を出して家族で食事会を開く程度だろう。
ん!?…医者となるとそうもいかないのか?

すでにときどき相手の家に泊まったりしているわけだが。

たしかに、この年齢になって相方がいるというのも、安心出
来てよいかなと思う。

しかしだ、保険事務ってこんなに難しいのか、それにさかん
に新しい治療の保険点数算定基準が変わるし。

来年は女医の夫として登場するのか…禿田江郎。


 < 2012年-了 >


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http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61736525.html

盂蘭盆会-2012(余談-2)

(余談-1)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61741577.html
よりつづく

        ( 余談-2 )


「家はお父様とふたり暮らし、診療所の隣なの、ただちょ
っと条件があっていきそびれちゃったみたい」
「難しそうな条件がありそうだな」
 
「実はね、お父様と同居希望なの、お母様はもう亡くなら
れたらしいわ」
「同居かあ〜」
「でもね、いわゆる“マスオさん”方式、名前は変わるけど
妻の家族と同居なわけ〜父娘が同じ研究しているから、こ
こにこだわってるの」
「ということはお父様と主夫が同居か…女同士よりはマシ
かもなぁ」

「とりあえず会うだけでも、どう?禿田さんもこれから年
取ったらひとりじゃ心細いでしょ」
「まあ、確かに年取ったときに相方がいるというのはいい
かもなぁ」
「うんうん、そうでしょ」

「あっ、その女性は綾乃さんみたいに魔術使うんじゃない
だろうな」
「うーん、私の知る限りでは普通のひとよ、何度か肌荒れ
を診てもらいに行ったけど何も感じなかったし」
「魔力持ちというのがいちばんこわいかも」
「ま、大丈夫よ、私だってたいしたものじゃないし、何よ
り禿田さんは冥界に知り合いいるし、閻魔様とか、あはっ」

ということで見合いとなった。
場所は東山の小料理屋の若女将が「ぜひうちで〜」という
ことで格安でお座敷を用意してくれた。

同居の条件もあるので、禿田が希望してお父様にも一緒に
来ていただいた。

落ち着いた老紳士で、診察は引退したが、今でも研究の方
は続けているという。
禿田とは同じ音楽が好きということで盛り上がった。

見合いの相手はというと、小柄で穏やかな感じだが医者ら
しい知的な明晰さを感じさせる女性だ。

まあ悪いはなしじゃないな…。


(余談-3)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61745239.html
につづく


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http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61736525.html

盂蘭盆会-2012(余談-1)

(2)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61740013.html
よりつづく

        ( 余談-1 )

ことしの仕事も終わって地蔵堂から出たところで綾乃が
「ねえ、ちょっとお茶していかない」
綾乃さんから声がかかるとは…そういえば以前冥界の赤
ちょうちんで飲んだことがあるな。
「うん、いいけど…」

近くの喫茶店で綾乃が、
「禿田さんって、結婚する気ないの?」
「もう無理だろ、それにいまの生活は金はないけど楽だし」

「えっとね、まあ見るだけ見て」
と、バッグのなかから写真を一枚出した。
「ご近所の方なの、禿田さんと同じくらいの年齢だけど、
どうかしら…」
「ほう、40代なのか、近所の奥さんたちより若く見えるか
な…」
「まあ、独身だとだいたい若く見えるわね」

「でも、私は気まぐれフリーターだから生活能力ないし」
「あ、それは大丈夫、この方はお医者さんなの」
「げっ、女医さん…」

「街のお医者さんね、皮膚科なの」
「皮膚科って、何気に地味だな」
「あら、そんなことないわよー、男のひとは水虫とかが多
いかもしれないけど、女性はお肌の相談でよいアドバイス
下さるのよ」
「お肌の悩みも皮膚科かぁ、街の診療所ならではだな」

「もともとお父様がされていたんだけど、高齢で娘さんの
この方に引き継いだわけ」
「ああ、なるほどね」

「だから、どちらかというと家のことして欲しいらしいわ、
主夫って感じかしら」
「主夫ねえ、まあ長年独り暮らしだから家事はある程度出
来ると思うけど…」


(余談-2)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61743459.html
につづく


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http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61736525.html

盂蘭盆会-2012(2)

(1)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61736529.html
よりつづく

        ( 2 )

「しかし、その死神見習いになったサラリーマンの会社はこ
こ半年で、上司は病気退職、経営陣は急激な赤字で巨大な債
務を背負って倒産したらしい、疫病神と貧乏神が動いたに違
いない」
「そ、そういう横のつながりもあるんだ…」

「ああ、閻魔様と各種の神様の間には連係プレーもあるわけ
だな」
「へえ〜、そうなんだ、さすがだわ」

昼飯は例年どおり東山の小料理屋の若女将(紗紗さんではない)
が作った手料理である、家庭料理に近いが板前並みである。

「おお、ハモだ、今年はまだ食っとらん」
「うーん、でもスーパーならワンパック500円ぐらいである
わよ」
「その500円に迷うんだなあ、僕はフリーターだからけっこ
う厳しいんだよー」
「そうそう、ウナギも高いわねえ、国産だといつでも食べる
というわけにいかない値段だわ、中国産にしようかしら」
「でもさ、あれって途中まで中国で育てて、日本でしばらく
養殖したら国産になるんかなかったっけ?」
「えー、そうなのー。それじゃ意味ないわぁ」
「もともと稚魚は海で取ってくるんだから、履歴書付きのウ
ナギとか出るかもよ」
「はぁ〜」

午後からの仕事をしていると、何やらTVの前が騒がしい。
「何か事件か?」
他のメンバーが「福祉事務所で大立回りらしい」
「はあ?」
TVを見ると、△□組構成員が『生活保護を出せ』と暴れて
職員数人を斬りつけたらしい。
TVに映る容疑者の乗っていた車…数千万する外車である。
「こういうのがいるから、生活保護の審査が厳しくなるんだ
ろうなぁ」
「これじゃ、本当に困っているひとが可哀想だわ」

そこに桜井さんが
「ほれ、衰弱死ってあっただろう、あれは生活保護の相談に
行ったものの、申請書も貰えずにそのまま衰弱したらしい、
閻魔様が言ってた」
「なんとも理不尽な…」

「でも、私たちもどこかで他人にプレッシャー与えながら暮
らしてるわよね、私も夫とか子供とかにあたったりするもん」
「そうだなー、フリーターでパートの仕事してても、正社員
になったら無法状態だなぁと思うところが少なくない」

「私の夫も子供も苦労してるんだろうな、もう少し大切にし
なくちゃ」
「大切にする相手も子供もいない俺って…」
「あら、それは仕方ないわ、モテる努力しなかったんだから」
「あれは努力なのか?」
「多少はそうじゃないかなー、ふふっ」
 


(余談-1)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61741577.html
につづく


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http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61736525.html

盂蘭盆会-2012(1)

盂蘭盆会
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/48773657.html
盂蘭盆会 後刻
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/49071489.html
続 盂蘭盆会
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/58495504.html
盂蘭盆会2010
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/59959503.html
盂蘭盆会2011
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/60948088.html
よりつづく…
 - - - -
場所:京都 六道珍皇寺 閻魔堂 閻魔さまの下の 地下事務室。
 - -
禿田江郎(はげた えろう)2009年から亡者の整理に参加。
綾乃 - 毎年この仕事をしている女-少し霊力がある。
閻魔さま
桜井 - 輪廻振り分け事務所の所員
 - - - -
あらすじ:禿田江郎は京都清水寺の近くにある六道珍皇寺(ここは盆に
精霊を呼んで家族に渡す『六道参り』で有名、古くからあの世とこの世
の境目の役割を果たしている、冥界に通じる井戸もある)
の閻魔堂地下の魔界空間で、毎年盆前にこの一年間に亡くなったひとの
整理をしている。
選ばれた者だけが出来る作業で、仕事の相方は例年綾乃という女である。
 - - - -

○六道珍皇寺-参考ページ
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/4814667.html
http://p.tl/6L1y
http://www5e.biglobe.ne.jp/~hidesan/rokudou-tinnou-ji2.htm
 - - - -

          ( 1 )

今年も六道珍皇寺の焔魔堂の地下。
禿田江郎と綾乃の仕事は一年の亡者の整理のデスクワークが
基本である。
去年の東日本大震災の津波で流された亡者の三途の川渡し場
への案内(イカダで海の上)は特別だった。

整理をしていると『自殺』というのが何件かあった。
綾乃が「これって中学生よ、もしかして…」
禿田が「うん、高校生、サラリーマン、それに乳幼児や老人
もいるな、いろいろありそうだなー」
「衰弱死ってのも怪しいわね」

気になったふたりが統括責任者の桜井さん(輪廻振り分け事
務所職員)のところへ行くと。

桜井さんは「ああ、それは閻魔様がお裁きのときに、状況を
細かく確認し、亡者からも聞き取りをして判断された」
「なるほど、閻魔様のところでね」
「でも、いじめとか虐待とかパワハラとかで死んじゃったら
悲しいよな」

「意に添わぬ自殺であれば『天』に生まれ変わったようだ」
「天なら安全なのかな?」
「天でいじめなどをしたら、またたく地獄行きだ」
「おお、こわいこわい…」

「いじめたものは内容によっては、その場で閻魔帳に『地獄
行き』とハンコを押したようだ、死ぬ前にお裁き確定らしい」

「ひえー」

「ただ、いじめられたサラリーマンがひとりだけ、天も嫌だ
ということで閻魔様に頼み込んで、死神の見習いになったら
しい」

「げっ、死神、仕返しするのか…」
「見習いだから自分では直接は動けないだろうな」
「そうだよな、いきなり死神は怖すぎる」


(2)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61740013.html
につづく


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http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61736525.html


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