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(1)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61736529.html
よりつづく
( 2 )
「しかし、その死神見習いになったサラリーマンの会社はこ
こ半年で、上司は病気退職、経営陣は急激な赤字で巨大な債
務を背負って倒産したらしい、疫病神と貧乏神が動いたに違
いない」
「そ、そういう横のつながりもあるんだ…」
「ああ、閻魔様と各種の神様の間には連係プレーもあるわけ
だな」
「へえ〜、そうなんだ、さすがだわ」
昼飯は例年どおり東山の小料理屋の若女将(紗紗さんではない)
が作った手料理である、家庭料理に近いが板前並みである。
「おお、ハモだ、今年はまだ食っとらん」
「うーん、でもスーパーならワンパック500円ぐらいである
わよ」
「その500円に迷うんだなあ、僕はフリーターだからけっこ
う厳しいんだよー」
「そうそう、ウナギも高いわねえ、国産だといつでも食べる
というわけにいかない値段だわ、中国産にしようかしら」
「でもさ、あれって途中まで中国で育てて、日本でしばらく
養殖したら国産になるんかなかったっけ?」
「えー、そうなのー。それじゃ意味ないわぁ」
「もともと稚魚は海で取ってくるんだから、履歴書付きのウ
ナギとか出るかもよ」
「はぁ〜」
午後からの仕事をしていると、何やらTVの前が騒がしい。
「何か事件か?」
他のメンバーが「福祉事務所で大立回りらしい」
「はあ?」
TVを見ると、△□組構成員が『生活保護を出せ』と暴れて
職員数人を斬りつけたらしい。
TVに映る容疑者の乗っていた車…数千万する外車である。
「こういうのがいるから、生活保護の審査が厳しくなるんだ
ろうなぁ」
「これじゃ、本当に困っているひとが可哀想だわ」
そこに桜井さんが
「ほれ、衰弱死ってあっただろう、あれは生活保護の相談に
行ったものの、申請書も貰えずにそのまま衰弱したらしい、
閻魔様が言ってた」
「なんとも理不尽な…」
「でも、私たちもどこかで他人にプレッシャー与えながら暮
らしてるわよね、私も夫とか子供とかにあたったりするもん」
「そうだなー、フリーターでパートの仕事してても、正社員
になったら無法状態だなぁと思うところが少なくない」
「私の夫も子供も苦労してるんだろうな、もう少し大切にし
なくちゃ」
「大切にする相手も子供もいない俺って…」
「あら、それは仕方ないわ、モテる努力しなかったんだから」
「あれは努力なのか?」
「多少はそうじゃないかなー、ふふっ」
(余談-1)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61741577.html
につづく
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