ひろちん。のBLOG

西日本と日本海側も油断してはいけない-地震。

あやかしの書き物

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泉鏡花大好き-ひろちんの-怪しい世界の書き物

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盂蘭盆会-2012-目次

 

    盂蘭盆会 2012(1-2)+余談(1-3)


       毎年恒例の〜『盂蘭盆会シリーズ』です。 

   (1)をUPしました。(8月14日)

   (2)をUPしました。(8月16日)


   (余談-1)をUPしました。(8月17日)

   (余談-2)をUPしました。(8月18日)

   (余談-3)をUPしました。(8月19日)


場所:京都 六道珍皇寺 閻魔堂 閻魔さまの下の 地下事務室(魔界空間)
 - -
禿田江郎(はげた えろう)2009年から亡者の整理に参加。
綾乃 - 毎年この仕事をしている女-少し霊力がある。
閻魔さま
桜井 - 輪廻振り分け事務所の所員
 - - - -
あらすじ:
禿田江郎は京都清水寺の近くにある六道珍皇寺(ここは盆に精霊を呼ん
で家族に渡す『六道参り』で有名、古くからあの世とこの世の境目の役
割を果たしている、冥界に通じる井戸もある)
の閻魔堂地下の魔界空間で、毎年盆前にこの一年間に亡くなったひとの
整理をしている。
この作業は選ばれた者数十人だけがする、彼の相方は毎年“綾乃”という
女である。
前任者の大福ひろ吉は今は菩薩見習い。


『盂蘭盆会シリーズ』(過去UP済)
盂蘭盆会(2008年)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/48773657.html
盂蘭盆会 後刻(2008年)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/49071489.html
続 盂蘭盆会(2009年)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/58495504.html
盂蘭盆会2010
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/59959503.html
盂蘭盆会2011
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/60948088.html

最新のツイッター =“つぶやき”&“短歌”は↓
http://twitter.com/Hirochin_dos
(このブログへコメントしていただいても結構です)
最近の記事は…
「季語短歌12-8-13」
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61733869.html
「未処理→ハイジニーナ!?」
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61731458.html
「和暦ですか西暦ですか?」
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61729660.html

並行世界の魔法(4)

(3)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61238569.html
よりつづく

            ( 4 )

「えっと…?」
なんか難しい、というかよくわからない。

「まあ、まかせなさい、私もかなり苦労して考えた方法だ。<鏡の世界>
はもう出来ているのだから、あとはダークマター号での移動〜これは間違
いなく乗れるかだな、最後の<鏡の世界>を消すのは、もともと無かった
世界だからそう難しくない」
「はあ…」

というわけで、ぼくにはさっぱりわからない、廣珍堂とかいう男に任せた。

寮に帰ると、温井さんと温井博士が切符を持って出かけるところだった。
「あ、もう…なんとか列車に?」
「うん、でも指定された場所が駅じゃないの、鴨川のそばの路地の奥なの
変なの〜」
「ああ、プロジェクトからの指示だ、何のためかさっぱりわからん」
「うん、ぼくも…いや」
廣珍堂と会ったことは秘密にしておいたほうが無難だろう。

温井さんと温井博士はダークマター号で入れ替わった。
廣珍堂は作業を進め、全ての作業は終了したようだ。

そして・・・ついに!
【元の世界】で、温井さんが人間になった!

「わーい、ついに念願の生身の人間よー、うれしいっ!」
「きゃー、温井さん、やったぁ、ホカホカ〜♪」
と佐藤さんと二ノ瀬さんが抱きついて、3人でうれし泣き、ポロポロ。

こういうときに温井さんたち女子は〜ぼくより女どうしを優先する。
ここがこの3人の不思議な連帯感だ。
まあ、ぼくも3人が抱き合って喜んでいるのを見るのは、とても幸せな感じ
がする。

滝島先生も「うん、よかったわぁ、おめでとう温井さん」と笑顔。
女子の幸せはぼくの幸せでもある。

温井博士は「私がアンドロイドになってしまったのかぁ、これからは自分
の身体で研究ということだな、メンテは自分では十分に出来んから、ひろ
くんに私のメンテの手伝いを頼むぞ」

温井博士のメンテか、男のおっさんの…、複雑である、少なくとも楽しく
はないだろうなぁ…スタッフの女性はメンテに慣れていないみたいだし。

これで、温井さん、佐藤さん、二ノ瀬さん、滝島先生、が平等になった。
「よしっ、本気で頑張るぞー、精子をっ!」
「うん、いっぱいちょうだ〜い♪」

(5)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61242487.html
につづく


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http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/61231496.html

盂蘭盆会2011(10)

(9)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/60970451.html
よりつづく

        ( 10 )

徐々に昼夜逆転にも慣れてきた。
ふたりとも昼間でもよく眠ることが出来る。

夕方から次の夜明け前までが、仕事時間だと割り切った。
案内用のプリントも作って、海底の提灯のまわりで魚たち
に配布したりした。
三途の川に行きたくないという亡者を説得する方法も、ふ
たりで話し合った。

ふたりでのんびり出来る時間は午後である。
〜午後の情事と相成る。

さすがに2週間は長い、途中で休みが欲しいところだが、
代わりがいないというのじゃ仕方ない。
事務員にメールした、
「かなりキツイです、2週間終わったら、すぐ帰宅ではな
しに、数日休養日をいただけませんか」
「桜井さんと協議しておきます」
「お願いします、特に主婦の綾乃さんには可哀想です」
「そうですねー、伝えます」

2週間で数百人の亡者を“三途の川渡し場受付”に案内した。
同様のチームが他に数組いるとはいうものの、行方不明者
はまだ五千人ほどいたはずである。
この作業が別の誰かで継続されるのか、それとも盆だけな
のか、ふたりには知らされない。

幼児の亡者の指先だけでも名前を聞き出すことが出来るよ
うになった頃、2週間の任務完了となった。

焔魔堂の地下のオフィスに戻ったら、時間は出かけた日の
夕方だった、5時ちょっと前である。
桜井氏が「いやあ〜ご苦労さん、よく頑張ってくれた、か
なりの功徳だぞ、真昼の情事の分を差し引いても」
…差し引くんかよー。

「で、綾乃さんは休息プランを用意してある、2日間あの
1LDKで禿田君抜きでくつろぐのと、これから10日間家事
一切を内緒のベテランホームヘルパーに頼む、というのが
ある、どっちがいいかな」

「2日間ゴロ寝と10日間家事なしかぁ…、じゃ10日間内緒
ホームヘルパーでお願いしまーす」
〜やっぱりしっかりしている綾乃さんである。

旧盆の六道珍皇寺は例年どおり、精霊を迎えにきたひとで
ごったがえしている。
しかし、迎え火も送り火も、鎮魂の色の濃いものとなった。
 


 < 了 >



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http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/60948088.html

盂蘭盆会2011(9)

(8)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/60968519.html
よりつづく

        ( 9 )

「おおっ、これは豪華だ、ゆったり出来る」
「わぁ、広くてお洒落だわー」
窓からは海が見える。
ウッドデッキが海にせり出している、内装もホテルのコテ
ージ並である。

ところが、ふたりは一部屋だけのツインの寝室を見て、同
じことを思ってしまった。
…誰もいない、禿田は独身だが綾乃は夫も子供もいる。
そこそこの中年とはいえ男女である、ここで2週間である。

テントでは疲れていたのと、二晩だけということで、そん
なことは考えもしなかった。

「寝室が…」
「ひとつだけ…」
「どうする?」
「どうしましょう…」

見るとベッドの上に手紙がある。
開いてみると。
『君たちが気心の知れた男女であることを理解した上での
一部屋だ、ここは普通の世界ではない、ふたりの好きなよ
うにしてリラックスしても構わん、不倫扱いにもならない、
綾乃さんが妊娠することもない、この仕事をする功徳のほ
うがはるかに大きい。ただし無理矢理はイカンぞ禿田君。
以上、閻魔(代筆:桜井)』

「えー」
「ほう、なるほどー」
「やる気なの?」
「綾乃さん次第だ」
「はーい、わかったわよ、ちゃんと満足させてね」

というのも、受付のとき処理が終わるまでふたりの肩に取
り憑く幽霊も少なくない。亡者相手の仕事は人間界の仕事
と違った心身の疲れが溜まるのだ。

食事は供給されるし、キッチンがあるので簡単なものなら
自分たちでも作って食べられる。
テレビもDVDもゲームもある。
閻魔さま直々の格段の!?配慮である、やるしかない。

(10)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/60975823.html
につづく


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http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/60948088.html

盂蘭盆会2011(8)

(7)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/60966770.html
よりつづく

        ( 8 )

「あ、次のお客さんだわ」
「おうっ、やるぞ」

夜が明けて二晩徹夜というか昼夜逆転のふたりはぐったり。
「何とか二晩終えた、さあ、帰ろう」
「うん、あっ…!」
「どうした?」
「ここに二晩ということは、元の世界のうちの家事は…」

慌ててスマートフォンを取って事務に連絡する。
「はい、綾乃さん大丈夫ですよ、こちらでは時間は経過し
ていません」
「ふう〜」
「やっぱりな、上手く仕組んでる」

「それでですねえ、桜井さんがお二人のお仕事ぶりを評価
されて、今年はそちらの仕事だけ2週間お願いしたいと」
「はあ…」
「ええっ、やだー」

「生活環境は少し改善しますのでお願いします、うちの焔
魔堂から出せる能力のある人員はおふたりだけなんです」
「・・・」
「それで、命綱をつけて海に入って10メートルぐらい離れ
て下さい、改装工事をします」
「改装…このいかだと、テントをか、はぁ〜はいはい」

ふたりは命綱と救命胴衣を付けて海にドプーン。
するといかだが揺れて、ガンガン、ゴンゴンと工事のよう
な音。
「なんか改装工事やってるみたいだよ」
「2週間も無理よー、ねえ」
「昼夜逆転がキツイしなー」

いかだの揺れも工事音も収まったので戻ってみると。
いかだは20畳ぐらいに広がっていて、表面も綺麗なフロー
リング張りになっている、受付場所以外は手摺もある。
テントの中は異空間になっていた、1LDKだがかなり広い、
普通のファミリータイプマンションぐらいある、もちろん
バス・トイレ付き。

(9)
http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/60970451.html
につづく


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http://blogs.yahoo.co.jp/holahola_123/60948088.html


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