ひろちん。のBLOG

西日本と日本海側も油断してはいけない-地震。

短歌

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2005年3月から短歌をはじめました。ご意見、文法上の誤りがありましたらコメントいただければ幸いです。好きな歌人は水原紫苑さん。
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季語短歌19-4-15


  先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。



 1,  = 花冷(はなびえ) =

 花冷えをこらえて飲んだ強者の誰も覚えぬ写真に時雨


 2,  = 蛍烏賊(ほたるいか) =

 やはらかき腸(わた)を食むとき蛍烏賊は白磁のなかの海を渡れり


 3, = 若芝(わかしば) =

 液晶に反射してゐる若芝の精霊見ずやインスタグラム


 4, = 炉塞(ろふさぎ) =

 散り初めの桜の色をそつと入れ炉塞ぎの畳ふはり沈めり


 5, = 柳(やなぎ) =

 幽霊のまだ眠りたる柳なら秘密をつくる逢ひゞきひとつ


 6, = 畑打(はたうち) =

 畑打ちて流るる汗に映りたる高き空へと雲雀昇りぬ
 

 7, = 山吹(やまぶき) =

 少年が山吹の藪に潜り込み見つけたボールが昇る大空



・花冷(はなびえ):「花の冷え」とも。桜が咲き満ちて春の気分に酔いしれていると、その油断を見透かしたように俄に冷えこみが襲ってくる。この時季の気まぐれな気候を花に託した晩春の時候季語。

・螢烏賊(ほたるいか):晩春の生類季語。日本各地の黒潮流域に分布し、体に発光体があるところからこの名が出た。富山湾のものが特に有名で、湾内を群游する景観は天然記念物の指定を受けている。

・若芝(わかしば):晩春の植物季語で「春の芝」「芝萌ゆる」「芝青む」などの傍題も。冬の寒さに枯れ果てていた芝生が芽生え緑色を増してゆく姿は自然に備わる回復の力を思わせる。

・炉塞(ろふさぎ):晩春の生活季語。冬の間開かれていた炉に、傍題の「炉蓋」をはめたり畳を入れたりして塞ぐこと。茶道ではこれも傍題の「炉の名残」と称する茶会を催すことも。

・柳(やなぎ):晩春の植物季語で桜と並ぶ春の風物。細い枝を垂らす「枝垂柳」と枝の垂れない「川柳」があり「柳の糸」「柳の雨」「門(かど)柳」など他の語と結んだ傍題も。

・畑打(はたうち):三春の生活季語で「畑打つ」「畑返す」などの動詞形傍題でも。冬の寒さや雪の重みで凍み固められた畑の土を打ち起こすこと。耕耘機が普及する前は鋤による人力作業であった。

・山吹(やまぶき):「面影草」「かがみ草」などの異名もある晩春の植物季語。バラ科の低木でこの時季に五弁の黄色い花を付ける。変種の「白山吹」や重弁の「八重山吹」なども傍題に。

季語短歌19-4-8


  先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。



 1,  = 山椒の芽(さんしょうのめ) =

 山椒の芽を摘むためにいもうとが開けたままなる勝手口まぶし


 2,  = 孕雀(はらみすずめ) =

 縁側に湯のみを渡る影ひとつ孕雀かも風の豊けし


 3, = 春の山(はるのやま) =

 昨日よりはつか膨らむ春の山優しき獣の気配増しつつ


 4, = 黄水仙(きずいせん) =

 先生の机の上の黄水仙その一輪に憧憬の僕


 5, = 清明(せいめい) =

 なめらかなスマホのシャッター音がある君は清明の風を受けて


 6, = 桜(さくら) =

 深き夜桜に添へばあやかしは吸い込まれゆく幹の太けり
 

 7, = 花篝(はなかがり) =

 ひとはもうまばらとなりて闇の音庭を被へば花篝尽く



・山椒(さんしょう)の芽:仲春の植物季語で「木(き)の芽」とも。香気の強い若葉を摘んでそのまま香味としたり、すり潰して「木の芽和え」や「木の芽味噌」にしたりする。

・孕雀(はらみすずめ):腹に卵を持つ雌雀をいう仲春の生類季語。外見からは解らないが、軒端の巣に頻繁に出入りする姿などからそれと推したものであろう。他の鳥も広く含めた「孕鳥」の傍題も。

・春の山(はるのやま):三春の地理季語で「春嶺(しゅんれい)」の漢語傍題も。冬の間眠っているように見えた山々は春の陽光を浴びて一斉に目覚め、木々が青み鳥が囀りはじめる。

・黄水仙(きずいせん):仲冬の植物季語。三月から四月にかけて香り高い黄色の花を付ける。「水仙」の季が晩冬なのに対して、こちらは花期がやや遅れるところから当季の季語に。

・清明(せいめい):二十四節気季語の一つ。空が晴れ渡って明かなさまを表す熟語をもってこの節気の呼び名とした。暦は今日から晩春に入る。

・桜(さくら):晩春の植物季語で「江戸桜」「大島桜」などの個別名や「朝桜」「夕桜」「桜月夜」などの傍題も。花の盛りを愛でるばかりでなく、開花を待ちわび落花を惜しむ思いをこめて古くから愛されてきた。

・花篝(はなかがり):晩春の生活季語で「花雪洞(はなぼんぼり)」の傍題も。夜桜に趣を添えるために花の下で焚くかがり火。最近では電球によるライトアップが主流になった。

季語短歌19-4-1


  先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。



 1,  = 摘草(つみくさ) =

 摘草の名残の土をつけたまま少女の声はひかる「ただいま」


 2,  = 鶯(うぐいす) =

 鶯はやはり声のみ夢のなか都会のノイズにひとは滲みて


 3, = 接木(つぎき) =

 幾度も接ぎ木を試す父の背の広さ思へば春のまぶしさ


 4, = 風光る(かぜひかる) =

 風光る夢の誘ひや桜花われ先と散る影のしづけし


 5, = 連翹(れんぎょう) =

 買い物の道で連翹といふ名を母より知りし腰巾着ゐき


 6, = 田螺(たにし) =

 陽光と水の下にて接吻の揺らめきとなる田螺がふたつ
 

 7, = 花種蒔く(はなだねまく) =

 園芸部が花種を蒔く中庭に一年男子が謎の参戦



・摘草(つみくさ):三春の生活季語で「草摘む」の動詞形や「芹」「土筆」「繁縷(はこべ)」などの植物季語に「摘む」を合わせた傍題も。春の野に出て若草を摘むのは万葉集以来の伝統的風習。

・鶯(うぐいす):三春の生類季語で「春告鳥」「花見鳥」などの異名傍題も。二月頃の「初音」から次第に雄の声音が整い、縄張り宣言にあたる優雅な囀りを聞かせて四月頃山に帰る。

・接木(つぎき):仲春の生活季語。結実をよくしたりするために植物の再生作用を利用して枝芽の「接穂(つぎほ)」を幹となる「砧木(だいぎ)」に接合させること。彼岸前後に行われることが多い。

・風光(かぜひか)る:三春の天文季語。やわらかい春風がうららかに吹き渡ると眼前の風景も揺らぎ輝くように思われる。見えないはずの風の動きを視覚的にとらえた春の基本季語。

・連翹(れんぎょう):仲春の植物季語で「いたちぐさ」の和名傍題も。三月から四月にかけて黄色の筒状花が細枝に沿って開く。実や花は古くから生薬として利用されてきた。

・田螺(たにし):三春の生類季語。淡水に棲む巻貝の総称。ニシ(螺)は小形の巻貝を指す古語で、田の泥に棲むところからこの名が。かつては動物性蛋白源として大事な存在であった。

・花種蒔(はなだねま)く:仲春の生活季語。単独の「花種」や例句のように個別の花名に「種(を)蒔く」を添える使い方も。夏から秋に花の咲くものはこの時季に種蒔きを行う。

季語短歌19-3-25


  先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。



 1,  = 鳥交る(とりさかる) =

 逆光の朝日に細めた目の前を鳥交りつつ描く五芒星


 2,  = 蓴生う(ぬなわおう) =

 真夜中の公園に蓴生ふ音に少年淡くひかりて勃起


 3, = 木の実植う(このみうう) =

 子供らが木の実を植える裏山にずつと前からある秘密基地


 4, = 春分(しゅんぶん) =

 薄き汗少女は空に溶かしゆく春分の土手自主練コース


 5, = 卒業(そつぎよう) =

 卒業を決める試験のわら半紙鉛筆の下で我を見てをり


 6, = 雪の果(ゆきのはて) =

 卒業の写真に写る雪の果て明るき庭はもう無いといふ
 

 7, = 遍路(へんろ) =

 影だけがふたつとなりて行く遍路険しき道に青き草木



・鳥交(とりさか)る:三春の生類季語で「鳥交(つる)む」「鳥の恋」などの傍題でも。この時季から初夏にかけて鳥たちは繁殖期を迎え、雄鳥は様々の求愛行動で雌を誘う。

・蓴生(ぬなわお)う:仲春の植物季語。「蓴(ぬなわ)」は沼や溜池などに自生するスイレン科の水草「蓴菜(じゅんさい)」の古名。透明の粘膜に包まれた若葉がこの時季に芽生え、食用として夏に採取される。

・木の実植(このみう)う:仲春の生活季語。春の雪解けを待って、前年に拾っておいた椎や櫟(くぬぎ)などの実を苗床に植えたり、山に直植えしたりする。育った苗については別題「苗木植う」を用いる。

・春分(しゅんぶん):二十四節気の一つ。仲春の時候季語で昼と夜の長さが等しいことを表す「中日」の別名傍題も。「春分の日」と使えば祝日を指す生活季語に。仲春後半に入り春暖の時季が到来する。

・卒業(そつぎょう):仲春の生活季語で「卒業式」「卒業歌」「卒園」などの傍題も。学業を卒(お)えた喜びや新しい生活への期待感に別れの悲しみが綯交(ないま)ぜとなって青春のひとときを彩る。

・雪の果(ゆきのはて):仲春の天文季語で「雪の別れ」「名残の雪」などの傍題も。また「涅槃会(ねはんえ)」の前後が春の雪の降り仕舞となることが多いところから「涅槃雪」とも。

・遍路(へんろ):三春の生活季語。一般には四国八十八箇所の霊場巡りを指す。気候の好いこの時季に「同行二人」と記した笠を頂く白衣姿で賑わう。秋季の遍路には「秋」を冠して区別する。

季語短歌19-3-18


  先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。



 1,  = 水雲(もずく) =

 小鉢より水雲はぐらり渦巻きて吸ひ込まれゆくたおをかな海


 2,  = 眼張(めばる) =

 流し台に眼張三匹眠らせて釣果をすでに食べ終えた家族


 3, = 凍解(いてどけ) =

 彷徨のタイムラインに凍解けを告げる声あり画像が淡い


 4, = 蕨(わらび) =

 白髪の女が厨にぢつと立ちわらび茹でたる湯気のまぼろし


 5, = 芦の角(あしのつの) =

 水鳥がひかり切りたる真昼間に淡海の宮を恋ふ芦の角


 6, = 鳥雲に(とりくもに) =

 窓辺には事後の女が座りゐて「鳥雲に」つてつぶやく朝は
 

 7, = 水温む(みずぬるむ) =

 楽園は水温むとふまぼろしに林檎を摘みて溶けゆくふたり



・海雲(もずく):三春の植物季語で「水雲」とも書かれる。ぬるぬるした粘質の海藻で酢の物や汁物に。天平六年(734)の正倉院文書にその名が見え、古くから食されていたことが知られる。

・眼張(めばる):三春の生類季語。メバル科に属する礒魚で煮付や塩焼きにする、その名のとおり大きな眼が特徴。江戸期の『大和本草』(1709)に「目大なる故名づく」とある。

・凍解(いてどけ):仲春の地理季語で「凍解く」「凍緩む」の動詞形傍題でも。冬の間凍結していた大地や水面が、春の暖かな日差しを受けて解け緩むこと。

・蕨(わらび):仲春の植物季語で「早蕨(さわらび)」「老蕨(おいわらび)」などの傍題も。子供の小さな拳を思わせる、渦巻き形の先端を突き出して春の野山に萌え出る。

・芦の角(あしのつの):仲春の植物季語で「芦の芽」とも。この時季に水辺にいっせいに芽生える芦の新芽は鋭く尖っているところから角に喩えてこのように呼ばれる。

・鳥雲(とりくも)に:仲春の生類季語「鳥雲に入る」の短略傍題。越冬した鳥の群が北を目指して飛び立ち雲間に消えてゆく姿をいう。『和漢朗詠集』などに典拠を持つが現代の叙情を盛るにもふさわしい。

・水温(みずぬる)む:仲春の地理季語。春半ばを迎える時分には、寒気が緩んで湖沼や河川の水が次第に温かさを増してくる。それにつれて水底にじっとしていた鮒などの魚が動き出す。


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